創造性とイノベーションの世界デー【五島列島から日本列島を活性化】

産学官民芸の連携による椿の研究と、椿の活用によるサーキュラーエコノミーを実現する

五島の椿株式会社

五島の椿プロジェクト認定パートナーである、五島の椿株式会社(本社:長崎県五島市、代表取締 役社長:谷川富隆)は、2017年に国連が制定した「創造性とイノベーションの世界デー」に際し、これまで弊社が行ってきたイノベーション活動と、2012年〜現在に至るまでに、研究開発してきた内容を発表致します。
 



■創造性とイノベーションの世界デー とは

「持続可能な開発目標(SDGs)」の実施や問題解決における、創造性とイノベーションの役割についての意識を高める日として、2017年4月の国連総会で制定された国際デーの一つです。

イタリアの芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチが、芸術と化学の分野を超えた創造性の象徴としてあげられ、これらの分野が互いに情報交換し、高め合うことを例示しています。

■五島列島に日常的にある椿

五島列島には、古来から多くの椿が自生していたとされており、現在では推定1,000万本以上の椿が五島列島には自生しています。

これだけ多くの椿が、常に人々の生活の身近にあると、その価値に気づくのが難しいことがあります。

例えば、東京に例えると、都のマークにもなっているイチョウの木。都内の色々なところにありますが、イチョウの価値について問われると、「秋になれば銀杏が取れて美味しい」「黄色の紅葉がキレイ」といった答えが多く返ってきます。

それと同様に、五島列島の多くの人たちにとっては、「種から油が取れる」「冬に花が咲く」といった声が多く返ってきます。

 

■椿の可能性を探究


そんな五島列島の日常にさりげなく存在する椿。しかし、この島々に大量に存在する貴重な資源としてその価値と可能性をを探究する目的で、2013年に“椿研究会”が発足しました。

長崎県大村出身で当時、日本経済新聞社の会長であった杉田亮毅氏と、五島列島出身で(株)M T Gの創業者である松下剛氏の声がけにより、五島市、長崎県の行政を始め、島内の椿関連の事業を行っている事業者、豊田通商、住友林業、M T Gなどの島外企業、長崎大学、長崎県立大学が一堂にあつまり、五島の椿の未来について、それぞれの経験や、各企業、大学、研究機関からは研究を共有し、椿を産業化する目的で会が行われました。

島の中だけで完結するのではなく、大学や企業の力もかりて、島内の経験や文化だけに頼らず、科学的な側面と、歴史的な側面の両面から、椿の価値を紐解いていきました。


■椿油だけではない。椿の全てを生かす

椿研究会の中で、五島市商工会からは「五島つばき酵母」の発見と活用について発表がありました。

商工会は椿の更なる活用を目指して、椿の花から酵母を採り、パンや、酒類への活用により、五島の新たな産品創出を計画していました。色々な企業や、研究機関へ協力を仰ぎましたが、島の商工会の予算にも限りがあり、なかなか進行しない中、ようやく協力企業が見つかり、そこで椿の花から酵母を発見することに成功しました。

(株)M T Gでは、年中艶々と分厚い葉を茂らせている葉にも可能性を見出し、研究を重ね、世界初※の美容成分「椿葉クチクラ」の開発に成功。その他、葉だけでなく、今まで捨てていた種を取った後の実の果皮や、花、枝(炭)、そして酵母からも有効な美容成分の発見と原料の開発に成功しました。
 

※化粧品原料として椿の葉のクチクラを世界で初めて国際表示名称であるINCI名(Camellia Japonica Leaf Wax)として2017年3月9日登録

捨てられていた、椿の果皮、葉は化粧品原料として、人々を生活をより美しく、より生き生きとする化粧品に代わり、酵母は化粧品はもとより、パンを発酵させる生酵母となり、ワイン、日本酒、焼酎、魚醤も作り出しました。

「椿は椿油だけ」という固定概念にとらわれず、そこにある全てを研究し、あらゆる可能性を、産学官民の連携により見出すことができました。

■新たな価値は、昔からすぐそばに

私たちの生活は、インターネットや技術の発達とともに、より便利に、より豊かになっています。    

五島列島には、まだインターネットが繋がらない地域もあり、携帯の電波が入らない地域もあり、島と島の移動には船で移動し、クレジットカードが使えない店も多くあります。

ある人は、これを不便と言うでしょう。

また、これを新しいと言う人もいるでしょう。

角度を変えれば、さまざまな見方をすることができ、新しい発見をすることができるとがわかりました。
 

■文化・習慣を紐解くことで見える感謝


「なぜ、これをしているのか?」
「なぜ、これを使っているのか?」
「なぜ、ここに居るのか?」
「なぜ、ここにあるのか?」

昔から“当たり前”あるもの、使っているもの、やっていることに「なぜ」をつけることにより、当たり前が課題になり、課題を紐解くと理由になり、理由を知ると感謝が生まれてきます。

誰かがそれを守り、伝承してくれたからこそ、私たちはそれを当たり前に生活することができるのです。

■産学官民“芸”

産・学・官・民の連携が連携なのは皆さんが周知の通りですが、実はもう一つ足りないものがある。

それは「芸」。

今までの地方創生のプロジェクトで足りなかったもの。どんなに良い商品を作っても、知ってもらわないと意味がない。マーケティング力やクリエイティブ力、発信する力が大変重要になってきます。

日本を代表する俳優であり、 プライベートで、何度も五島列島を訪れ、愛してくださっている、吉永小百合さんが、椿サポーターとして就任して下さいました。

五島の自然や、食事、文化を理解し、愛してくださっている、同じ思い、同じ志をもった、吉永さんが
“五島の椿プロジェクト”にご協力いただいていることは、大変幸せなことです。

また、吉永さんがC Mなどでお召しになられている淡いピンクの着物。これを染め、織り上げて下さったのは、染織家の志村洋子さん。お母様である志村ふくみさんの時代から、60年ほど、様々な草木染めをされてきましたが、本格的に椿を使って染織するのは初めてだったそうで、椿の枝葉に、こんな優しいピンクを秘めていたというのが驚きだったそうです。

吉永さんがお持ちの発信力、影響力が、椿と日本の伝統工芸とも出会わせて下さいました。

このように、五島の歴史や文化が受け継いできた、良いものを発信することで、多くの方々へ知っていただき、またそこから、より良いものができ、後世にも繋ぐこができるのではないかと考えています。
 

(写真:左から松下財団 松下剛代表、長崎県 中村知事、吉永小百合様、志村洋子様、五島市 野口市長、新上五島町 江上町長)


■日本は宝の山
日本国内には、まだまだ知られていない価値が多く眠っています。その代表となるのが五島列島の「椿」です。椿という一種類の植物だけでも、多くの価値を見出すことができましたし、これからもまだまだその価値を高めていきます。

それを考えると、日本中にはどれだけ多くの眠っている価値があるのでしょう。

私たちは、まず目の前にある五島列島の椿をさらに研究し、椿由来の商品開発を行うことで、椿の価値を最大限に活用し、五島列島に椿の産業を創出していきます。そしてこのモデルがいつの日か世界中の多くの地域で展開されるような、五島列島から日本列島を活気づける、地方創生、産学官民芸連携の成功事例を作り上げていきます。
 

 


五島の椿株式会社
⻑崎・五島列島に古来から⾃⽣する椿を活⽤した事業展開を⾏うべく、2018年11⽉に五島市内に設⽴。
【椿を再発⾒し、その全てを活かす】をテーマに、椿の花や種のみならず、葉や枝、果⽪、花から採取され“五島つばき酵⺟”といった素材をあらゆる側⾯から調査研究し商品開発を⾏なっています。
「椿」を通じて持続可能な産業の創出と、地域の発展に貢献します。

コーポレートサイト:https://gotonotsubaki.co.jp/
ショッピングサイト:https://shop.gotonotsubaki.co.jp/

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会社概要

五島の椿株式会社

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URL
https://gotonotsubaki.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
長崎県五島市中央町1−17
電話番号
0959-76-3330
代表者名
谷川富隆
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2018年11月