電子カルテに関する意識調査を発表
電子カルテの有無は若年層の転職の基準になり、業務効率化の意識向上にも寄与することが明らかに
▼調査結果のダウンロードはこちら
https://lp.henry-app.jp/whitepaper-2
■ 調査について
日本の医療業界はデジタル化が進んでおらず、電子カルテの利用率は全体で約50%、200床未満の中小病院では約49%に留まっています。(*1) これは、OECDの加盟国でも最低水準です。今回、医療現場での電子カルテに対する意識を明らかにすべく、医師・看護師を対象にアンケートを実施しました。
(*)厚生労働省 医療分野の情報化の推進について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/johoka/index.html
【調査概要】
調査名:電子カルテについての調査
調査主体:株式会社ヘンリー
調査実施:株式会社クロス・マーケティング
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
調査期間:2023年6月22日〜6月26日
調査対象:20~79歳の男女、医師・看護師
有効回答数:300サンプル(医師168サンプル、看護師132サンプル)
調査結果のダウンロード:https://lp.henry-app.jp/whitepaper-2
※本調査結果をご使用される際は「引用:株式会社ヘンリーの電子カルテ調査」と明記ください。
【調査結果サマリ】
電子カルテは特に若年層に望まれている
電子カルテを望む理由は、入力のしやすさ、読みやすさ、検索性
電子カルテの有無が転職先を選ぶ際の軸の1つになっている
電子カルテ使用者の方が業務改善への意識が高い
【調査結果の解説】
1. 電子カルテは特に若年層に望まれている
『あなたは、電子カルテと紙カルテのどちらをより使いたいと思いますか。』という問いに対して20代・30代の医師・看護師の96%が電子カルテを使いたいと回答しました。40代・50代でも8割以上が電子カルテを望んでいるという結果になっています。
また、勤めている病院の規模に関わらず7割以上が「電子カルテを使用したい」と回答しており、電子カルテを利用したことがない医師・看護師でも約半数が電子カルテを使いたいと回答しています。今後、電子カルテを望む声がますます大きくなることが予想されます。
2. 電子カルテを望む理由は、入力のしやすさ・読みやすさ・検索性
『あなたが電子カルテをより使いたいと思った理由を選択ください。』という問いに対して、20〜59歳の医師・看護師は「文字の入力が楽だから」という回答が多く、60歳以上になると「紙カルテよりも字が読みやすいから」の回答割合が高くなりました。スマートフォンやタブレットの普及から、電子機器による可読性や、文字の拡大・縮小のしやすさを活用したいというニーズが高まっていることが読み取れます。
また、現在紙カルテで業務を行っている病院に勤務しており、「電子カルテを使いたい」と回答した看護師を対象とした『あなたが電子カルテをより使いたいと思った理由を選択ください。』という問いに対しては、「患者の過去の受診歴を簡単に調べられるから」という回答が最も多くなりました。紙カルテの場合、カルテの保管庫に行って患者の情報を確認するといった手間が発生しやすくなることから、電子カルテでいつでもどこでも情報にアクセスできることが望まれています。
3. 電子カルテの有無が転職先を選ぶ際の軸の1つになっている
『あなたが違う病院に医師・看護師として転職する際に、転職候補の病院に対して重視するものを選択ください。』という問いに対して、給与や通勤の利便性といった業界に関わらず転職の際に一般的に気にされる項目に次いで「紙カルテではなく、電子カルテを利用していること」が3番目に多い結果となりました。一方で、「現在の病院と同じ電子カルテを利用していること」はあまり重要視されていない結果となりました。
「紙カルテではなく、電子カルテを利用していること」を選択した年代の割合を見てみると、20代・30代が4割以上と一番多く、デジタルネイティブ世代にとって電子カルテが導入されているかどうかは、労働環境を判断する上での重要な軸のひとつになっています。
4. 電子カルテ使用者の方が業務改善への意識が高い
看護師を対象に『あなたが勤務している病院の業務面での不満を選択ください。』という質問に対して、電子カルテ使用経験者は未使用者に比べて「業務が非効率であること」という回答が4倍多く、電子カルテ未使用者は使用者に比べて「不満は特にない」という回答が2.5倍以上多いという結果になりました。一見、電子カルテの普及の流れとは矛盾して見える結果ですが、当社は多くの病院関係者とコミュニケーションを取っている中で、紙カルテでのオペレーションは煩雑で業務フローが複雑になりやすいことから、電子カルテを使用している層の方が全体の業務を把握しやすく、業務効率化への意識が高くなる傾向にあると捉えています。
『あなたが勤務している病院で、医療の質を下げる要因があればその要因として考えられるものを選択ください。』という問いに対しては「業務が非効率であること」という回答が最も多く、回答者の年代をみると20代・30代の回答割合が高いことがわかります。反対に、「医療の質を下げる要因は特にない」という回答は60代の割合が高いという結果になりました。
【調査結果まとめ】
高齢化により医療の需要が増加していく中で、病院にとって人材の確保や定着は最優先事項です。20代・30代のデジタルネイティブ世代を採用していくためにも電子化を進めることはもちろんですが、どのようなサービスを選び、本質的な業務改善・効率化を進められるかが重要となることが本調査より見えました。
▼調査結果のダウンロードはこちら
https://lp.henry-app.jp/whitepaper-2
※本調査結果をご使用される際は「引用:株式会社ヘンリーの電子カルテ調査」と明記ください。
当社は、医療費の高騰が大きな問題とされる超高齢化社会にあっても、医療機関が健全な経営を続け、医療が社会のインフラとして提供され続けることを担保したいと考え、クラウド型電子カルテ・レセコンシステム「Henry」を開発・提供しています。
特に電子化が進んでいない中小病院向けに導入が容易で、業務の中心となりうる現代的なシステムを提供すべく、診療報酬のルールが複雑で20年以上新たなシステムが生まれていなかった中でゼロから新しいレセプトコンピューター(医事会計システム、通称レセコン)を開発し、使いやすさにこだわった電子カルテを開発しています。「Henry」を広めることで、医療機関のオペレーション効率を底上げし、医療サービスの持続可能性に大きなインパクトをもたらすことを目指してまいります。
■ クラウド型電子カルテ・レセコンシステム「Henry」
自社開発レセコンで、カルテの入力からオーダリング、会計までの一貫した業務フローを圧倒的な操作性とスピードで実現する中小病院向け電子カルテです。
完全クラウド型で、システムを維持するために従来かかっていた人件費がかからないため、市場価格の半分以下のコストで提供しています。
■ 会社概要
私たちは、『社会課題を解決し続け、より良いセカイを創る』ことを理念に、社会課題を継続的に解決し続けるプロダクト・ソリューションを提供していきます。将来的には、民間企業として日本初のノーベル平和賞受賞を達成したいと考えています。
社名:株式会社ヘンリー
代表:逆瀬川 光人、林 太郎
設立:2018年5月
事業内容:クラウド型電子カルテ・レセコンシステム「Henry」の開発・販売、およびコンサルティング事業
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