分業制の堺打刃物業界において、職人を育成する好循環を構築し、持続可能な産業にするための、一気通貫での生産を可能にする工場設立のお知らせ
株式会社高橋楠は、2023年4 月12日に、一貫生産の工場を竣工させました。分業制の堺打刃物業界において、完全自社内製化での包丁工場は、2023年4月の弊社調べでは、堺初となります。
堺打刃物の職人は減少の一途を辿っており、特に鍛冶師に至っては、弊社では20年後に5人になると予測しています。
世界遺産である和食の料理人が愛用しており、600年の歴史がある堺打刃物を発展させ継続させるため、弊社では、職人の育成に取り組むことに致しました。
堺打刃物は、鍛冶・刃付け・柄付けの分業制ですが、これまで柄付けと卸専門であった弊社では、刃付けは今秋より、鍛冶は来春より稼働させる予定です。刃付け師は、2025年には3名、鍛冶師は2026年には3名を計画しております。
私たちは、伝統と近代化を融合させることで、業界内(会社内)のサイクルと市場全体(会社外)のサイクルにおいて、好循環を生み出したいと考えています。業界内では、職人が潤い、次世代の職人の育成が絶えず続く好循環の仕組みを構築します。市場全体では、使い手のフィードバックが作り手に届き、絶えず商品開発が出来、他社が模倣できないものづくりを目指します。
新工房のデザインは、infix designの間宮吉彦氏にお願いしました。包丁をモチーフにした外形にし、若い職人たちが働きたくなるような外観・内装に拘りました。
高橋楠では、私たちにしか出来ないものづくりと持続可能な伝統産業を目指して、今までの常識に捕われることなく、常に「人」を想い大切にし、育つ仕組みを構築することで、堺打刃物の未来を切り拓いて参ります。
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