コロナ禍で葬儀規模が縮小する中、募る故人への想い。その方 “らしい” お位牌のご提案。時を経ても変わらぬ美しさを宿す宝石・琥珀を用いた位牌「陽樹(ようじゅ)」発表。

仏壇・仏具・位牌の製造販売を行うアルテマイスター 株式会社 保志(本社:福島県会津若松市)は、2022年2月に、植物由来の宝石・琥珀(こはく)を用いた位牌「陽樹(ようじゅ)」を発表いたしました。直営店 アルテマイスター保志(福島県会津若松市)、ギャラリー厨子屋(東京都中央区)、厨子屋松屋銀座店(東京都中央区)にて、ご覧いただけます。


 
 
 琥珀は太陽を象徴する石ともいわれ、

古来より特別な存在として珍重されてきました。
 奥深く温かみのある輝きと風合いが、
 他の鉱物とは異なる大きな魅力です。
  

大切な方の魂が宿るお位牌に、
 これまでになかった新しい選択肢を。
 
 自然の恵みから生まれた
 宝石・琥珀を贅沢に使ったお位牌
 陽樹(ようじゅ)を発表いたします。
 
 
 
  

  • 製品開発の背景1 コロナ禍における葬儀とお位牌との関係

葬儀規模が年々縮小傾向にある中、コロナ禍での人数制限への意識が大きく影響し、参列者が少ない葬儀傾向が急速に拡大しました。また、葬儀の規模が小さくなることで、会葬者への接待費の負担は大きく減少傾向にあることが分かります。


※グラフデータ対象は1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)
 
 
 故人に対する気持ちはコロナ禍以前と変わらず強くある一方で、参列者を呼べない小さな葬儀を余儀なくされるケースもあり、「大切な最期の時に、十分な見送りが出来なかった」という後悔の念を抱くご家族も増えています。会葬者への接待費の負担が少なくなったことも重なり、「良い供養のために、何かしてあげたい」という想いから、故人の魂が宿る“お位牌”をこだわってお選びになる方が増えています。

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  • 製品開発の背景2 「その方らしさ」を映す ― お位牌の役割

 これまでのお位牌の求め方は、ご先祖様のかたちに倣って準備するという流れが一般的でしたが、お位牌を納めるお仏壇に関する環境も、時代の流れとともに大きく変化してきました。仏間が徐々に住宅から無くなり、リビングやダイニングなど、家族が集まる空間にお仏壇が置かれ、それに伴い、お仏壇自体も家具のようなデザインをお求めになる方が増えています。 

また、故人の魂が宿るお位牌を丁寧に準備することが「より良い供養」に繋がる、と考える方が増えており、お位牌を購入する際、「その方(故人)らしさ」を感じられるかどうか、に重きを置く方が増えています。
 当社では、約30年前から新たな意匠のお位牌の製造に着手し、色味や素材など、多様なデザインのお位牌を展開しており、出荷割合も年々増加しています。




 【お位牌にまつわるエピソード】


弊社製品「本甲丸」弊社製品「本甲丸」

≪本甲丸 深紅のお位牌をお求めの方≫
 ・ご主人のためにお位牌を買われた際、奥様が自身の分も色違いで購入。「せっかくなら主人と並んで同じものがいい。娘たちが用意してくれるとも限らないし、自分が死んだときに同じものが用意できるとも限らないから。」
 
 ≪本甲丸 翡翠のお位牌をお求めの方≫
 ・「父が亡くなる最期に立ち会えず、心残りがあった。生前、好きだった色でお位牌を作ってあげたい。」
 ・国際結婚されたご夫婦。奥様がご主人のお位牌を選びに来店された際、”一目ぼれ”で求められた。
 
 納得できるお位牌をお求めになられた方からは、
 「まさか、自分がお位牌に語りかけるようになるとは思わなかった。毎日手を合わせているうちに、その人そのものに感じている。」
 「生前の姿を思い描ける色や形にこだわったおかげで、本当にそこに母がいるような気持ちになる。」
 というお声をいただいています。

そういったお客様の声から、“その方らしい” お位牌の新たな選択肢 として、時を経ても変わらぬ美しさを宿す温もりある宝石・琥珀を用い、これまでになかった華やかで高品位なお位牌「陽樹」を製作しました。
 
  

  • 製品開発の背景3 温かく輝く琥珀と、サステナブルな技法



 数千年の時を超え、奥深く、温かく輝く宝石・琥珀

琥珀は、数億年~数千年前の地球に繁茂していた樹木の樹脂が、地中に埋もれて化石化したもの。いわば、自然からできた「植物の宝石」です。商用として用いられる琥珀の三大産地は、バルト海沿岸、ドミニカ、そして日本の岩手県久慈です。中でも久慈は最古の鉱脈であり、採掘されるのは9,000万年前のもの。採掘の歴史は縄文時代にまでさかのぼり、久慈の琥珀は地域のシンボルとして人々とともに歴史を歩んできました。嫁入りや安産のお守りとして今も人々の暮らしに寄り添い、その文化は脈々と受け継がれています。琥珀は太陽を象徴する石ともいわれ、奥深く、温かみのある輝きと風合いが、他の鉱物とは異なる大きな魅力です。お位牌は、大切な方の魂が宿るとともに、その方が生きた証でもあると考えます。そのような背景から、暮らしに寄り添い、故人を末永く讃える、岩手県久慈産の温かく輝く琥珀を使用しました。
 
 資源を無駄なく活かすリファインドアンバー技術
 大きな塊も、涙ほどの小さなかけらも、全て希少な宝石です。それらを余すことなく活かすために、久慈で研究開発されたのが「リファインドアンバー技術」です。この技術によって、不純物を取り除いた天然琥珀のみを精製することができ、原石では不可能なサイズやデザインの加工が可能となりました。当社が日本で初めて琥珀を札板全面に使用し、天然の資源を再生させ、無駄なく活かすこの技術を活用したものづくりをすることで、サステナブルな社会の実現の一助になればと考えています。
  


  • お位牌のパーツが表す意味について

四十九日法要に本位牌を用意するのが一般的です。
 お位牌は、構成するパーツそれぞれにいわれがあり、全体で「故人が成仏するまでに辿る道筋」を表しています。
 現代のお位牌はお仏壇の洋風化に合わせ、パーツが簡略化される場合もありますが、「陽樹」はお位牌に込められた本来の意味合いを大切に残し、デザインしました。


※お位牌は地域文化とともに定着・発展してきたため、そのいわれには諸説あります。


  

  • こだわりの仕様



 
 
 
 
 
 【札板(ふだいた)】


 繊細な唐草文様を施した金の帯で、
 札板の側面を包みました。
 温かな琥珀の風合いと金が、
 優雅な印象を与えます。
 
 
 
 
 
 
 
 
  


 
 
 
 
 
 
 表面、裏面の文字が美しく
 浮き上がるよう、札板の中に
 金箔を挟み込んでいます。
 
 ※ 画像はイメージです。
 
 
 
 
 
 
 
 
  


 
 
 
 
 
 【蓮華座(れんげざ)】
 
 手彫り彫刻のすっきりとした
 風合いを大切に、
 漆箔を施し、
 金箔を貼りました。


 
  


 
 
 
 
  


 
 
 
 
 
 【茄子座(なすざ)】
 
 見る角度によって
 輝きが変化する螺鈿装飾。
 職人が、一枚一枚丁寧に
 配しました。



 
 
 
 
 
  



 
 
 
 
 【框(かまち)】
 
 ふっくらと丸みをもたせ、
 お位牌単体での美しいかたちを
 追求しました。


 札板の琥珀より深い色味に調色し、
 安定感を出しました。
 
 
 
 
 
 
  



 
 
 陽樹(ようじゅ)
 
 サイズ : 4.0寸
      H17.7×W8.2×D5.7cm
       4.5寸
      H19.4×W8.6×D6.1cm
 仕  様 :[札] 琥珀/本金箔
       [台座]框裏箔仕上げ
 価  格 : 4.0寸
      1,320,000 円(税込)
      4.5寸
      1,375,000 円(税込)
 ​原 産 国: 日 本

 
 
 
 *木材の下地は全て、漆で木地固めを行っています。
 *札板の琥珀は天然素材のため、製品ごとに色合いが異なります。
 *箔や螺鈿は手仕事の関係上、仕上がりに多少の個体差が生じる場合があります。
 *4.0寸、4.5寸で框のデザインが異なります。当リリース内画像のうち、戒名の入ったものが4.5寸、
  その他は4.0寸となります。
 *文字入れに関しては、地域ごとに異なりますので、詳しくは最寄りの取り扱い窓口までご相談ください。

*掲載内容は2022年3月時点のものです 


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会社概要

株式会社 保志

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URL
https://alte-meister.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
福島県会津若松市門田町一ノ堰村東40
電話番号
0242-27-4380
代表者名
保志 康徳
上場
未上場
資本金
6080万円
設立
1948年10月