所属企業のAI研修「なし」56%、学ぶ意欲9割も環境整わず AI研修が若手限定の企業も、自己投資は22%【40〜60代ITエンジニア600名調査】
4人に1人はAI学習先延ばし気味。学習障壁は「時間がない」「費用が負担」「AI活用の実践の場がない」
シニアエンジニア特化のフリーランス求人サイト「レガシーフォース」を運営する株式会社モロ(本社:東京都港区、代表取締役:前田洋平)は、40〜60代のITエンジニア600人を対象に、AIスキル学習の実態調査を実施しましたので、第二弾として発表いたします。
調査から所属企業のAI研修・勉強会は過半数が「ない」と回答。制度があっても若手中心で、シニア層が対象外となるケースも存在することが明らかになりました。

調査サマリ
・AI研修制度なしが過半数。若手限定でシニアが対象外のケースも
・約9割がAIを学ぶ意欲あり。ただし4人に1人は「先延ばし気味」
・学習障壁「時間がない」「費用が負担」「AI活用の実践の場がない」
・AI研修・講座受講は約3割。有料外部講座9%、自己投資したのは22%
AI研修制度なしが過半数。若手限定でシニアは対象外のケースも

40〜60代エンジニアが所属する企業のAI研修・勉強会について尋ねたところ、「AI関連の研修はない」が56.0%(336人)で過半数を占めました。
制度がある場合でも、「充実した研修があり満足している」は8.0%(48人)にとどまり、「制度はあるが内容に不満」14.3%(86人)、「制度はあるが利用していない」12.3%(74人)など、制度の質・運用に課題が見られました。さらに、研修が若手限定でシニア層が対象外と答えた人も56人にのぼりました。
日本企業全体でAI活用の遅れが指摘されるなか、特にベテラン層に学びの機会が行き届いていない現状が浮かび上がりました。
学習障壁「時間不足」31%、「技術の変化が早すぎる」20%、

AIスキル学習における課題や障害を聞いたところ、最多は「学習時間がない」31.0%(186人)でした。また、「特に障害は感じていない」30.3%(182人)もほぼ同じ割合で並びました。
その他、「費用が負担」21.8%(131人)、「実践の場がない」20.5%(123人)、「技術の変化が早すぎる」20%(120人)、「学習方法がわからない」19%(114人)、「所属先の支援不足」15.3%(92人)と続きました。
約9割がAIを学ぶ意欲ありも、4人に1人は「先延ばし気味」

AI関連スキルを学びたいと思うか聞いたところ、「積極的に学びたい」31.3%(188人)、「いつかは学びたい(必要だと思うが先延ばし気味)」25.5%(153人)、「業務で必要になれば学ぶ」31.8%(191人)を合わせて約88.6%が学習意欲を示しました。
一方で「学ぶ必要性を感じない」は11.3%(68人)にとどまり、シニアエンジニアの大多数がAI学習に前向きであることが明らかになりました。ただし「学びたいが先延ばし気味」と答えた人が4人に1人存在し、意欲はあるが着手できていない層へのきっかけづくりが課題と言えます。
無料研修25%、有料講座9%。学習経験は全体の約3割

直近12か月でAI学習・研修を受けたか聞いたところ、「受けていない」が71.7%(430人)で最多でした。
一方で、「無料:社内研修・勉強会」24.7%(148人)、「有料:外部講座・オンライン講座・セミナー等」9%(54人)と、制度に寄らず自ら学ぶ層も確認できました。
全体の9割が学習意欲を示した一方で、セミナーや勉強会など能動的な学習経験は約3割にとどまっています。
学習に費用をかけた層は約22%。40代が最も積極的

過去12か月でAI学習に自己投資を行った割合は約22%で、600名中465名は、費用をかけた学習はしていませんでした。費用をかけた学習を実施した人の内訳は「1〜2万円未満」31人、「2〜5万円未満」24人、「5千〜1万円未満」24人。 中には50万円以上の投資を行った人も4名いました。
費用をかけた人の割合を年代別で見ると、40代32.0%、50代19.5%、60代16.0%と、若い世代ほど学習意欲・投資意欲が高い傾向が見られました。
株式会社モロ 代表取締役 前田洋平 コメント
今回の調査で明らかになったのは、シニアエンジニアの高い学習意欲と、企業側の環境整備のギャップです。約9割が「AI関連スキルを学びたい」と回答する一方で、企業のAI研修制度「なし」が56%。また制度がある場合も若手中心で、シニア層が対象外となるケースも存在しました。
それでも、有料講座を自費受講した層が9%、自己投資を行った層が約22%存在することは注目に値します。学習障壁として「時間がない」31%が挙げられる一方、「業務で必要になれば学ぶ」と回答した層も31.8%に上り、実務での必要性が学びのきっかけになることが明らかになりました。
シニアエンジニアの豊富な経験と意欲を活かすには、個人の継続的な学習努力だけでなく、企業側の環境整備が欠かせません。レガシーフォースは、意欲あるシニアエンジニアと企業をつなぎ、日本のIT業界全体の人材不足解消に貢献してまいります。
■アンケート利用条件
調査結果を引用する際は「レガシーフォース」の名前を記載の上、引用元として、調査全文の下記リンクを設置してください。
URL:https://freelance.legacyforce.jp/articles/detail/8
参照:第一弾調査
40代ITエンジニアの3割が早期リタイア希望も、60代の7割は「定年後も働き続けたい」背景は “経済的に必要” AI使用禁止の職場の存在も判明
URL:https://freelance.legacyforce.jp/articles/detail/5
【調査概要】
調査概要 シニアエンジニアの働き方意識調査
調査期間:2025年9月
調査対象:40代〜60代のITエンジニア600人(40代・50代・60代各200人)
調査方法:インターネット調査
【会社概要】
会社名:株式会社モロ
所在地:〒105-0013 東京都港区浜松町2丁目7番17号
代表取締役:前田洋平
設立年月日:2024年1月23日
事業内容:ITエンジニアリング、コンサルティング、人材紹介
URL:https://morro.co.jp/
サービスURL:https://freelance.legacyforce.jp/
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