科学×料理×感性の『1ミリ対話』料理研究家ベリッシモ×北京大学マクッリャ氏が語る — SDGs時代の“計る”技法と食文化の未来

東京と北京をオンラインでつなぎ、科学と料理の交差点に立つ文化対話『ミリの道』を開催しました。登壇者は、料理研究家のベリッシモ・フランチェスコ氏と北京大学准教授のダニエーレ・マクッリャ氏。

株式会社ビリオネア

株式会社ビリオネア(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:ベリッシモ・フランチェスコ)は、2025年10月26日(日)、オンライン形式にて、国際対話イベント「ミリの道 科学と料理が出会う1ミリの対話」を開催いたしました。

本イベントでは、東京在住の料理研究家、タレント、俳優、ファッションインフルエンサー、実業家としても国内外で幅広く活躍するベリッシモ・フランチェスコ氏と、北京大学准教授で物理学者及び科学史家のダニエーレ・マクッリャ氏が登壇。日本語・イタリア語・英語を交えながら、科学と料理が「計る」という行為を通して、持続可能性・倫理・文化、そしてAI時代の未来社会における「人間らしさ」について語り合いました。

当日のオンライン対話が、一筋のそばと一滴のオリーブオイルという視覚的な体験へと昇華され、観客はそのわずか一ミリの距離が味覚・動作・思考に与える影響を静かに見つめました。

最近の「計る」という行為と文化のつながり

最近では、料理や科学の世界で「計る」という行為が、ただの技術ではなく、環境への配慮や文化的な責任を伝えるための言葉として注目されています。このテーマは、教育現場や科学コミュニケーションの分野でも注目を集めています。

たとえば、食材の選び方、火の入れ方、発酵の時間など、ほんの少しの違いが、地球への負担や食文化の未来に大きな影響を与えることがわかってきました。

国連食糧農業機関(FAO)の2024年統計年鑑によると、食料システムの持続可能性は、世界の食料安全保障にとって最も重要な課題のひとつとされています。特に、調理工程や食材の扱いにおける「わずかな差」が、食品ロスや環境負荷の軽減に直結することが示されています。こうした国際的な分析は、「計る」という行為が地球規模の課題解決に関わることを明らかにしています。

また、ミラノ工科大学のフード・サステナビリティ研究所による調査では、食品加工や消費の段階で「計る」意識を高めることで、食品ロスを最大30%削減できる可能性があると報告されています。

小さな違いが生む大きな意味

しかし現実には、グローバル化や大量生産の影響で、料理や科学の現場では「効率」が優先され、細かい感覚や責任が見えにくくなっています。

たとえば、発酵の時間を短くする技術や、調理を自動化する機械は便利ですが、食材との対話や文化の深さを失う可能性もあります。

世界銀行の報告書『Recipe for a Livable Planet』では、こうした日常の小さな選択が、気候中立社会の実現に向けた「文化的革命」の第一歩になると強調されています。

このように、「計る」という行為は、ただの正確さではなく、料理や科学の大切な感性を守るための考え方として、世界中の人たちが向き合うべきテーマになっています。

イベントハイライト:

  • 1ミリの差が生む感覚は、緊張、呼吸、静けさ、そして余韻を呼び起こし、五感すべてを刺激する。
    そばとオリーブオイルの間に生まれる微細な空間が、味覚と動作、心にまで新しい調和をもたらす。

  • 持続可能性と倫理が交差する「微細な動作」の意味
    天ぷらの揚げ加減、パスタのアルデンテ、味噌の発酵時間。1ミリの差が、素材への敬意と環境への責任を形づくる。

  • 科学と料理が共有する「責任の言語」としての技法
    日本の発酵技術(味噌・醤油)とイタリアの熟成文化(PDOチーズ・バルサミコ酢)を通して、「計る」ことが倫理的選択へと変わる。

  • 日常の仕草が知の共有へと変わる瞬間
    包丁の角度、火加減の調整、オイルの滴下など。料理人の動作が科学者の観察と重なり、知識の共有が始まる。

  • 世界の国々をつなぐ文化的対話の新しい形
    日本の「一汁三菜」とイタリアの「アンティパスト・プリモ・セコンド・ドルチェ」が、科学的思考と感性の融合を促す舞台となる。

ベリッシモ氏 インタビュー(抜粋):

「料理は“たった1ミリ”で変わります。火加減、食感、香り、その小さな違いが、美味しさだけでなく、地球への思いやりにもつながります。素材を大切にし、無駄を減らすこと。それこそが、料理人にできるサステナブルな一歩です。

例えば、味噌汁も“1ミリの感覚”が大切です。味噌は沸騰させず、火を止めてから静かに溶かす。その一瞬の判断が、香りと酵母を守り、体にも優しい一杯になります。

また、パスタのアルデンテは“1ミリの芯”を残すことがポイント。茹で時間を守るだけでなく、最後の1分間をソースと一緒に加熱することで、味がしっかり染み込み、食感に深みが生まれます。

こうした“1ミリの感覚”が、料理をより豊かにし、未来の食文化を支える鍵になるのです。」

マクッリア氏 インタビュー(抜粋):

「その一ミリには、見過ごされがちな秤がある。静けさの中で、それは世界の呼吸をそっと測っています。目に見えないその揺らぎに、私たちの感覚はかすかに呼応し、時に、それが知るという行為の始まりになります。川端康成が語った『物の声を聞く』という感性は、目を閉じた科学の奥にも息づき、芥川龍之介が残した感性に倣えば、真実はいつも、その細部『一ミリの隙間』に宿っています。」

登壇者プロフィール:

ベリッシモ・フランチェスコ氏

Francesco Bellissimo(ベリッシモ・フランチェスコ、株式会社ビリオネア代表取締役社長/Billionaire Incorporated CEO & President)

イタリア・ローマ出身。料理研究家、タレント、俳優、エッセイストとして、テレビ・雑誌・SNS・講演など多方面で活躍。Instagramのフォロワー数は150万人を超え(@bellissimoyoshi)、その発信力と独自の視点により、日本では「日本で最も有名なイタリア人(The most famous Italian in Japan)」として広く知られており、イタリア語圏・英語圏でも “L’italiano più famoso in Giappone” として紹介されることが多い。

株式会社ビリオネアの代表として、ラグジュアリー事業・文化事業・マスメディア・飲食プロデュースなどを手がけ、アジアを中心に国際的なライフスタイルプロジェクトにも多数参画している。日本の食文化・ファッション・ライフスタイルにおいても高い影響力を持ち、日伊の架け橋として注目を集めている。

料理やファッションにとどまらず、文化事業やメディア出演を通じて、常に新しい価値を提案し続けるベリッシモ氏。その先見性と多角的な知見は、国内外の企業・メディアからも高く評価されている。
個人公式サイト:https://www.bellissimoyoshi.net

ダニエーレ・マクッリャ氏

Daniele Macuglia (ダニエーレ・マクッリャ、北京大学准教授/Peking University Assistant Professor)

イタリア北部トルメッツォ出身。シカゴ大学にて博士号(科学史)を取得後、科学史・技術史の分野で国際的に研究を行う。 現在は北京大学で教育と研究に携わり、科学と文化、思想と社会の接点を探る対話型プロジェクトを展開。 科学の物語性や人間的側面にも光を当て、アジアとヨーロッパを結ぶ知的架け橋として、その独自の視点と発信力が注目を集めている。

公式サイト: https://www.danielemacuglia.com/

会社概要:

会社名:株式会社ビリオネア

代表取締役社長:ベリッシモ・フランチェスコ

所在地:東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル32F

事業内容:文化事業、マスコミ事業、メディア出演、料理・ライフスタイルのコンサルティングなど

公式サイト: http://www.billionaireinc.jp

イベント概要:

形式: オンライン対話(50分)

登壇者: ベリッシモ・フランチェスコ(株式会社ビリオネア)、ダニエーレ・マクッリャ(北京大学)

使用言語: イタリア語・日本語・英語

ハッシュタグ: #ミリの道 #MirinoMichi #1ミリ対話 #食育 #SDGs #AI時代の人間性 #サステナブルフード #イタリア文化 #日本の食材 #日伊交流 #科学コミュニケーション #五感 #未来社会

このイベントは、イタリア人タレントによる独自の文化的視点から、「食育」と「ライフスタイル」を再考する貴重な機会となりました。科学と料理が交差するこの対話は、未来の食文化と感性をつなぐ第一歩です。共鳴された方は、ぜひ「#1ミリ対話」を添えて、SNSでご感想をお寄せください。

共有・取材のお問い合わせ:

株式会社ビリオネア

広報担当:info@billionaireinc.jp

Webサイト:http://www.billionaireinc.jp

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会社概要

URL
http://billionaireinc.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル32階
電話番号
-
代表者名
ベリッシモ・フランチェスコ
上場
未上場
資本金
-
設立
2013年06月