【国の医療費削減に貢献】「加工玄米」摂取により、健康状態改善、疾病罹患率の減少に伴う「公的医療費減少」を実証

医食同源生薬研究財団

一般財団法人 医食同源生薬研究財団(事務局:東京都中央区、理事長:米井 嘉一)では、東京農業大学、東洋ライス株式会社、同志社大学生命医科学部アンチエイジングリサーチセンター・糖化ストレス研究センターによる共同研究成果が、玄米に含まれる亜糊粉層や栄養素摂取量が増加したことにより、健康状態が改善、疾病罹患率が減少し、公的医療費が減少した可能性を示唆しておりますので、広く皆様に公知申し上げます。
1.調査目的

昨今、日本では医療費膨張による財政危機を招いているにも関わらず、原因究明および対策がほとんどなされておりません。経済産業省は、健康寿命延伸分野における民間の様々な製品やサービスの実態を把握し、供給・需要の両面から課題や問題点を抽出・整理し、対応策を検討する目的で、2013年に「次世代ヘルスケア産業協議会」を設置、関連事業として和歌山県に「わかやまヘルスケア産業革新プラットフォーム」が発足しました。前述の共同研究チームでは、これらの一環として、近年、次々と明らかになってきた玄米に含まれる栄養素による健康維持・増進に着目し、現代の医療費増大に原因究明と対策を練るための参考資料とするべく、主食の精白米を加工玄米に置き換えることが医療費削減へ有効か否かについて検証を行いました。

2.調査・介入方法

本調査は、試験品に「亜糊粉層残存無洗米(特許第4708059号、以下「sub-aleurone layer residual rinse-free rice:SARFR」)」または「ロウ層除去玄米(特許第685026号、以下「dewaxed brown rice:DBR」)」を使用、被験者は、和歌山県内の協力企業3社(T社、A社、B社)に勤める被保険者(職員)と扶養者(家族)とし、各企業の試験品喫食率、健康保険組合発行の公的医療費の額を調査しました。「喫食率」は、農林水産省「米の消費に関する動向(平成28年)」にある米の1人当たりの年間平均消費量と、試験品の納品数量と加入者数により算出、「医療費」は、各企業の平均医療費と和歌山県民の医療費を対象としました。

介入方法は、T社では2014年6月からSARFR、2015年10月よりDBRを提供、B 社は2018年11月より、C社では2018年2月より社員販売、社員食堂にて両試験品を提供、被扶養者にも摂取協力を依頼し、2種類の試験品は自由に選択できるものとしました。

3.結果

T社の2015年度(2015年4月より2016年3月)、2016年度の被保険者一人あたりの月平均医療費(0歳~74歳)を集計した結果、2015年度月平均医療費は全国平均13,909 円、和歌山県平 均14,124円、和歌山県同業者平均13,911円、T社平均8,269 円(被保険者154名)となりました。月平均医療費は、全国平均に比べ、和歌山県平均で9.4 %高く、T社で35.9 %低くなりました。T社ではSARFRとDBR摂取を継続しており、2016年以降もT社の年平均医療費は低い水準を保っています(Table1参照)。
 


次に、2016年度から2018年度の一人当たりの年平均医療費の集計結果をFig. 2に、調査対象の内訳をTable2に示しました。SARFR摂食者の多いT社(喫食率66.1%[DBRは14.3 %、SARFRは85.7 %])の年平均医療費(2016年度120,108円、2017年度119, 264円、2018年度127,248円)は和歌山県平均(2016年度175,683円、2017年度180,966円、2018年度183,372円)の68 %となりました。SARFR摂食開始後の年平均医療費は、A社(喫食率39.1%[DBRは13.5%、SARFRは86.5%])では40%(2017年度224,335円、2018年度134,354円)、B社(喫食率29.4% [DBRは13.3%、 SARFRは86.7%])では39 %(2017年度198,892円、2018年度121,172円)減少しました。
 

 

 


以上の通り、試験品摂取により、亜糊粉層や糠層に含まれる栄養素(その中には未知の栄養素も考えられる)の摂量が増加した結果、健康状態が改善、疾病罹患率が減少、公的医療費が減少した可能性が示唆されました。

この結果は、元来、「玄米は健康に良い」と云われる所以である、栄養素の摂取量が大きく起因しているものと考えられますが、現代における、西洋医学的なエビデンスありきの研究では明らかにならなかったものであります。当財団では、今回のような「実証主義」に重きを置いた研究こそが、真に社会に対する貢献度が高いものと考えております。

今後も、農作物や水産物によって人々を元気にし、年をとっても元気溌剌で働ける世に変える、いわゆる「医食同源」の社会実装による新たな社会の構築を目指してまいります。

尚、詳細は、当財団ホームページ(URL= https://isyokudogen-fnd.jp/)「加工玄米(亜糊紛層残存米、ロウ層除去玄米)の摂取による医療費削減」(Glycative Stress Research 8(2): 115-122, 2021.)をご参照ください。



一般財団法人 医食同源生薬研究財団 概要
・設立=2021年4月14日
・所在地=東京都中央区銀座5-10-13
・電話番号=03-4334-8868
・メールアドレス= office@isyokudogen-fnd.jp
・ホームページ= https://isyokudogen-fnd.jp/
 

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会社概要

URL
https://isyokudogen-fnd.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都中央区銀座5-10-13
電話番号
03-4334-8868
代表者名
米井嘉一
上場
未上場
資本金
-
設立
2021年04月