「困っているから食べて」じゃない。高校生がつくったのは『美味しいから選ばれる』サステナフードだった。
低利用食材を“新定番”へ。三重県×高校生サステナフード展示発表会を開催しました。2026年2月12日(木)14:00~16:30 <会場:東京・日本橋 「三重テラス」
LAMPS株式会社(本社:北海道函館市 代表:國分晋吾)は、2026年2月12日(木)、東京・日本橋「三重テラス」にて、「三重県×高校生 サステナフード展示発表会 〜低利用食材を新定番へリデザイン〜」を開催しました。本イベントは、三重県農林水産部フードイノベーション課が推進する「県内高校生等と連携した低利用食材の利用拡大推進業務」の一環として実施。三重県立志摩高校・鳥羽高校・名張高校の生徒たちが、 地域の食品事業者と連携し、
-
磯焼けの原因となる植食性魚類「アイゴ」
-
獣害対策として捕獲される「鹿肉」
といった低利用食材をテーマに、新たな商品開発に挑戦。その成果を、首都圏の食品バイヤーやメーカー、一般来場者に向けて発表しました。

「三重県×高校生 サステナフード展示発表会 〜低利用食材を新定番へリデザイン〜」イベント概要
-
開催場所:日本橋・三重テラス(東京都中央区日本橋室町2-4-1 YUITO ANNEX 2F)
-
日程:2026年2月12日(木)
【第1部】14:00〜15:30 オープニング・高校生プレゼンテーション
【第2部】15:30~16:30 ブース展示・試食提供・商談会
-
内容:本イベントでは、鳥羽高校・志摩高校・名張高校の生徒たちが、自ら商品のプレゼンテーションを行い、首都圏の食品バイヤーやメーカーに向けて、試食を交えながら商品とその背景にある地域課題、開発ストーリーを伝えました。
<試食メニュー>
-
アイゴのてこね寿司(三重県立志摩高校)
-
アイゴの唐揚げ(三重県立鳥羽高校)
-
アイゴのフレーク(三重県立鳥羽高校)
-
鹿肉ヘルシーキーマカレー(三重県立名張高校)
【主催】三重県 農林水産部 フードイノベーション課
【運営】LAMPS株式会社
【協力】鳥羽磯部漁業協同組合、有限会社丸善水産、ideca(三重伊賀里山整備活用組合)、
イーナバリ株式会社、三重県立志摩高校、三重県立鳥羽高校、三重県立名張高校 他

地域の「困りごと」を、未来の「ごちそう」へ
三重県では現在、アイゴなどによる藻場の減少(磯焼け)や、ニホンジカの増加による農作物被害といった課題が深刻化しています。捕獲や駆除は行われているものの、「食材」として十分に活用されていないのが現状です。
本事業では、こうした食材を 「仕方なく消費するもの」ではなく、 「選ばれる価値ある地域資源」へと再編集。高校生たちは、生産現場の見学や事業者との対話、試作と改善を重ねながら、
-
なぜこの食材は敬遠されてきたのか
-
どうすれば“食べたい理由”をつくれるのか
-
誰に、どんな物語とともに届けたいのか
を本気で考えてきました。

第一部:プロ講師による専門的評価 “通用するか”を、第一線の視点で検証
第一部では、高校生が商品開発の背景や工夫をプレゼンテーション。その後、食・流通・マーケティングの第一線で活躍する専門家が講評を行いました。
参加したのは、
-
石田大樹氏(鮨 心白 大将)
-
池田陽子氏(サバジェンヌ/薬膳アテンダント/食文化ジャーナリスト)
-
中島康介氏(エスビー食品株式会社 マーケティング企画室長)
-
田村昌歳氏(国分グループ本社株式会社)
料理人、インフルエンサー、メーカー、流通という異なる立場から、「社会で売れる商品」にするための具体的なフィードバックが行われました。




◾ アイゴの手こね寿司(志摩高校)
「既存の高級魚と比較しても遜色ない」との評価が上がり、身の締まりや味のバランスは高く評価されました。一方で、「柑橘や香味の工夫によるさらなる差別化」「売上の一部を海の保全活動に還元する」など、背景が見える設計、ネーミングやコピーによる“買いたくなる仕掛け”といった、商品として磨き込むための具体的示唆が提示されました。
◾ アイゴの唐揚げ(鳥羽高校)
臭みのなさや食感の良さが評価され、「アイゴのしっかりとした身が唐揚げとの相性がよく、魚の唐揚げの固定観念をいい意味で壊してくれた」という声も。同時に、鶏の唐揚げ等との価格・利益率比較、冷凍時の再現性の検証、開発ストーリーの発信強化など、市場で戦うための視点が共有されました。
◾ アイゴのフレーク(鳥羽高校)
臭みがなく食べやすい点は評価されましたが、素材の個性が薄いため、味にパンチを加える工夫や、「ツナ」と差別化する「驚き」が必要だと助言されました。また、多様なレシピ提案や、SNSでの若者らしい発信も期待されていました。
◾ 鹿肉ヘルシーキーマカレー(名張高校)
味やスパイス設計は高評価を受け、伊賀牛とのブレンドによる味の深みは好評でしたが、一方で、
「鹿肉処理の手間や背景をどう価格に納得感として転換するか」「味の微調整によるさらなる完成度向上」といった課題も明確になりました。




総評 「困っているから食べて」ではなく 「美味しいから選びたい」
講師陣からは、印象的な言葉がありました。
「未利用食材も、価値観が変われば主役になれる。」
「“困っているから食べて”ではなく、“美味しいから選びたい”。その逆転の発想が今の時代に合っている。」
高校生たちは、“学習”ではなく、“市場に出す前提の議論”を体感しました。
第二部:消費者・市場・事業者のリアルな声 商談・アンケートで見えた可能性と課題
第二部では、展示・試食・自由商談を実施。
来場企業・団体へのアンケートおよびヒアリングから、実務レベルの具体的な声が寄せられました。
■ 「ぜひ取り扱いたい」という意向
改良・完成を前提に、
-
アイゴの唐揚げ
-
アイゴのフレーク
-
アイゴの手こね寿司
について「商品化後はぜひ取り扱いたい」とする声が複数寄せられました。
低利用食材であっても、十分にビジネスラインに乗る可能性があることが確認されました。
■ 条件次第で検討可能という建設的な声
多く寄せられたのは、「ここがクリアできれば取り扱える」という具体的指摘でした。
-
冷凍時の再現性(唐揚げ)
-
EC販売との相性設計(唐揚げ)
-
ギフト用途を意識した高級感(手こね寿司)
-
味の最終調整とストーリー設計(カレー)
これらはすべて、商品として本気で検討されているからこその指摘でした。
■ 将来的な可能性への評価
「使い勝手がよく、応用が効く」
「世代を問わず受け入れられるメニュー」
「郷土料理との組み合わせが魅力」
といった評価もあり、将来的な流通の可能性が示されました。




結果:社会実装への具体的ロードマップが見えた
今回の展示発表会を通じて、
✔ 味の完成度は十分評価されている
✔ 固定観念はすでに崩れ始めている
✔ ビジネスとして成立する可能性はある
✔ クリアすべき課題も具体的に見えた
という、明確な成果が得られました。
-
冷凍再現性の検証
-
パッケージ・ブランディング強化
-
ストーリー設計の深化
-
味の微調整
といった次のアクションが具体化したことは、大きな前進です。
学びから、社会実装へ
この展示発表会は、高校生にとっての“学びの場”であると同時に、
「社会に出せる商品かどうかを検証する実証実験」でもありました。
高校生たちは、評価される側から、改善し、次に進む当事者へと変化しました。
食べることが、未来を変える 低利用食材は、「困りごと」ではなく、磨けば“新定番”になり得る資源です。三重県では今後も、高校生・地域事業者・行政が連携し、商品改良・発信・販路開拓に取り組んでいきます。
“食べること”が、地域と未来を変える。
その可能性を、次世代が自らの手で動かし始めています。
【お問い合わせ先】
LAMPS株式会社(担当:國分)
contact@lamps.co.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- イベント
- ダウンロード
