エミレーツ航空、サステナブルな社会実現に向けた取り組みを強化

運航時プラスチック製品の代替品に置き換え、野生動物の生息地の維持や絶滅危惧種の保護活動も継続

エミレーツ航空

エミレーツ航空(本社:アラブ首長国連邦・ドバイ、会長:シェイク・アハメッド・ビン・サイード・アル マクトゥーム殿下)は、環境経営を実施し、サステナブル(持続可能)な社会実現に向けた取り組みを推進しています。この一環として、野生生物の生息地の維持や絶滅危惧種の保護などの活動を行っています。当社の環境に関する取り組みは、保有するビルや航空機の運航、自動車に至るまであらゆる保有物に適用されており、以下の3つの分野から構成されております。

1) 温室効果ガス排出量の削減
2) 責任ある消費行動
3) 野生生物および生息地の保護
温室効果ガス排出量の削減
エミレーツ航空は常に新機材を導入しているため平均機齢は6.5年と業界平均の約半分で、効率的に航空機を運用しています。当社はお客様の快適さのためだけではなく、環境負荷の低減を考えて投資を進めております。環境負荷の低減を実現するため包括的な燃料最適化プログラムに沿って、燃料消費を効率化し温室効果ガスの排出を削減、最適な航路設計に取り組んでいます。このプログラムにおいてもっとも顕著な例として、航路ナビゲーションサービスによって自由な航路の選択が可能となったことです。さらに気象データから緻密に計算することでジェット気流の追い風に乗るような経路および、向かい風を避ける経路を採用することが可能となりました。この取り組みは2003年から開始され、当社は国際航空運送協会(IATA)との協力のもとに世界標準の航路選択システムとして開発を進めてきました。

責任ある消費行動
環境負荷低減のため、責任のある消費行動を推進しています。購買活動には慎重に取り組むとともにどのように廃棄物を減らし、なおかつ水や電力などの資源を有効に活用するかに注力しています。例えば、埋め立て廃棄物については、フライトごとに発生する5万から6万点の使い捨ての消費財にそれぞれ供給業者のコードを作成することで、どのように供給され、そして廃棄されるかを追跡できます。この試みは機内食から衛生用品、安全器具、ベッドのリネンにまで及びます。品質の維持に努めながらも、それぞれの機内で使用される消費財についてはできる限り環境負荷の少ない製品を提供する取り組みを行っています。

環境負荷の少ない製品を使用している一つの例として、エミレーツ航空では自然界で分解される生分解性を持った環境にやさしい天然素材のティーバックを機内で提供しています。これを可能とするのは、スリランカの紅茶ブランドのディルマと27年間にわたり継続してきた提携関係によるものです。さらにディルマは自社製品において二酸化炭素(CO2)排出を実質的にゼロにする「カーボンニュートラル化」を達成しています。エミレーツ航空のすべてのフライトにおいて、このディルマの紅茶をお楽しみいただけます。

さらに当社では、2019年6月1日からは従来のプラスチック製ストローから紙製のものに変更したほか、2019年8月からは機内販売で商品をお渡しする際に使用するバッグをプラスチック製から、紙製へと置き換えました。プラスチック製のマドラーも木製のものに変更しました。このようにプラスチック製品を順次、代替品に置き換えることで、これまでに1年間で埋め立て処分されていた8,170万点もの製品が削減される見込みです。

また環境汚染につながる、プラスチックごみのリサイクルによる廃棄量の削減にも務めております。2017年1月からは長距離路線のエコノミークラスにおいて、ペットボトルをリサイクルした素材100%で製造したブランケット『ecoTHREAD』を採用し、お客様にご利用いただいております。ブランケット1枚につき28本のペットボトルがリサイクルされています。2019年末までに8,800万本分のペットボトルがリサイクルされました。当社の従業員や客室乗務員からの提案により、機内でのリサイクルの取り組みは拡大しています。例えば、大きなプラスチックボトルを分別し、ドバイでリサイクルする活動を開始し、毎月およそ3トン、本数にして15万本のプラスチックボトルが再利用されています。

野生生物および生息地の保護
エミレーツ航空は自然環境の保全や絶滅危惧種の違法取引の阻止を行っています。1999年に「アルマハ・デザート・リゾート・アンド・スパ」を開業した際には、27平方キロメートルの野生生物や植物の保護地域を設けるなど、危機に瀕している野生生物の生息地の保護活動を開始しました。

最初の年には、牛の仲間であるアラビアン・オリックス70頭が放されたほか、在来種の樹木6,000本を植樹しました。さらに2003年には、この保護地区は野生生物が生息する自然保護区「ドバイ・デザート・コンサベーション・リザーブ(DCCR)[1]」として財団となりました。保護地区の総面積は225平方キロメートルとドバイの国土面積に対し4.7%を占めるまで拡大しました。エミレーツ航空はDCCRに資金を提供し、また理事会にも人員を配置しています。

これらの活動に続き、オーストラリアに「エミレーツ・ワン・アンド・オンリーウォルガン・バレー」を開業します。同国においては環境と調和した初の高級リゾートであり、世界遺産でもあるグレーター・ブルー・マウンテンズ地域の総面積およそ2,800ヘクタールの1%を占有しています。このリゾート開発において当社は、環境負荷を可能な限り低減するために、ヒートポンプや太陽光発電、換気システムなどを組み合わせ、最高水準のエネルギーや水資源の効率性を実現しました。これにより、ホテルとして世界で初の『carboNZero』[2]認証を受けました。またエミレーツ航空では、渓谷における生物の多様性を保全するために12,500万豪ドル(約92億8,000万円)を投資し、175,000本の在来種の樹木を植樹しています。

違法な野生動物の取引を阻止するために、当社従業員が一丸となって次のような取り組みをしています。グランドスタッフは、IATAの動物輸送規定などに基づき訓練を受けています。現場の担当者は疑わしい貨物を識別し、報告するよう指導されています。報告は専用の連絡手段を設けており、内部情報の伝達を通して、野生生物の発券や保護などにつなげています。

加えて、社内での認知度を高めるとともにお客様に当社の自然保護などの取り組みをご理解いただくために、機内エンターテイメントシステムの「ice」上で、定期的にインタビューや野生動物の保護に関する番組を放送しています。機内誌「オープンスカイ」でも記事を掲載しています。2015年からは、5機のエアバスA380型機に密猟の脅威にさらされている動物を塗装し、全世界の空港および当社をご利用になれる多くのお客様に問題意識の向上を促しています。

エミレーツ航空について
エミレーツ航空は2002年に日本に就航。現在、成田国際空港、関西国際空港からはエアバスA380型機にて、羽田空港からはボーイング777型機にて、それぞれ毎日1便を運航しており、ドバイまで、さらにドバイ以遠の世界84の国と地域にある158の都市まで、快適な空の旅をお楽しみいただけます。成田国際空港にはエミレーツ航空専用ラウンジ。羽田空港発着のプレミアムクラスご利用のお客様には、無料の送迎サービスを提供しています。エミレーツ航空は、ワールド・トラベル・アワード2019の中東部門において、中東のリーディング・エアライン、エアライン・ブランド、エアライン・リワード・プログラム、エアライン・ウエブサイトの4部門で賞を獲得しました。

注釈:
[1] 「ドバイ・デザート・コンサベーション・リザーブ(DCCR)」の詳細はwww.ddcr.org(英語版)からご覧ください。
[2] 『carboNZero』はISO 14065に基づく世界初の国際的に認定された温室効果ガス認証スキームです。

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会社概要

エミレーツ航空

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URL
https://www.emirates.com/jp/japanese/
業種
倉庫・運輸関連業
本社所在地
東京都港区赤坂1-12-32 赤坂アークヒルズ・アーク森ビル 22階
電話番号
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代表者名
サティシュ・セティ
上場
未上場
資本金
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設立
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