Upstage-AmazonおよびAMDを引受先とするシリーズBブリッジで4,500万ドル(約66億円)を調達 AWSとの戦略的協業を通じ、エンタープライズ向け生成AI革新とグローバル展開加速

累計調達額は1億5,000万ドル(約222億円)を突破 業界特化型の業務プロセス自動化を強化し、安全かつ高性能なエンタープライズAI(LLM, Document AI)を提供

Upstage AI株式会社

米国カリフォルニア州サンノゼ — 2025年8月20日 — エンタープライズ向け生成AIソリューションを提供するグローバルAI企業Upstage(アップステージ)は本日AmazonおよびAMDを含む投資家から4,500万ドル(約66億円)規模のシリーズBブリッジラウンドを実施したことを発表しました。これにより累計調達額は1億5,000万ドル(約222億円)を突破し、次世代言語モデル「Solar」の開発加速、ドキュメントAI製品の高度化、日本を含めたアジア太平洋および米国市場におけるGo-To-Marketを推進します。

AWSとの戦略的協業
今回の調達とあわせて、UpstageはAWSと戦略的協業契約(Strategic Collaboration Agreement,SCA)を締結しました。これにより、Solar基盤モデルやAIアプリケーションの共同開発・展開を日本を含めたアジア太平洋地域および米国で加速させます。
AWSはUpstageの優先クラウドプロバイダーとなり、Amazon SageMakerやAWSTrainium/Inferentiaなどの先進サービスを活用可能となります。さらにAmazonはUpstageに対してマイノリティ投資も実施し、技術的整合性と長期的な戦略協業を裏付けるものとなりました。


「UpstageとAWSは長年にわたり強固な協力関係を築いてきました。今回の合意は、グローバルでAIイノベーションを加速するという共通ビジョンの新たな一章です。AWSを戦略的パートナーとすることで、我々はより多くの組織に安全で知的かつ高性能なAIソリューションを届けていきます。今回の協業は、公共や金融分野などの規制産業に対して、セキュリティ・パフォーマンス・コンプライアンスを最適化した最高水準の生成AIソリューションを提供することに重点を置いています。SCAの一環として、UpstageとAWSはAPACおよび米国におけるGo-To-Market戦略や共同販売活動でも協力していきます。」— Upstage 共同創業者兼CEO Sung Kim


AWS Startups & Venture Capital担当VP, Jon Jones氏は次のように述べています。
「AWSは、Upstageが新たなイノベーションを引き出すことを支援できることを大変嬉しく思います。フルマネージドAIサービスから基盤モデル向けの専用チップまで、AWSのサービスを活用することで、Upstageは公共部門を含む多様な組織に効率と生産性をもたらしつつ、データを安全に守るAI活用を推進しています。」

Document Intelligenceによる業務変革

戦略の中核を担うのが「Document Intelligence」です。本製品には、非構造化文書を構造化しLLMで扱える形式に変換する「Document Parse」や、テキストから主要情報を抽出する「Information Extract」が含まれます。保険契約書、請求書、財務諸表、電子メールなど複雑な文書群を95%以上の精度で処理し、手作業を削減、意思決定を加速します。従来のOCRが単純な文字抽出に留まるのに対し、UpstageのDocument Intelligenceは文書のレイアウト・意味・目的を理解した上で、現場業務に即した出力を提供します。

新たな資金調達とAWSとの協業により、Solar LLMファミリーの拡張も加速します。SolarはAmazon SageMakerで学習され、Amazon Bedrock Marketplaceで提供されているUpstage独自の高性能軽量LLM群であり、さらにAWS Marketplaceの「AI Agents and Tools」からは、文書理解のためのAIエージェント「Universal Information Extractor」も利用可能です。


日本市場に向けた「安心して使えるAI」

日本市場においては、日本語特化型LLM「Syn」を提供しています。これは「安心して使えるAI」をコンセプトに開発されており、日本語の文脈に即した高精度を実現。幅広い産業での実利用を前提に設計されています。9月には、SolarPro2をベースにさらに進化した日本語公式対応モデルを発表予定で、日本企業の成長するAI需要に応えます。
「日本企業は長年、精度・速度・信頼性の全てを兼ね備える技術を重視してきました。海外のFortune 500企業や公共機関で培った実績を活かしたUpstageの最先端AI技術はその期待に応えるものです。複雑で非構造的な文書を信頼できるAI-Readyなデータに変換し、手入力を削減、業務効率を大幅に向上させます。これはグローバルと日本市場の双方を深く理解するUpstageだからこそ可能な、企業の変革を最先端の技術と知見で後押しする取り組みです。」
— Upstage 日本法人 代表取締役 松下 紘之


グローバル事業展開の加速

Upstageのモデルは既にFortune 500企業や公共機関で活用され、PoCから本番導入までの実績を積み上げています。特に米国保険業界をはじめとする高度に構造化された業界で採用が拡大しています。直近では、CB Insights「AI 100」に選出され、世界数千社の中から評価されたことは、同社のグローバルでの存在感を示しています。今回の資金調達は、営業・マーケティング人材の拡充に加え、重点産業を中心とした日本市場を含むグローバル展開をさらに加速させます。本ラウンドは2024年に発表した7,200万ドル(約106億円)のシリーズBに続くものであり、Upstageの成長をさらに加速させる重要なステップとなります。

会社概要
Upstage(アップステージ)

Upstageは、業界特化型の言語モデルとインテリジェントツールを通じて、エンタープライズAIの未来を創造するグローバルAI企業です。LLM開発、ドキュメントAI、エージェント型ワークフローにおける深い知見を活かし、ユーザー企業各社が生成AIの可能性を安全かつ効率的に最大限活用できるよう支援しています。 2025年3月には日本法人「Upstage AI株式会社」を設立し、日本市場における本格展開を開始しました。また、「フロンティアモデルとLLM活用を推進するDocument AI」と題して、会社事業の紹介とプロダクト紹介を含めたWebinarを開催予定です。

【開催概要】
日時:2025年9月3日(水)12:00-13:00
開催場所:Zoom ※ご登録後にアクセスURLをお送りします。
参加費:無料(事前登録制)
言語:日本語(一部英語、翻訳あり)
主催:Upstage AI 株式会社
申込リンク: https://zoom.us/webinar/register/WN_1623FRY_Q7y0oJfRvM_nsA#/registration


本件に関するお問い合わせ先

Upstage AI 株式会社
広報担当
E-mail: japan-pr-marketing@upstage.ai

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会社概要

Upstage AI株式会社

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URL
https://www.upstage.ai/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区北青山1-3-3 三橋ビル3階
電話番号
-
代表者名
松下 紘之
上場
未上場
資本金
1500万円
設立
2024年11月