田鶴浜地区クラファン「木の香りでにぎわうまち」、第一目標(田鶴浜駅跨線橋の再生)達成に感謝。セカンドゴールは、築133年の伝統的な古民家を改修して、震災で失われた居場所の再生へ
8/9に第一目標100万円達成。続いて、田鶴浜の名匠が生涯で唯一建築した古民家を改修し、地域の居場所・拠点づくりを目指します(目標:300万円)
クラウドファンディング実施中!

地震で静まり返った、建具のまち
2024年1月1日、令和6年能登半島地震が発生しました。
石川県七尾市・田鶴浜(たつるはま)地区は、伝統建具の町として知られてきました。
格子戸、組子細工、欄間。木の香りに包まれたまちの風景は、多くの人の記憶に残る暮らしそのものでした。
しかし震災により、伝統的な木造家屋が次々と倒壊し、「建具の町」はいわば「解体の町」へと様変わりしてしまいました。

それでも私たちは、復旧ではなく復興を
そんな田鶴浜で、地域の若者・職人・移住者・大学生たちが立ち上げたのが「たつるはま未来会議」です。私たちが目指すのは、被災地の修復にとどまらず、「まちの文化と人のつながりを未来へつなぐ復興」です。
そんな田鶴浜を未来へつなぐために、クラウドファンディングを立ち上げました。
https://readyfor.jp/projects/tatsuruhama-kumiko
震災で多くの建物は失われましたが、田鶴浜の象徴である建具の技術は今も職人たちに受け継がれています。
組子細工が織りなす繊細な幾何学模様や、欄間や障子に映える木のぬくもり。
暮らしの中で人々を包み込んできたその美しさは、芸術の域に達するものです。

【第一章】跨線橋に「光と香りと記憶のトンネル」を
最初の挑戦は、田鶴浜駅の跨線橋を再生することでした。

震災で解体された家屋から救い出された古い建具や、長年職人の技術が詰まった建具・組子の試作品などを再構成し、跨線橋の内装に使用。能登ヒバをはじめとした地域材と組子の伝統技術を用い、木材を組み合わせて美しい模様を描き出し、「光と香りと記憶のトンネル」を創り出します。

この「建具のシンボルロード」は、まちの希望の象徴となるものであり、2025年末の完成を目指しています。
ありがたいことに、6月にスタートしたクラウドファンディングで多くの方にご支援いただき、8月9日、第一目標(ファーストゴール)を達成しました!
【第二章】そして今、私たちは次の挑戦へ
次なる目標は、明治25年築の古民家を修復し、「交流コミュニティハウス」として再生することです。

この古民家は、田鶴浜の名工・柴田真次氏(1857-1940)が生涯で唯一建築した民家でもあり、地域にとっても象徴的な建物です。16歳で住吉神社を完成させ、東本願寺御影堂や総持寺山門といった名刹を手掛け、日本の寺社建築史に大きな功績を残した柴田真次氏の卓越した技と精神が宿る空間でもあります。震災で傷ついたこの空間を再生し、子どもたちの放課後の居場所や、高齢者、地域住民、学生を含む関係人口がゆるやかに集える交流の場として整備していきます。


返礼品の準備も着々と。再び「時」を奏でる時計を
同じく柴田真次が建てた得源寺の釣鐘堂(築105年)も、地震で倒壊しました。

私たちは先日、地域の皆さんと共にこの釣鐘堂を解体しました。
現在は倒壊した部材を製材し、これから田鶴浜の建具職人の手によって掛け時計へと生まれ変わる準備を進めています。

まちの節目を告げる鐘の響きを、もう一度時を刻む象徴として蘇らせます。
この時計には、田鶴浜建具の技術と復興への願いが込められており、今回のクラウドファンディングの返礼品としてお届けします。

「一緒につくる復興」に、あなたの一歩を
建具のまちは、ただの復興では終わりません。
震災の爪痕の中から、
人と人が再びつながり、まちが息を吹き返す姿を、ぜひあなたの目で見届けてください。
「ちょっと応援してみようかな」
その気持ちひとつで、未来の田鶴浜に灯がともります。
クラウドファンディングは、9月28日まで挑戦中!
https://readyfor.jp/projects/tatsuruhama-kumiko
【プロジェクト概要】
主催:たつるはま未来会議
期間:2025年6月30日~9月28日
第1目標:駅の跨線橋を「記憶のトンネル」としてよみがえらせる(100万円達成!)
セカンドゴール:古民家の修復と拠点整備に向けて(300万円目標)
お問い合わせ:t.miraikaigi2411@gmail.com
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