不登校の子どもたちに「もう一つの居場所」を― フリースクール「竹林のスコレー」開校3年目の成果報告会を開催 ―

出席扱い認定を受ける学びの場として、里山での実践と子どもたちの変化を共有

こうのさと

NPO法人こうのさと(所在地:岡山県倉敷市、代表理事:片岡徹也)は、2026年1月22日(木)、オルタナティブスクール(フリースクール)「竹林のスコレー」(倉敷市玉島)にて、「開校3年目の成果報告会および現地見学会」を開催しました。

当日は、岡山県教育委員会、倉敷市をはじめ、岡山県内で不登校支援に携わる方や関心を持つ方々が参加し、里山という環境を活かした学びの実践や、子どもたちの変化について理解を深める機会となりました。

成果報告会では、竹林のスコレーの実践内容や子どもの変化が共有されました。

■ 開催の背景

不登校の子どもたちを取り巻く環境が大きく変化する中で、「多様な学びの場」の必要性が高まっています。竹林のスコレーでは、自然環境の中で子どもたち一人ひとりのペースや興味関心を尊重した学びを実践してきました。

今回の報告会では、3年間の実践を振り返りながら、運営の考え方、具体的な活動内容、そして子どもたちに起きている変化を、現場の空気感とともに共有することを目的に開催しました。

■ 「学校に行けない」ではなく、「今、どう過ごしているか」を大切に

成果報告会では、スコレーを利用している子どもたちの様子や、保護者から寄せられた声を紹介しました。

スコレーには、
・日常的に通っている子ども
・疲れたときの“安心できる居場所”として利用する子ども
・一定期間通った後、エネルギーを取り戻し公立学校へ復学する子ども

など、さまざまな関わり方があります。共通しているのは、
「その子に合ったペースで、自己肯定感や元気を取り戻していく」 という変化です。

保護者の方からは、
「家族の会話が増えました。帰ってきてからたくさん話してくれます。『もっと話したいからもっと質問してー!』と言ってくれます」

「生き生きとした笑顔が増えました。スコレーで自然の中での活動を重ねるうちに、少しずつ元気を取り戻していきました」

「スコレーのスタッフの人達は子供と一緒に楽しんでくれて尊重してくれる、それがうちの子の心を満たして自己肯定感が上がったなーと感じます」

「前は、学校での出来事を聞いても全く話してくれなかった。スコレーに行ってから、帰りの車でおしゃべりがとまらない」

といった声が寄せられています。

■ 子どもたちが“迎える側”になるフィールド見学

成果報告の後は、母屋・鶏小屋・自由な遊び場「スコパ」・田んぼを巡るフィールド見学を行いました。この時間は、スコレーに通う子どもたちが案内役となり、鶏の抱っこの仕方を教えてくれたり、ターザンロープで遊ぶ際には、落ち葉を集めて安全な「ベッド」を作ってくれたりと、大人を気遣う姿が随所に見られました。

自分たちの居場所を大切にし、誇りを持って紹介する子どもたちの姿に、参加者からは
「安心して過ごしていることが伝わってくる」
「関係性がとても丁寧に育まれている」
といった感想が聞かれました。

成果報告会の参加者へ、子どもたちが午前中に話し合っていた2月の行事内容を報告。急遽にも関わらず、堂々と発表していました。
スコレーパークのターザンロープは、子ども主導で参加者へのアテンドが行われ、ターザンロープに挑戦する大人の参加者も!
参加者と鶏を抱っこ。鶏の扱いになれた子どもが先導して抱っこの仕方を教えてくれました。

■ 行政・学校と連携しながら、子どもを見守る体制へ

竹林のスコレーは、2025年10月より倉敷市の「出席扱い」認定を受ける施設となりました。現在は、児童・生徒の在籍校とも連携しながら、子ども一人ひとりの状況に応じた関わりを進めています。

今回の成果報告会では、教育委員会や支援関係者が実際に現地を訪れ、子どもたちの姿や環境を直接見て、意見交換を行う場となりました。

学校・家庭・フリースクール・行政が対立するのではなく、同じ方向を向いて子どもを支えること、その一歩としての機会でもありました。

子どもたちも食べている給食を、参加者みんなでいただきました。
お米はスコレーで栽培した自然栽培のお米。調理担当の方が、麹発酵料理を中心にした給食をつくってくださいました。

■ 「評価しない」からこそ守れる、子どもの安心

竹林のスコレーでは、テストや数値による評価を行っていません。スタッフだけでなく、サポートスタッフ、ボランティア、給食調理スタッフ、畑活動のメンバーなど、多様な大人が関わりながら、子ども一人ひとりの存在そのものを大切にすることを何より重視しています。

うまくいく日も、悩む日も、元気な日も、落ち込む日も。そのすべてが成長の過程であり、無理に整えることはしません。

■ 保護者の皆さまへ

我が子が不登校になったとき、
「このままで大丈夫だろうか」
「やはり学校に行かせなければならないのではないか」
そんな不安を感じる保護者の方も多いと思います。

子どもにとって、家と学校以外に行き先の選択肢がないことは、とても苦しい状況です。
多くの子どもたちが通っている学校に行けないことで、知らず知らずのうちに自己肯定感を損なってしまうことも少なくありません。

竹林のスコレーは、「学校に代わる場所」として、子ども自身が「ここで過ごしたい」と選べる“第三の居場所”の一つでありたいと考えています。

子どもが自分で居場所を選び、自分のペースで過ごす時間を重ねることで、たとえ学校に通っていない期間があったとしても、自己肯定感を保ち、自分に自信を取り戻し、少しずつ元気を取り戻していく。
私たちは、そうした姿を日々見てきました。

竹林のスコレーは、まもなく開設から丸3年を迎えます。まだ課題は多くありますが、自然の中で「生きる力」を育む学びの場として、これからも実践を積み重ねていきます。今後も、行政・学校・地域・支援団体と連携しながら、子どもたち一人ひとりが自分らしく育つための多様な選択肢がある社会づくりに取り組んでまいります。

■ 団体概要

団体名:NPO法人こうのさと
代表理事:片岡徹也
所在地:岡山県倉敷市玉島陶2970
運営施設:オルタナティブスクール(フリースクール)「竹林のスコレー」
連絡先:090-3659-3373(担当:中村聡良)

見学説明会:毎月第1水曜日(11時~13時30分)開催

        詳細➡ https://chikurin-schole.org/setumei/

      その他、都度開催。詳細➡ https://chikurin-schole.org/kengaku/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

URL
https://konosato.org
業種
教育・学習支援業
本社所在地
岡山県倉敷市西坂683
電話番号
080-3873-5523
代表者名
片岡徹也
上場
未上場
資本金
-
設立
2021年01月