株式会社ユーグリードへの出資について

ユーグレナ由来のナノファイバーを生産

タキロンシーアイ株式会社

合成樹脂製品の製造・加工・販売を行うタキロンシーアイ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:齋藤一也)は、ユーグレナ由来のナノファイバー「パラミロンナノファイバー」の商業生産を計画するベンチャー企業、株式会社ユーグリード(本社:愛媛県四国中央市、代表取締役:宇髙尊己)へ出資しました。

パラミロンとは、ユーグレナ(和名:ミドリムシ)が活動エネルギーとして生体中に蓄える多糖類(β-1,3-グルカン)のことで、このパラミロンを精製して得られるパラミロンナノファイバー(以下、PNF)は、天然由来のプラスチック強化繊維として注目されているセルロースナノファイバー(以下、CNF)に近い化学構造を持つ素材です。

 

CNFの世界市場規模は2030年に250億円*にものぼると予測されていますが、現実的には品質のバラつき、リグニン由来の加熱黄変、低効率生産、高コスト等、実用化に向けて様々な課題を抱えています。一方のPNFは、均一繊維長、高アスペクト比、リグニンフリーという特徴により、CNFと比較して高品質で安定した性能を有しています。

 

また、株式会社ユーグリードは、ユーグレナの培養方法に、天候や自然環境に左右される屋外培養方式ではなく、屋内タンクを用いた工業的培養方式を採用しています。特殊なユーグリード株の特性と相まって安定的かつ高効率なPNFの生産能力を獲得し、高品質と低コストの両立を可能としています。これにより、株式会社ユーグリードの生産するPNFは、CNFの抱える課題を解決し、将来の天然由来ナノファイバーの社会実装に向けてCNFに先んずることができるものと期待しております。

 

タキロンシーアイ株式会社では、今回の株式会社ユーグリードへの出資により、グループ会社製品における製品の用途開発ならびにタキロンシーアイグループのマーベリックパートナーズ株式会社におけるコンパウンド事業との連携をねらいます。そして、PNFの可能性を引き出すことを通じて、2023年度を最終年度とする中期経営計画「変革への決意CX2023」 の重点実施項目に掲げる 「社会課題の解決」 および 「新事業・新製品・ 新技術の獲得」 の実現を目指します。

株式会社ユーグリード
https://euglead.co.jp/

 

* メーカー出荷金額ベース

* 出典 株式会社 矢野経済研究所 「セルロースナノファイバー世界市場に関する調査(2021年)」

    (2021年5月13日発表)

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会社概要

タキロンシーアイ株式会社

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URL
https://www.takiron-ci.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
大阪府大阪市北区梅田 3-1-3 ノースゲートビルディング
電話番号
06-6453-3700
代表者名
福田 祐士
上場
東証プライム
資本金
151億8913万円
設立
1935年12月