鬼塚電気工事(株)本社ビルが、環境省レジリエンス強化型ZEB事業として交付決定通知を受け取りました。
本社ビルは省エネと創エネでエネルギー収支を0%以下にする『ZEB』として6月2日に採択されましたが、引き続き、94,249,000円の交付決定通知を受け取りました。(8月26日)
また、ビル用コンピューター(BEMS)(※2)で、ビル内をIoTコントロール(省エネ制御)するよう整備されることから、それらを通じて、ビッグデータ分析・機械学習などに取り組めるデータサイエンティストの育成を、大学などの協力を得て実施することを計画。
大分では初の2,000平米を超える100%以上のエネルギー削減『ZEB』、かつ、レジリエンス強化型ZEB建物であり、鬼塚電気工事(株)はこれを機会に、「ZEBプランナー」の登録を行い、全国的にCO2削減プロジェクトが盛んになる2030年に向けて、お客様へのZEB取り組みを支援するなど、ZEBへの事業取り組みを強化させたい。
(本文)
本ビルは、環境省レジリエンス強化型ZEB実証事業(※1)として6月2日に採択されていたが、このほど、その詳細が定まり、94,249,000円として交付決定通知を受け取ることとなった。
交付の助成をいただく主なものは、ZEBに効果があるだけでなくレジリエンス並びにBCP対策として下記の三種類の再生エネルギー発電装置類がある。(風力発電装置は助成対象外)
- 太陽光発電(106kW)&蓄電システム
- グリーン水素生成しての純水素燃料電池発電(700W)
- レンズ型風力発電装置(1kW)(※7)
また、本ビルは、ビル用コンピューター(BEMS)(※2)で、ビル内をIoTコントロール(省エネ制御)する計画で、それらへの助成がなされている。例えば、
- BEMSと、それらに接続される約230カ所のセンサーやコントロール装置類
- BEMS制御できる太陽自動追尾型外付けブラインド(ドイツ製。「インダストリー4.0」製品)(※3)
- 空調と照明を、タスク&アンビエント(※4)に制御できる(CO2センサーを含む)センサー機材
等がある。
特に、ここで集まるデータ類はビッグデータとしてオープンデータ化して公開し、よりよい省エネ制御の外部の皆様の知恵をいただきたいと考えている。さらには、これらのデータ分析には機械学習などの手法を用いることから、大学などの協力を得つつ、データサイエンティストの育成の場になるよう期待している。
本環境省の補助事業にて、鬼塚電気工事(株)は、
ZEBプランナー(コンサルタント)として「SII( 一般社団法人 環境共創イニシアチブ)」(※5)に登録が可能となることから、今後はZEBプランナーとして地域の皆様のZEB取り組みの支援を積極的に行いたいと考えている。
それに伴い、年に2~5件のお客様のZEB取り組みを支援申し上げ、地球温暖化取り組みが世界的に盛んになる2030年頃には、それ相応の売り上げ増を目指したい。
なお、本ビルのZEBランクは、BEI(※6)は-0.07(107%削減の)完全『ZEB』であり、大分では初の2,000㎡を超えるZEBであり、レジリエンス型であることを含めても初のZEB建物となる。
(建物概要)
ビル名称 :「鬼塚電気・鬼塚産業本社ビル」を予定
建 設 地 :大分市大字津留字六本松1981番地
建築面積 :1,138.34平米 延べ面積:2,664.91平米 RC造り3階
工 期 :2021年5月19日着工、 2022年1月末竣工予定
建 築 主:有限会社 尾野商事※8
竣工後は、大分市津波避難ビルとして、市、近隣防災組織と協定予定
(参考情報)
1.本関連の発表は、
鬼塚電気工事(株)本社ビルが、環境省レジリエンス強化型ZEB実証事業に採択されました。(2021年6月3日 )
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000063016.html
(用語解説)
※1.レジリエンス強化型ZEB実証事業
環境省・経済産業省・国土交通省・厚生労働省連携事業であり、本事業は環境省への申請。
https://www.env.go.jp/press/109655.html
※2.BEMS
Building and Energy Management Systemの略で「ビル・エネルギー管理システム」
※3.BEMS制御できる太陽自動追尾型外付けブラインド
ヴァレーマ社製で、鬼塚電気工事(株)の取り扱い製品。
https://www.onizuka.co.jp/warema/
※4.タスク&アンビエント制御、CO2センサー
「アンビエント」とは、周囲・環境を意味し、その範囲では空調や照明を少し軽くし、仕事に集中する「タスク」近辺には、人が居ることを自動感知して、空調や照明をそれなりに強める、という総じての省エネ方式。
なお、事務室内ではCO2センサーを配置し、CO2濃度によって自動で換気を行い、感染症対策に充てる。
※5.ZEBプランナー、SII( 一般社団法人 環境共創イニシアチブ)
https://sii.or.jp/zeb03/
SIIは、通産省と環境省の外郭団体で、本団体にプランナー登録することで、国のZEB事業をコンサルタントを実行できるようになる。実績を持たないと登録できない。
※6.BEI(Building Energy Index)
http://www.env.go.jp/earth/zeb/detail/01.html
エネルギー消費性能計算プログラムに基づく、基準建築物と比較した時の設計建築物の一次エネルギー消費量の比率のこと。BEI=(設計一次エネルギー消費量)/(基準一次エネルギー消費量)
再生可能エネルギーを除きBEI≦0.50の場合に、ZEBを達成したと判定され、その数値により、ZEB Ready(省エネで50%以下まで削減)、Nearly ZEB(創エネを含めて25%以下まで削減)、『ZEB』(省エネ+創エネで0%以下まで削減)とランク訳けされています。
※7.風力発電装置は、本事業では環境省の補助対象外。
※8.(有)尾野商事
https://www.ono-syouji.jp/
鬼塚電気工事株式会社
https://www.onizuka.co.jp/
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