外国人材の採用効果:人手不足解消、社内グローバル化、優秀人材確保の他、チームワークやイノベーションの向上、明るい社内雰囲気にも貢献!
beyond global Japan株式会社(本社所在地:東京都千代田区、beyond global group President & CEO:森田 英一)は、正社員の外国人材と働いている・業務上関わりがある方を対象に、外国人材と共に働く日本人意識調査を実施しました。
近年、グローバル化の進展や深刻な人手不足を背景に、外国人材を積極的に採用する企業が増加しています。
外国人材は、多様な視点や専門的なスキルをもち、企業の課題解決に貢献することが期待されています。
しかし、外国人材の採用には、受け入れ体制の構築や社内コミュニケーションの整備など、新たな課題も伴います。
実際に、企業は外国人材とどのように協働し、どのような課題に直面しているのでしょうか。
また、どの国籍の人材が多く採用されているのでしょうか。
そこで今回、グローバル人材育成を支援するbeyond global Japan株式会社(https://www.beyond-g.com/)は、外国人材と共に働く日本人意識調査を実施しました。
調査結果から、外国人材の多くは日常会話以上の日本語能力を有していますが、言語や文化の違いによるコミュニケーションの難しさが主要な課題であることが明らかになりました。
その一方で、外国人材の採用は、人手不足の解消に大きく貢献し、企業のグローバル化を促進する重要な要素であることも確認されました。
外国人材は、語学力やグローバルな視野といった強みを活かし、企業に単なる労働力以上の相乗効果をもたらしているようです。
<調査概要>
調査概要:外国人材と共に働く日本人意識調査
【調査期間】2024年9月6日(金)~2024年9月7日(土)
【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】1,007人
【調査対象】調査回答時に正社員の外国人材と働いている・業務上関わりがあると回答したモニター
【調査元】beyond global Japan株式会社(https://www.beyond-g.com/)
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ
外国人材と働くことで「人手不足解消、国際化・異文化理解の促進、優秀な人材確保」などの効果が!さらにチームワークやイノベーションの向上、明るい社内雰囲気にも寄与。
はじめに、「外国人材と一緒に働くことでどのようなプラスの影響がありましたか?(複数選択可)※当てはまるものをすべて選択してください」と質問したところ、『人手不足が解消された(25.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『社内における国際化・異文化理解の促進(23.2%)』『優秀な人材の確保(21.5%)』となりました。
外国人材と働くことによるプラスの影響として、「人手不足の解消」が最も多く挙げられ、企業にとって重要な労働力の補完として大きな役割を果たしていることが明らかになりました。
他にも「社内における国際化・異文化理解の促進」や「優秀な人材の確保」が上位にあがり、職場に多様な視点が導入されることでチームワークが向上し、新しい商品開発やイノベーションの創出にもつながっていると考えられます。
また、外国人材のポジティブさによって社内の雰囲気が明るくなるといった効果も見られることから、外国人材によって職場が活性化されているといえます。
では、具体的にどのような影響があったのでしょうか。
■どのような影響があったか具体的なエピソードを教えてください
【良い影響があった】
・前向きでハイスペックな人たちなので偏見もなくなり良い影響になった(40代/女性/和歌山県)
・意外な考え方や意見に新しい発見があります。基本的に日本が好きな方が多く、向上心も高いので多少コミュニケーションに難しさがあっても、特に困ることはないです(50代/男性/千葉県)
・トリリンガルの外国人同僚のおかげで、職場内の語学習得のモチベーションがアップした(50代/女性/東京都)
・中国に対する偏見がなくなった(40代/女性/神奈川県)
【悪い影響があった】
・言葉がなかなか伝わらない(30代/女性/宮崎県)
・認識違いが多い(50代/男性/神奈川県)
・我が強く、周囲が引く(50代/男性/東京都)
・わがまま(40代/女性/愛知県)
外国人材の優秀と感じるところ第1位は「語学力」。「チャレンジ精神」や「前向き・ポジティブさ」が優れていると感じる方も。
続いて、「一緒に働いている外国人材はどのようなところが優秀だと感じますか?(複数回答可)※当てはまるものをすべて選択してください」と質問したところ、『語学力(51.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『グローバルな視野(27.6%)』『学習意欲・向上心(24.9%)』『チャレンジ精神(24.3%)』『前向き・ポジティブ(22.1%)』となりました。
外国人材の語学力やグローバルな視野が評価されていることは、国際的なビジネスにおいて外国人材が大きな役割を果たしていることを示しています。
さらに、学習意欲・向上心、チャレンジ精神や前向き・ポジティブな心構えが評価されている点からも、外国人材の自己成長を重視して積極的に新しいことに取り組む姿勢が高く評価されていることが明らかになりました。
一方で、実際に外国人材と一緒に働いていて何か困った経験はあるのでしょうか。
「外国人材と一緒に働くことで困ったことはありましたか?(複数選択可)※当てはまるものをすべて選択してください」と質問したところ、『言語の違いによるコミュニケーションの難しさ(36.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『文化やビジネスマナーの違い(32.6%)』『チームワークや協調性に対する期待の違い(18.1%)』『就業規則や職場のルールに関する理解不足や認識の違い(17.4%)』となりました。
外国人材と一緒に働く際の主な課題として、「言語の違いによるコミュニケーションの難しさ」や「文化やビジネスマナーの違い」が挙げられています。
文化やビジネスマナーが異なる国からやってきているため「文化やビジネスマナーの違い」や「就業規則や職場のルールに関する理解不足や認識の違い」なども挙げられました。
これらは「残業や時間管理に対する考え方の違い」や「休暇取得やプライベートの優先度の違い」を生み出す要因だと考えられます。
これに加え、宗教や信仰に対する配慮の必要性や、自己主張の強さに対する認識の違いも問題となっていることから、異文化間での理解不足が職場での摩擦を引き起こす要因となっていることが明らかになりました。
マネージャー以上は外国人材と密にコミュニケーションを取るが、リーダー以下はたまにコミュニケーションを取る方が多い
では、外国人材はどのようなポジションで入社してきたのでしょう。
「外国人はどのようなポジションで入社してきましたか?(複数選択可)※当てはまるものをすべて選択してください」と質問したところ、『若手(中途)(44.8%)』と回答した方が最も多く、企業が外国人材を早期に取り入れて、その成長を支援する姿勢を示していることがうかがえます。
マネージャー以上の方に「外国人材とはどのように関わっていますか?(複数選択可)」と質問したところ、『部下で仕事で密にコミュニケーションを取る(31.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『部下で仕事でたまにコミュニケーションを取る(29.9%)』『部下で仕事は一緒にしていないがたまにコミュニケーションは取る(25.6%)』となりました。
続いてリーダー以下の方に「外国人材とはどのように関わっていますか?(複数選択可)」と質問したところ、『同僚で仕事でたまにコミュニケーションを取る(24.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『部下で仕事で密にコミュニケーションを取る(18.1%)』『部下で仕事でたまにコミュニケーションを取る(16.4%)』となりました。
役職がマネージャー以上の方の3割以上が密にコミュニケーションを取っており、リーダー以下の方はたまにコミュニケーションを取っていることが明らかになりました。
日常的にチーム内での外国人材との連携が進んでいるものの、密な関わりはマネージャー以上の層が主に担っていることが明らかになりました。
多くの外国人材が日本語能力を身につけて入社。企業が求める日本語スキルの基準とは
では、実際にどのような外国人材と一緒に働いているのでしょうか。
「どのような国籍の方が働いていますか?(複数回答可)※当てはまるものをすべて選択してください」と質問したところ、『中国人(40.4%)』と回答した方が最も多く、次いで『ベトナム人(24.6%)』『アメリカ人(23.4%)』となりました。
中国人・ベトナム人だけで6割以上を占めており、アジアを中心にグローバルな人材を積極的に採用していることが示されました。
続いて「職場内で日常的に使われている言語は何ですか?(複数回答可)※当てはまるものをすべて選択してください」と質問したところ、『日本語(88.1%)』と回答した方が最も多く、次いで『英語(32.9%)』『中国語(11.2%)』となりました。
9割近くが日本語と回答したことから、多くの外国人材が日本語能力を身につけて入社しているようです。
また3割以上の方が英語と回答したことから、社内の公用語に英語が採用されている可能性が示されました。
「何歳ぐらいの外国人材と一緒に働いていますか?(複数選択可)※外国人材が複数いる場合は当てはまるものをすべてを選択してください」と質問したところ、以下のような回答になりました。
・『10代(4.3%)』
・『20代(52.3%)』
・『30代(57.5%)』
・『40代(31.2%)』
・『50代(11.7%)』
・『60代(2.8%)』
・『それ以上(0.6%)』
20~40代の若い世代の外国人材が多く採用されていることが明らかになりました。
柔軟性や長期的な成長への期待が高く、企業が将来性を見込んで採用しているためと予想できます。
「外国人材の日本語能力はどの程度ですか?※外国人材が複数いる場合は、最も当てはまる人が多いもの選択してください」と質問したところ、『日常的な場面に加え、幅広い場面で使われる日本語をある程度理解している(34.6%)』と回答した方が最も多く、次いで『幅広い場面で使われる日本語をほぼ理解している(27.4%)』『日常的な場面で使われる日本語は理解している(23.7%)』となりました。
多くの外国人材が日常会話以上の日本語を理解していることから、職場でのコミュニケーションに大きな問題はないことがうかがえます。
しかし、業務を遂行する上で高度なコミュニケーション能力が必要な場合が多く、単なる日常会話では不十分なケースもあることから、企業側も外国人材を採用する際、一定の日本語能力を基準にしている可能性が示唆されました。
【まとめ】外国人材の採用による課題とメリット〜言語の違いが主な障壁である一方、職場の多様性と活性化が促進される〜
今回の調査結果から、外国人材の採用が企業にもたらす影響として、以下3つのポイントが明らかになりました。
1.人手不足の解消と優秀な人材の確保
多くの企業が外国人材の採用により「人手不足が解消された」と回答しています。特に、若手中途採用として外国人材を取り入れ、成長性を期待して支援を行っている企業が約4割に達しました。外国人材は、語学力やグローバルな視点を活かして企業のグローバル展開や多言語によるコミュニケーションの基盤強化に寄与しており、半数以上の企業がその価値を評価しています。しかし、外国人材を採用した後、外国人材の長期的な定着やキャリア形成支援に課題を抱える企業は依然として多くあります。異文化の背景を持つ社員が長く定着し、成長を遂げるためには、外国人材が困ったときにすぐに相談できるサポート体制を整えることや、長期的なキャリア形成につながるような育成支援が重要です。
2.異文化理解の促進と職場の活性化(チームワーク、イノベーション、明るい職場)
外国人材の採用は、単に労働力を補うだけでなく、社内のグローバル化を促進する重要な要素となっています。調査では約2割の企業が「異文化理解の促進」をプラスの影響として挙げており、実際に外国人材との協働によって従業員の偏見や固定観念が解消され、職場内での多様性理解が深まるという結果が出ています。一方で、企業側は「異文化コミュニケーションの難しさ」や「日本独特の職場ルールへの適応」を課題として感じることが多く、外国人材の適応を支援するための環境整備が求められます。外国人材の積極的な姿勢や多様な視点は職場に新たな活力をもたらし、イノベーションの促進につながりますが、それを最大限活かすには、双方の文化的違いを受け入れ、適応するための社内教育や制度改革が必要です。
3.言語と文化の違いをお互いに理解し合うための施策が重要
外国人材との協働における最も大きな課題は「言語の違いによるコミュニケーションの難しさ」(36.3%)および「文化・ビジネスマナーの違い」(32.6%)です。これらの違いが日常業務やチーム内での連携において障壁となる場合が多く、企業にとっては、言語能力に加えて、外国人材が日本のビジネス慣習やコミュニケーションスタイルを理解し、適応することが課題です。特に、「暗黙の了解」や「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」といった日本企業ならではのビジネス慣習や文化が根強く残る職場の場合、外国人材がこれらの慣習を理解し適応するためには、企業側の丁寧なサポート体制や社内研修の実施が不可欠です。一方で、企業内での受け入れ体制を強化し、文化的な違いを乗り越えるための支援を提供できれば、これらの課題は克服可能であることも示唆されています。
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■外国人材受け入れに伴う、受け入れ体制の強化と、外国人育成
外国人材を採用すると、仕事の現場で言語や文化の違いで摩擦が起こりがちです。外国人に日本のやり方を学んでもらうとともに、受け入れ側の意識転換も支援しています。
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■beyond global Japan株式会社:https://www.beyond-g.com/
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