【老舗メーカー新ブランド】缶カンを”心の道具”とする新ブランドと缶の価値の再定義への挑戦
缶の価値の再発明を目指す側島製罐株式会社は、この度新たに「側島心具製造所」というブランドを立ち上げ、”大事なことに気付くきっかけづくり”という缶の本質的な価値をテーマに新たな一歩を踏み出します。
お中元お歳暮の文化の衰退による缶の流通量の減少による自社の売上の大幅な減少など苦境に立たされながら、側島製罐ではこれまで、「缶の中に大事なものを入れる」、という缶の本質的な価値に着目し、推し活専用のカラフル缶や、子供の想い出を入れる専用缶”Sotto”を開発するなど、缶を使った新たな価値を追求してきました。今回は、その全体の傘となる新ブランドを立ち上げ、「缶を買う=大事なことに気付くきっかけを作る」という缶の価値の再定義に挑戦するものです。具体的な第一歩の取り組みとして、既存製品”Sotto”の購入について体験型チャリティを実施します。新ブランド「側島心具製造所」については、9月にビックサイトで開催されるギフトショーにて初出展し、初お披露目となります。
側島製罐株式会社は、この度BtoC事業の新ブランドとして「側島心具製造所」を立ち上げます。
お中元お歳暮の減少などを背景に各家庭に出回らなくなりつつある缶カン
お歳暮の贈答についての各家庭へのアンケートでは1990年ごろには90%以上が「贈る」と回答していたものが、2020年には40%未満にまで落ち込んでいるところに象徴されるように、贈答用で重宝されていた缶の流通量は近年大幅に減っており、以前のように各家庭に銀色の大きな缶カンが届けられる機会は少なくなっています。
100年以上缶づくりを続けてきた会社だからこそわかった缶カンのもうひとつの役割
鋼材価格の高騰や代替品の普及などにより、会社としては売上が下がり、缶カンの業界を取り巻く環境も苦しい状況にあるというのがきっかけではありますが、側島製罐では2021年に「缶カンの中に大事なものを入れる」という価値を追求し、缶専門のBtoC通販事業を開始しました。推し活に使うカラフル缶や、子供の想い出を入れる「Sotto」などの商品を開発し、これまで累計で約1万缶以上の販売を記録しています。その過程でユーザーからのインタビューなどを通じて、缶の価値は「大事なものを入れる」というだけではなく「大切なことに気付くこと」という点にあることにたどり着きました。それまで”なんとなく”としか認識してなかったようなことが、缶の中に入れることによって大切なものだという認識に変わることこそが缶の本質的な価値であり、缶メーカーがこれまで世の中と皆様とともに育んできた文化だという認識の下、その価値を更に磨きをかけるべく立ち上げたのが「側島心具製造所」というブランドです。
新ブランドとしての第一歩は体験型チャリティの実施
今回のブランド立ち上げに伴う取り組みとして、まずは昨年発売した”Sotto”について、売上金額の一部を利用しての体験型チャリティを開始します。具体的な取り組みとしては、児童養護施設等へSottoを中心とした子育て支援グッズ等を手渡しでお贈りし、実際に支援しているシーンの写真や被支援者の方からのメッセージを記事化して、Sotto購入者の皆様に共有・還元することで、社会的な子育ての意識を広げていこうと試みるものです。
Sottoは親子の絆を深めることをコンセプトとして発売から1年が経過しましたが、ユーザーの方から喜びのお声を頂く中で、次のフェーズとして親子の絆の総量を増やしていくような取り組みをしていきたいと考えています。Sottoを購入することが、社会全体で子供たちを大事にすることの重要性を考える機会になり、当たり前の幸せを改めて実感したり、支援の輪を広げるような展開を期待したいと考えています。第一回の実施は2023年10月を予定しており、Sottoをこれまでご購入いただいた方に実際の支援の様子の共有をいたします。
「側島心具製造所」というブランド名に込めた思い
側島製罐株式会社の祖業は「側島蚕具製造所」という名前の養蚕業向けの器具を作るメーカーでした。創業者の側島佐兵衛は「商人は信用が財産」という言葉を遺しており、これは現在の側島製罐でも「宝物を託される人になろう」というビジョンを掲げているとおり、100年以上に渡って脈々と受け継がれている企業の意志です。ただ包装容器としての缶をつくって売るだけではなく、缶に触れること自体に意味や価値があるものにしていくことが、これからの側島製罐の大きなミッションだと自負しています。そんな想いを込めて、祖業の屋号に原点回帰し、「側島心具製造所」という名前を冠したブランド名としました。英語表記では“Sobajima THING Manufactory”となっており、製品に物理的なモノ以上意味を創り出して、考えるきっかけを創っていきたいという強い意志を表しています。
缶に触れることが大事なことに気付くきっかけになってほしい。
側島製罐株式会社 can推進課 佐藤美樹 コメント
「弊社のような中小企業がチャリティを実施するにあたり、金銭的インパクトの大きい寄付という役割を担うのはなかなか難しいと考えています。しかし、たとえ支援先がたった1人だったとしても、目の前に確かに存在している困窮している方を支援し、その実体験の詳細を製品購入者と分かち合っていくようなやり方は、私たち中小企業だからこそ実行できる方法なのではないかと考えています。これからもこのブランドを通じて、大事なことに気付くきっかけづくりに努めていきたいです。」
同社 代表取締役 石川貴也 コメント
「大事なものを静かに愛でる文化は日本人らしく、そのきっかけを作ってきたものの一つは缶だと自負しています。これまでは自然発生的に二次利用していただいていた缶の用途や意味を再定義し、缶に触れることを通じて、自分のことだったり、世の中だったり、忙しい日常ではなかなか振り返れない大事なものと向き合うきっかけを作ることができたらいいなと思います。また、今回立ち上げた新ブランドを通じて、缶に限らずあらゆる可能性を追求して、ひとりひとりが心を大事にする社会をつくっていきたいと考えています。」
ギフトショーでの出展について
「側島心具製造所」のブランド等のお披露目は第96回東京インターナショナルにて実施します。
期間:2023年9月6日~8日
会場:東京ビッグサイト西展示棟
場所:西2-T17-11 「側島心具製造所」
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