【メディア運営の実態調査】オウンドメディア運営に生成AI活用広がる、記事品質に懸念も

~メディア運営における実態調査~

株式会社LiKG

SEO対策を中心に広く企業のwebマーケティング支援を行う株式会社LiKG(本社:東京都渋谷区、代表取締役:近藤光生)は、メディア運営における生成AIツール活用の動きを受け、今後より一層のサービス向上を目指しメディア運営の実態について調査を行いました。その結果、多くのメディアで外部リソースや生成AIの活用が広がりを見せているものの、運用にあたっての課題が見える結果となりました。

調査の背景

オウンドメディアの運営は、企業のブランディングやマーケティングにおいて欠かせない存在となってきている一方、予算やリソースの不足や知識の不足など、その運営を続けていくには多くの課題が伴います。本調査では、そんなオウンドメディア運営に日々携わるマーケティング担当者に調査を行い、昨今の運営における実態、課題を調査しました。

「メディア運営における実態調査」の主な結果

■10年以上運営しているメディアの約半数が、月に15本以上コンテンツを更新

「月間の記事の更新本数について教えてください」という問いに対して、1本と答えたのは30名、2~3本と答えたのは23名、4~10本と答えたのは23名、11本以上と答えたのは24名でした。11本以上と答えた24名のうち、16名は10年以上メディアを運営しており継続的に運営しているメディアほど高い更新頻度を維持しているということが分かります。

図1:メディア運営における記事の更新頻度
図2:メディア継続年数毎の月間の更新本数

【調査結果考察】(株式会社LiKG代表 近藤光生)

調査結果が示すように、オウンドメディアで成果を挙げるには一定の情報発信量が求めらることは確かです。オウンドメディア運営とは、言い換えれば特定の領域における「専門書」を作り上げること。特定領域における情報が網羅されている専門書と、部分的な情報しか載っていない書物では、明らかに、読者からは前者が評価されるでしょう。またSEO対策の観点でも同様に、特定領域における情報が網羅されており、ユーザーの検索意図が満たされるオウンドメディアが評価されるロジックです。

そのため、企業においては継続的にコンテンツを投稿し続けられる体制をどう構築するかが、オウンドメディア戦略の重要指標であることは間違えないでしょう。

■約半数が記事制作において外部リソースを活用

図3:記事制作においての外注を活用しているかについて

外注をしたことによるメリット、デメリットについての主な回答

【メリット】

  • 運営者の視点・立場とは違う、その分野の専門家による新たな角度からの分析・解説記事を紹介できること。

  • スピード感を持って制作ができる

  • 専門の方に任せるので精度が高い

【デメリット】

  • 指示通りの内容になっておらず、修正コストがかかる

  • 社内に制作ナレッジが蓄積しない

  • 費用が多くかかる

「記事制作の過程において、外注をしていますか?」という問いに対して、46%の回答者が「はい」と回答し、多くのメディアで外部リソースを活用しながら更新頻度を担保していることが分かりました。外部リソースの活用についての意見では量産体制の確保と生産性の向上がメリットとして多くある一方で、クオリティ担保の部分では発注元のスキルに依存していることが多く、如何に質の高いライターとのマッチングできるかが満足度を左右していることが分かります。

■メディア運営のKPIを設定しているのは全体の約4割

図4:メディアを運営する上で、KPIを設定している運営者の割合

「メディアを運営する上で、目標となる指標、KPIを設定していますか?」という問いに対して「はい」と答えたのは約4割で多くのメディアが明確な指標を設けていないという問題が浮き彫りになりました。KPIの設定はPVやCVが指標とされることが多く、メディア運営の目的によって適切に設定することが望ましいとされています。

【調査結果考察】(株式会社LiKG代表 近藤光生)

基本的に企業のオウンドメディアは、マーケティングやPRなど、何かしらの目的があって運営されているはずですが、半数以上の企業がKPIの設定をしていないのはGoogle検索の上位表示ロジックがあまりにもブラックボックス化しているためではないかと思われます。

だからこそ、あくまで目的と現状課題から逆算し「今何をKPI指標に設定することが最もゴールに近いアクションなのか」を常に見直しつづけることが何より重要でしょう。

正解はメディアの目的やフェーズによって様々です。弊社では、お客様のオウンドメディア運用状況を詳細にヒアリング・調査、分析を行ったうえでKPI設定の段階からご支援させていただいております。

■全体の約半数が「いずれかの制作過程生成AIを活用したことがある」と回答

図5:記事制作の過程において活用するAIツールの割合

生成AIを活用していて感じたメリット/デメリットについての主な回答

  • アイデアの幅は広がるが、アウトプットの精度は上げにくい

  • こちらの意図しない面白さが出る。デメリットはあくまでも素材の一つでしかないこと。

  • 早く記事が生成できるが、ファクトチェックなど手直しに結局時間がかかる

「記事制作のいずれかの過程で活用するAIツールについて教えてください」という問いに対しては約半数が活用しており、その内の6割近くが、chatGPTを活用していることが分かりました。一方、使用感については様々な意見があり、活用の工夫次第では生産性向上に繋がるもののまだまだ本格運用に至っていない現状が分かりました。

【調査結果考察】(株式会社LiKG代表 近藤光生)

AI時代におけるオウンドメディア運用で最も重要になるのは「記事の品質」です。Googleは2025年1月に検索品質評価ガイドラインにて「ページ上のすべて(またはほとんどすべて)の情報が、ほとんど(またはまったく)労力をかけずに、オリジナリティや付加価値のない形でコピー、言い換え、埋め込み、または再投稿された場合、そのページは最低評価(Lowest)を受けるべきです」(趣意)と明言しています。

大切なのは「この専門家だから言えること」「取材したから見えたこと」「実際に経験したから分かること」など、webで調べただけでは発信できない独自性の高い情報こそが、評価されるコンテンツであるという前提に立つことです。だからこそ、生成AIの使いどころを間違えると、成果が出ない運用になってしまい兼ねませんので、注意が必要でしょう。

■今回の調査を通じて

生成AIや外部リソースの活用は、現代のメディア運営の生産性向上に大きく貢献していることが分かりました。コンテンツマーケティングにおいてのwebメディア運営は即効性があるものではなく、コンスタントに更新を続けることで結果に繋がります。

LiKGは、メディア運営の戦略設計から制作までクライアントと併走し、中長期的資産となり得る本質的な価値を形にすることを目指す会社です。今回の調査で浮き彫りになったメディア運営の課題を踏まえ、今後も良質なコンテンツ制作・伴走支援に引き続き取り組んでまいります。

調査の詳細

「メディア運営における実態調査」

調査期間:2025年07月16日 ~ 2025年07月19日

調査方法:調査会社freesyのパネル利用によるインターネット調査

対象者:   マーケティング従事者で、webメディアを運営している方

             居住地 全国

    年 代 20代・30代・40代・50代・60代・70代

    性 別 男女不問

回収サンプル数:100

【調査考察解説者プロフィール】

株式会社LiKG(リク)代表 近藤光生

都内ITベンチャーにてWebライター・SEO事業責任者等を経験したのち独立。2023年に株式会社LiKGを創業し、2,000人超のフリーランスネットワークを構築。顧客課題に応じて最適なチームを編成することで、高品質・低価格なWebマーケティングとWeb制作の両軸で、企業の成長を支援を行っている。創業2期目の年商300%成長を達成し、3期目も伸長中。

株式会社LiKGについて

■会社概要

会社名:株式会社LiKG (リク)

代表者名:近藤 光生

所在地:〒1500021 東京都渋谷区恵比寿西2丁目4番8号ウィンド恵比寿ビル8F

設立:2023年1月26日

HP:https://likg.co.jp/

[お問い合わせ先]

https://likg.co.jp/contact/

【マイスター制度について】

LiKGでは、マイスター制度という独自の支援体制を構築・展開しています。

LiKGと直接コンタクトのあるIT・webフリーランス人材(2,000名超)中で、継続的なお取引実績があり、優れたスキルや成果を発揮されている方を「共創パートナー」として位置づけています。さらに、その中でも特に優れたスキル・経験を持ち、卓越したコミットメント能力を備えたパートナーを「共創マイスター」とし、原則としてこのマイスターが、プロジェクト責任者などの重要ポジションを担当いたします。

お客様のニーズや課題に応じて、必要なスキル・経験を持つ共創パートナーを適材適所に配置し、専属のオリジナルチームを編成してご支援いたします。

この独自の支援体制により、一般的な業務委託体制では実現が難しい「高品質」「低コスト」「柔軟な対応」「安定したコミットメント」を可能にしています。

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会社概要

株式会社LiKG

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URL
https://likg.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
渋谷区恵比寿西 2丁目4番8号ウィンド恵比寿ビル8F
電話番号
080-3217-4121
代表者名
近藤光生
上場
未上場
資本金
100万円
設立
2023年01月