希少和牛「無角和種」を未来につなぐ山口県阿武町 名産地化を推進

一般社団法人無角和種振興公社

山口県阿武町では、地域が誇る希少和牛品種「無角和種」に着目し、その特性を活かした品種造成と名産地化に取り組んでいます。地域の未来を見据え、牛の育成を通じて土地の価値や風土を再編集する“土地が牛を育て、牛が土地の価値を育てる”という思想を軸とした挑戦です。和牛といえば黒毛和種を中心に語られるなかで、無角和種が持つ個性や飼育思想、そして阿武町の風土がどのように結びついているのか。本取り組みの背景と思想を、各業界の情報を牽引するメディアの皆さまと共有し、広く発信していきたいと考えています。

山口県でのみ飼育される和牛品種「無角和種」

無角和種は、「和牛」と呼ぶことができる 4 品種のうちのひとつで、山口県のみで飼育される品種です。飼育頭数は約 200 頭と、和牛全体の約 0.01%にとどまっており、そのうち約 160 頭を一般社団法人無角和種振興公社(山口県阿武郡阿武町)が飼育しています。かつては 1 万頭近くが飼育されていましたが、時代の変化とともに減少し、現在は約 200 頭にまで数を減らしました。阿武町では、この土地で培われてきた血統を守り継ぐため、地域が一体となって飼育に取り組んでいます。母乳をしっかり飲み、草をよく食べて育つ角のない無角和種は、健康的な赤身とピュアな旨味を持つ肉質が特長です。

海と山に育まれた自然環境を有する 人口約 3,000 人の町・阿武町

阿武町は、日本海に面した県最北部に位置する、人口約 3,000 人の町。海と山に囲まれた豊かな自然環境を背景に、農林水産業を基盤とした暮らしが営まれてきました。近年は移住者の増加がみられる一方で、高齢化に伴う人口減少という課題も抱えています。限られた人口規模の中で地域資源をどのように未来へつなげていくかが、町にとって大きなテーマとなっています。

無角和種を起点とした、阿武町の地域づくり

阿武町では、無角和種を軸に、地域資源を活かした地域ブランディングに取り組んでいます。 草地造成をはじめ、放牧肥育や粗飼料多給、町内産飼料の給餌など、土地の特性に即した飼育方法を検討・実践するとともに、加工品の開発にも取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、町内の資源が循環する持続可能な生産体制を整え、無角和種の価値を地域全体で高めていくことを目指しています。

「無角和種を食べる会」を通してつなぐ 産地と都市、無角和種の未来

阿武町では、産地と都市が直接つながる場づくりにも取り組んでいます。その取り組みのひとつとして招待制での『無角和牛を食べる会』を開催。無角和種の価値や生産の背景、描く未来像を共有する場として、無角和種を実際に「食べる」体験を通じて、味わいだけでなく、その背後にある産地の思想や取り組みを深く理解していただくことを目的としています。2026 年1月には第一弾として、メディア関係者との食べる会を実施予定。地域の価値とこれからの可能性について対話できる場としたいと考えています。以降、シェフ向け勉強会も準備中です。

食べる会では、山口県出身の國長亮平シェフが手がける無角和牛料理を提供。阿武町が進める無角和種を核とした地域づくりについて、地方創生事業「阿武町の名産地化プロジェクト」の地域プロジェクトマネージャー渡邊雅之が取り組みの背景や展望を紹介します。

無角和種を食べる会

開催日 :2026 年 1 月 29 日(木)18:00~20:00

開催場所 :TROIS VISAGES (東京都中央区銀座7丁目16−21 雲ビル 1F)

地域プロジェクトマネージャー 渡邊雅之

イタリア料理専攻科を卒業後、イタリア料理店で研鑽を積み、渡伊。ビステッカの故郷であるトスカーナ州にて 3 年間、気候や風土、文化、そして料理哲学を身体で学ぶ。2013 年より薪火焼き料理の店 『Vaccarossa』のシェフに就任。累計 60,000kg 以上の牛肉を焼き、肉と向き合い続ける。現在は、循環型で第一次産業を中心としたまちづくりを進める阿武町において、地域プロジェクトマネージャーとして無角和種を軸とした地域ブランディングを担当。「新しいものさしをつくる」「動かないものに価値をつける」をモットーに、産地と町の価値向上に取り組んでいる。

TROIS VISAGES (東京・銀座)

ゲスト・スタッフ・生産者の関係性を大切にする想いを込めた、フランス語で「3つの顔」を意味する店名。スタッフ自ら畑に赴き、肌で感じたことを一皿へと昇華することで、銀座という都心に居ながら、産地の季節や情景、その土地の食文化を感じることができる。『ミシュランガイド東京 2026』にて三年連続となる一つ星を獲得。同年にグリーンスターを受賞。山口県出身のシェフ・國長亮平氏が手がける同店では、無角和種を特別コースとして展開しています。東京都内で無角和種を味わうことができる、数少ないレストランのひとつです。

TROIS VISAGES シェフ 國長亮平氏

1988 年生まれ。山口県岩国市玖珂町出身。調理専門学校卒業後、東京のフランス料理店「Le Mange-Tout」にて約 9 年間勤務。フランスでの修行を経て、帰国。2022 年、「TROIS VISAGES」のオープンに伴いシェフに就任。現在は、産地の思想や風土を料理として翻訳することを軸に、無角和種を含む食材の個性と向き合いながら、都市における新たな食の価値を提案している。

阿武町では、無角和種を軸とした地域づくりを、これからも継続して進めてまいります。 

本取り組みや無角和種の魅力にご関心をお持ちいただけましたら、ぜひ取材や掲載をご検討ください。 取り組みの背景や現地での様子など、ご質問やご相談がございましたら、下記までお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先

一般社団法人 無角和種振興公社

担当:藤尾 凜太郎 

所在地:〒759-3622 山口県阿武郡阿武町大字奈古 2636 

TEL:08388-2-3114 

E-mail:abumukaku@gmail.com 

Web:https://www.mukakuwagyu.jp/

︎無角和種 公式サイト

無角和種の基礎情報をはじめ、品種の歴史や特徴、 

阿武町での飼育・取り組みについて紹介しています。 

https://www.mukakuwagyu.jp/

︎プレスリリース素材(Dropbox)

阿武町および無角和種に関する取材用資料(画像、背景情報、参考資料)を、 Dropbox にて公開しております。

記事作成にご活用ください。 

※画像をご使用の際は、クレジット表記をお願いいたします。

 https://x.gd/ih2AV

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会社概要

URL
https://www.mukakuwagyu.jp/
業種
水産・農林業
本社所在地
山口県阿武郡阿武町奈古2636 (阿武町役場内)
電話番号
0838-82-3114
代表者名
花田 憲彦
上場
未上場
資本金
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設立
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