繊維の一大産地・広島県福山市発の新たなエコアクション

「瀬戸内ふくめぐりプロジェクト」

篠原テキスタイル株式会社

株式会社ディスカバーリンクせとうち

株式会社エコログ・リサイクリング・ジャパン

◆プロジェクトの背景

　　このところ、EUにおける売れ残った衣料品等の廃棄の禁止など、欧州圏を中心にアパレ

　　ル業界全体がサステナブルな方向に舵を切っています。そしてその動向は、遠くない将

　　来、日本国内でも主流の考え方になると予測しています。

　　一方、廃棄せず使い続ける、あるいは循環させることは、生産量の減少と同義であり、

　　ひいては売上げの減少につながることも懸念されます。

　　紳士服、学生服、ワークウェア、デニムなどの繊維産業とともに発展してきた広島

　　県福山市において、今後も衣服をつくり続ける。そんな未来を目指し、大量消費を

　　前提としないものづくりへのシフトにチャレンジします。

アクション

第　１　弾

『こども愛着シェアクローゼット』を設置します

◆プロジェクトの方向性

　　方向性①：感情的耐久性の延伸

　　　消費者が衣服を手放す前に、その衣服への愛着を再確認する機会を設けます。これ

　　　により、衣服を手放すという行為の是非を見つめ直すとともに、リユースやリペア

　　　などの選択肢を考えるきっかけをつくります。

　　　また、衣服を購入する際、多少高価でも長く使い続けられるものを選ぶ意識を醸成

　　　します。

　　方向性②：繊維関連企業の可視化

　　　福山市内の繊維関連企業の技術を可視化し、企業間の協業が生まれやすい素地をつ

　　　くります。これにより、長く使い続けられる製品や製品寿命を延伸するためのサー

　　　ビスなどの新しいエコアクションの創出を目指します。

◆『こども愛着シェアクローゼット』について

　前述の方向性①に位置づくアクションです。

　こどもの成長に伴いサイズアウトした衣服を、必要とする誰かへ、こどもが大切に着て

　いた思い出とともに引き継ぎます。

引き取り手がいない服は、福山市内の繊維関連企業によって可能な限り再利用・再資源化を行うとともに、その処理状況についても発信します。

◆『こども愛着シェアクローゼット』のお披露目会について

　シェアクローゼットは、福山市内の５箇所に順次設置する予定です。

　その本格稼働に向け、子育て世帯の方をお招きした試験運用兼お披露目会を、次のとおり

　開催いたします。

　１　日時　　2025年12月21日（日曜日）11:00-11:45

　２　場所　　iti SETOUCHI（福山市西町1-1-1）

　３　内容

　　　子育て世帯の方をお招きして、運用における改善点などを抽出します。

　　　11:00-11:10　企画説明

　　　11:10-11:30　『こども愛着シェアクローゼット』の体験会

　　　11:30-11:45　参加者への改善点などのヒアリング

◆「瀬戸内ふくめぐりプロジェクト」の今後のアクション

　　2026年 1月中旬　　英数学館高等学校と連携した衣料品シェアイベントの開催

　　2026年 2月初旬　　事業実施結果の公表

取材申込先・お問合せ先

　瀬戸内ふくめぐりプロジェクト事務局（担当：山本）

　TEL：[phone]

　Mail：[e-mail]

※本事業は、環境省『令和７年度地域の資源循環促進支援事業』の一環で実施しています。