資源管理高度化に向けたクロマグロ遊漁における採捕報告アプリへのAI技術導入の実証実験を開始【SIIG株式会社】
水産資源管理において漁獲量が数量管理されているクロマグロにおいて、AI技術を活用することで釣り人の採捕報告の利便性を高め、採捕情報の報告率および情報精度(釣果重量)の向上を目指す。
クロマグロについては、中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)で決定した国際的な資源管理措置に基づき、漁業者に対して厳格な数量管理を実施されています。そのため、遊漁者についても、漁業者の取組に準じた一定の管理を行う必要性が生じ、令和3年6月から広域漁業調整委員会指示による規制が導入されました。
委員会指示により、クロマグロを採捕した釣り人は水産庁へ魚体重量などの情報を報告申請する義務が課されており、現在LINEアプリを活用した報告システムや水産庁Webサイトからの報告システムが整備されています。
令和5年度の水産庁公募事業である「令和5年度新たな資源管理システム構築促進事業のうち遊漁採捕量等実態調査事業における遊漁採捕量等報告システムの改修及び運用・保守等業務」において、AIを活用し、魚体撮影写真から自動で魚種を判別し、重量を推計する機能を搭載した採捕報告アプリを開発いたします。
現行の報告システムでは、アプリ及びWebサイトにおいて情報を手入力する必要があります。本事業において開発するアプリでは、魚体の写真を撮影することで、魚種を判別し、体長を測定、重量を推計することが可能となります。その後、自動で報告フォームへ遷移することで、アプリ利用者の利便性を高め、採捕報告の報告数や情報精度向上につながります。
また、採捕が禁止されている小型魚(重量30kg未満)について、推計重量で30kgに満たない可能性がある場合には、リリースを促す警告文が表示され、誤って小型魚が採捕されることを未然に防ぐことができます。
令和5年4月よりシステム開発を開始し、年内のリリースを予定しています。実際にアプリを利用いただく遊漁船船長や釣り人からの意見を参考にアプリの改修を行いながら、より手軽に採捕報告ができるアプリを目指します。
SIIG株式会社では2021年に釣り人向けの釣果記録アプリ「FishRanker(フィッシュランカー)」をリリースしており、釣果記録とゲーミフィケーションの融合を通し、新たな体験価値を提供しています。2022年に開催した、佐渡島を舞台とした大規模釣り大会「佐渡ビッグゲーム」では大会にアプリを導入するなど、釣り人が釣果記録アプリに触れる機会を積極的に創出しています。今後は「FishRanker」にも魚種判別・全長計測AIの導入を予定しており、スムーズな釣果記録・採捕報告をサポートすることで、多くの釣り人が資源保全に貢献できるサービスを目指してまいります。
【会社概要】
<SIIG株式会社 会社概要>
社名:SIIG株式会社
代表者:代表取締役 谷川 奨
企業URL:https://siig.jp
本社:新潟県佐渡市吾潟39-2 REBIRTH佐渡ワーケーションプレイス3号棟2番スペース
事業内容:
・遊漁者向けアプリ(釣果記録アプリ「FishRanker」など)
・釣り関連イベントの企画・運営
(J-Startup NIIGATA 選定企業)
<株式会社デジタルベースキャピタル 会社概要>
社名:株式会社デジタルベースキャピタル
代表者:代表パートナー 桜井 駿
企業URL :https://www.digitalbase.co.jp
本社:東京都中央区日本橋兜町8-1 FinGATE TERRACE 2階
事業内容 :
・規制産業における産業変革をテーマにスタートアップ投資やコンサルティング事業などを展開
以上
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