「第3回インクルーシブ教育教材コンテスト」入賞作品決定― 教育現場の創意工夫が集結、最優秀賞は2月21日の最終審査プレゼンテーションで決定 ―

JKK

全日本学校教材教具協同組合と筑波大学附属大塚特別支援学校が共催する「第3回インクルーシブ教育教材コンテスト」の入賞作品が決定いたしました。

本コンテストは、「あの子の教材を、みんなの教材に」をテーマに、子どもの困りごとに寄り添うアイデアを起点として、すべての子どもに開かれた学びへと広がる教材を募集する取り組みです。

今年度も、教育現場の工夫と想いが詰まった、多様で意欲的な手作り教材が数多く寄せられました。応募作品は審査員により公正に審査され、最優秀賞・優秀賞・特別賞が選出されます。受賞作品については、今後商品化の可能性を検討するとともに、応募された教材の情報を広く共有していく予定です。

最優秀賞は最終審査となるプレゼンテーションを経て決定し、同日開催の表彰式にて発表いたします。

コンテスト開催の経緯

特別支援教育の現場では、日々多くの教材が先生方の創意工夫によって制作・活用されています。一方で、それらの優れた教材や実践が、校内や個人の枠を超えて広く共有・公開される機会は、決して多くありません。背景には、教員の多忙さや発信の場の少なさ、教材を公開することへの心理的なハードルなど、さまざまな要因があると考えられます。

そこで本コンテストでは、「発信」「評価」「学び合い」をキーワードに、教育現場で生まれた教材や実践を共有し、互いに学び合う場を創出することを目的として企画されました。

応募状況と審査

募集期間

2025年8月1日(金)~11月30日(日)

応募部門

分野   :①知的障害 ②発達障害

対象クラス:①就学前 ②小学生 ③中学生 ④高校生

応募者種別:①教員 ②一般

審査部門

教員クラス    

①就学前の部 ②小学生(知的障害)の部 ③小学生(発達障害)の部

④中学生の部 ⑤高校生の部

福祉・一般クラス 

⑥福祉・一般の部

応募数

195点

表彰内容

■ 最優秀賞(1点)

「inCLum インクルーシブ教育教材カタログ」よりお好きな教材 10万円分

表彰状/記念トロフィー/副賞

■ 優秀賞(5点)

「inCLum インクルーシブ教育教材カタログ」よりお好きな教材 3万円分

表彰状/記念トロフィー/副賞

■ 特別賞(5点)

「inCLum インクルーシブ教育教材カタログ」よりお好きな教材 1万円分

表彰状/記念トロフィー/副賞

〈特別賞 表彰企業〉

・日本生命賞

・SMBC賞

・スマートスクール賞

・合同出版賞

・三和製作所賞

■ オーディエンス賞(1点)

記念品

参加者特典

① コンテスト公式ステッカー

② 応募教材閲覧権

最終審査・表彰式

日時:2025年2月27日(金)16:00~19:00

場所:浦安ブライトンホテル東京ベイ 2F グレイスI

   (〒279-0011 千葉県浦安市美浜1丁目9 / TEL:047-355-7777(代表))

審査方法

1.最優秀賞・優秀賞・特別賞

  審査員による定量審査

2.オーディエンス賞

 最終審査会場における来場者投票

入賞作品について

入賞作品については、作品名・作者名(学校名)・応募時の「教材のねらい・目的」を掲載します。

【就学前の部】

保育のひみつ道具

保育のひみつ道具

鈴木 真耶様

「保育のひみつ道具」は、伝えたいことを可視化し、伝える側も受け取る側も楽しくなるように考えた教材です。視覚からわかりやすく伝えることにより、子どもたちの主体性を大切にし、かつスムーズに活動を進めることができます。また、少しのファンタジーと遊び心を取り入れたことにより、子どもたちが遊びの延長線のような感覚で活動に参加することができます。まるで魔法がかかったようなワクワク感を持ちながら、意識を自然に切り替えることができます。人手不足の中、何か困った時に助っ人の先生がすぐに駆け寄るのがまだまだ難しいのが保育業界の現状です。そのような中で、子どもたちも楽しく、先生方も気持ちに余裕を持って活動してほしい思いで教材を作りました。

【小学生(知的障害)の部】

インクルボタン

インクルボタン

小田原市立豊川小学校 赤松 陽子様

ボタンの付け外しを練習するための教材。ボタンを練習するというよりボタンの付け外しの過程を理解することに重きを置いたもの。

読みきかせ絵本「ひとりでうんち」

読みきかせ絵本「ひとりでうんち」

愛知県立瀬戸つばき特別支援学校 森 美幸様

特別支援学校に在籍するお子さんたちは、排尿の自立はしていても、トイレで排便できないお子さんが多くいます。その理由は、さまざまで、部屋の隅で隠れてしたり、便意があるとわざわざオムツに履き替えてからオムツの中でしたりする子もいます。また、トイレでしたときに水がお尻にかかってしまい、それにびっくりしてからトイレでできなくなったという子もいました。うんちをする絵本は存在しますが教育として使える内容のものは少ないと感じます。そこで、トイレでうんちをすることへの心理的なハードルが少しでも下がるといいなと思って創作しました。

【小学生(発達障害)の部】

動かすからわかる、計算サポーター

動かすからわかる、計算サポーター

広島大学大学院 人間社会科学研究科

山下 祥代様

発達障害のある小学生の算数指導をする中で、生まれた3種類の教材で構成されています。(1)MathBar(マスバー)は、数の合成分解をブロックの操作によりサポートすることをねらいとした、数ブロックとスリットで構成された教具です。(2)MathPad(マスパッド)は、たし算、ひき算、かけ算、わり算の筆算をブロックの操作によりサポートすることをねらいとした数字ブロック、記号ブロック、小数点、横線とそれらを配置する板で構成された教具です。(3)九九Bar(ククバー)は、九九の想起をサポートするペンシル型の教具です。これらの教具を組み合わせて利用することにより、数概念、数操作、計算手続きの理解や流暢性を促すことを目的としています。

プレートベースボールー経験差を越えて、誰もが参加できるベースボール型学習教材ー

プレートベースボール       ー経験差を越えて、誰もが参加できるベースボール型学習教材ー

大阪市立北粉浜小学校 前島 有希様

本教材は、経験や技能の差に左右されやすいベースボール型学習において、児童の「動くボールを打ってみたい」という願いを出発点に、誰もが参加できる学びのデザインを目指して開発した。プレートに向かってボールを転がすと、予測可能な高さに跳ね上がる仕組みにより、打撃のタイミングが視覚的・感覚的に捉えやすく、運動に不安のある児童や初めてベースボール型学習に取り組む児童でも成功体験が得られた。さらに、児童が自ら投打のタイミングを「はい → ころ〜ん → どっ → かーん!」の4局面に言語化することで、動作の見通しが持てるようになり、判断と動きが結びついた。本教材の目的は、単にベースボール型を「できるようにする」ことではなく、参加の仕方がひとつではない体育の学習環境をつくることにある。打つ・投げるだけでなく、作戦立案・助言・分析・応援といった多様な関わり方を認めることで、全ての児童が学びに主体的に関わることができる協働的かつインクルーシブな体育学習の実現を目指す。

【中学生の部】

ビジョントレーニング
(ペットボトルキャップキャッチャーでキャッチしよう!)

ビジョントレーニング      (ペットボトルキャップキャッチャーでキャッチしよう!)

新発田市立佐々木中学校 西野 陽子様

追視と運動を連動させてトレーニングする。キャッチャーで取った時の感覚を楽しみながら活動する。

フロアクライミング

フロアクライミング

福井県立盲学校 玉本 憲司様

私は、全日制高校、ろう学校を経て、現在は盲学校の体育教員をしています。これまでの教育現場では、視覚障害や聴覚障害に加え、知的障害、肢体不自由、発達障害など、さまざまなニーズをもつ子どもたちと関わってきました。関わりの中で、「どんな子どもでも、安全に、楽しく、そして自分のペースで挑戦できる運動教材を作りたい」という思いを強くしました。さらに、近年では障害の有無にかかわらず、運動能力の格差が広がっている現状があり、誰もが参加できるユニバーサル教材の必要性を感じています。そんな折、オリンピックで活躍する日本人選手のスポーツクライミングの姿に感銘を受け、この競技の特性をヒントに教材開発を始めました。スポーツクライミングは、手足を使って自分の体を支えながら、次の動きを考えて進む競技です。全身の筋力だけでなく、知力、持久力、体幹、握力、柔軟性、バランス感覚、ボディイメージ力など、さまざまな力が求められます。これらの要素を取り入れつつ、誰でも安全に楽しみながら個々の力を伸ばすことが本教材のねらいです。本教材は、縦2m・横1m程度のプラ板6枚を使用し、そこに2色で色分けされたマークを固定します。マークは、カーペット生地、発泡スチロール、段ボール、テニスボールなど、異なる素材と大きさで作成しました。2色のうち1色は「手専用」、もう1色は「足専用」とし、使用者は4肢(右手・左手・右足・左足)のうち3肢を常にマークに乗せていなければならないというルールがあります。また、一度使ったマークには再度触れることができないという制約も設けています。このようなルールの中で、どの順番で手足を動かすか、次の動きをどう考えるか、姿勢をどう保つかなど、クライミングの要素を体験しながら、楽しみつつ自然に運動能力や思考力を育むことができる教材です。

【高校生の部】

スカットボッチャ

スカットボッチャ

上越特別支援学校 伊藤 勇夫様

ボッチャを体育で行っていたが、得点が生徒にとって分かりにくく、ルールも難しい。そこで、スカットボールの台を基礎アイディアとしてボッチャボールを使って、穴に入った合計点で競う競技の教材を作成した。また、点数計算をExcelと電子黒板を使って、点数をわかりやすくした。

ぼたんつけの練習

ぼたんつけの練習

神奈川県立保土ケ谷支援学校横浜平沼分教室

幸田 京子様

知的障害教育部門の高等部の家庭科で裁縫の授業を担当した時、今までボタンつけをしたことがない生徒が多数いました。裁縫の経験も少なく、針と糸を使って細かい動きが難しい段階でした。将来、自立して生活を送るため、ボタンつけや、糸が抜けない縫い方を身につけさせたいと思ったことから、生徒が扱いやすく、手順を覚えるためには、大型の模擬ボタンつけの教材を考える必要があると思い、作成しました。

【福祉・一般の部】

オニドレ(おにぎりどーれだ!?)

オニドレ(おにぎりどーれだ!?)

伊東 秀敏様

親が引いたカードに書かれたお題に沿ったおにぎりカードを自分の手札から出します。親は、どのカードが最も最適かを選び、最後選ばれた回数が最も多い人が勝ちというカードゲームです。「〇〇なおにぎり」と、曖昧な文章に適したものというだけでなく、親がそのお題に対して、どのようなおにぎりがよいと考えているのかまで推理する必要があります。答えがはっきりしていないので、適したもの、さらには親の考えまで推理する必要があり、楽しみながら、抽象概念や相手の思いを想像する力を育てられると思い、作製しました。

TETTO

TETTO

学校法人 聖書学園 千葉英和高等学校

澤井 美波様・飯嶋 美香様(代表生徒)

手話に興味を持ったことはあっても実際にやってみようという気持ちになるにはハードルが高いように思います。そこで、誰でも簡単に楽しくより身近なもので、手話を覚えるきっかけを作れたらと思い作成しました。手話の啓発活動の一環になればと願っています。

共催

全日本学校教材教具協同組合

所在地:東京都江戸川区中央4-11-8 6F

事業内容:子どもたちの教育と健康を守る組合として、設立より60年以上学校現場へ教材を届ける組合です。全国で約450社の教材販売業者が加盟しています。

設立:1962年10月

HP:https://www.jkkcoop.net/

「inCLumインクルーシブ教育教材カタログ」:https://www.jkkcoop.net/catalogs/

筑波大学附属大塚特別支援学校

■所在地:東京都文京区春日1-5-5

■学校情報:知的障害のある幼児児童生徒に対し、幼稚部・小学部・中学部・高等部を設け、教育計画に基づき、一人ひとりの発達の特性等に応じた教育を行っています。

■創立:1960年4月1日

■HP:https://www.otsuka-s.tsukuba.ac.jp/

後援

筑波大学

■所在地:〒305-8577 茨城県つくば市天王台1-1-1

■学校情報:東京教育大学の移転を契機に、そのよき伝統と特色を生かしながらも、大学に対する内外からのいろいろな要請にこたえるため、わが国ではじめて抜本的な大学改革を行い、1973年に「開かれた大学」「教育と研究の新しい仕組み」「新しい大学自治」を特色とした総合大学として発足しました。大学改革の先導的役割を果たしつつ、教育研究の高度化、大学の個性化、大学運営の活性化など、活力に富み、国際競争力のある大学づくりを推進しています。

■開学:1973年10月1日

■HP:https://www.tsukuba.ac.jp/

コンテスト公式HP/SNS

■公式HP:https://inclu-kyouzai.com/

■公式Instagram:https://www.instagram.com/inclu.kyouzai/

本件についてのお問い合わせ

インクルーシブ教育教材コンテスト事務局(JKK内)

〒132-0021 東京都江戸川区中央4-11-8-6F
TEL:03-6231-4177 FAX:03-6231-4220

Mail:info@inclu-kyouzai.com

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会社概要

全日本学校教材教具協同組合

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URL
https://www.jkkcoop.net/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都江戸川区中央4-11-8 6F
電話番号
03-6231-4177
代表者名
小林 広樹
上場
未上場
資本金
-
設立
1962年10月