三星ダイヤモンド工業株式会社 創業90周年につきまして

皆様と共に歩んだ90年。創業以来の挑戦の精神で、ガラスから半導体、そして未来のエネルギーまで。「切る」技術の可能性を追求し、社会と共に次の時代を創造してまいります。

 ダイヤモンドを応用した精密加工ツールや装置の開発・製造・販売を手がける三星ダイヤモンド工業株式会社(本社:大阪府摂津市、代表取締役社長:若林 真幸)は、2025年10月をもちまして創立90周年を迎えることとなりました。

 これもひとえに、長きにわたりご支援いただきましたお客様やお取引先様をはじめ、当社を支えてくださる全ての皆様の温かいご厚情の賜物と、心より感謝申し上げます。

■ 90年の歩みとお客様、お取引先様への感謝

 当社の90年は、挑戦と革新の歴史でした。1935年、一本のガラスカッター製造から始まった事業は、「切る」という一点の技術を極める探求心から、やがて時代の要請に応える大きな変革を遂げます。

 その最大の転換点が、1970年代後半のフラットパネルディスプレイ(FPD)分野への進出です。当時、電卓などに使われ始めた液晶ディスプレイ(LCD)のガラス基板を、より精密に、より効率的に分断する技術が求められていました。これに対し、当社は世界で初めてLCD用ガラス基板分断装置を開発。工具メーカーから装置メーカーへと飛躍を遂げました。さらに、ディスプレイの大型化が進む中、画期的な「上下分断方式」を開発し、生産性を飛躍的に向上させることで、大型テレビやPCモニター、そして現代社会に不可欠となったスマートフォンの高精細ディスプレイの安定生産と普及を根底から支えてまいりました。

 当社の挑戦と成長は、常に高い品質を求め、私たちを信頼してくださった世界中のお客様はもちろんのこと、革新的な装置や工具に不可欠な高品質の部材を供給し、共に技術課題の解決に取り組んでくださったお取引先企業の皆様に支えられてこそ、成し遂げられたものです。

 お客様、そしてお取引先様との強固なパートナーシップがあったからこそ、私たちは技術と信頼を世界中にお届けするため、グローバルに拠点を広げ、世界のディスプレイ産業の発展と共に歩むことができました。この共創の歴史こそが、私たちの誇りです。

■ 未来に向けた事業領域の拡大

 創業以来受け継がれる「クオリティへの飽くなき探求心と、揺るぎないチャレンジ精神」を胸に、私たちは次の100周年に向けて、コア技術を応用した新たな事業領域で社会に貢献してまいります。

1. 次世代半導体製造への貢献

 DX(デジタルトランスフォーメーション)やGX(グリーントランスフォーメーション)の進展に不可欠な半導体分野において、当社は長年培った精密加工技術を応用し、事業領域を拡大しています。

独自のスクライブ&ブレイク(SnB)工法は、水を使わないドライプロセスで環境負荷を大幅に低減すると同時に、材料ロスを最小限に抑え、高精度な加工を実現します。

 特に、省エネルギー化の鍵となるSiC(炭化ケイ素)などの次世代パワー半導体の生産性向上に大きく貢献しており、その中核をなすDIALOGICは、既に多くのお客様から高い評価をいただいております。私たちはこの技術を、これからの半導体製造における新たなスタンダードとして確立してまいります。

2. 次世代エネルギー分野への貢献

 持続可能な社会の実現に向け、次世代太陽電池として注目される「ペロブスカイト太陽電池」の製造プロセスにおいても、当社の精密加工技術やR2Rパターニング装置は重要な役割を担います。

 軽量で曲げられるという特徴を持つこの新しい太陽電池の実用化を、当社のパターニング技術で支え、クリーンエネルギーの普及を加速させてまいります。

3. 新たな価値創造

 原点であるガラス加工技術を見つめ直し、2024年に新ブランド「OZREE(オズリー)」を立ち上げました。ガラスアーティストやプロフェッショナルの皆様へ贈る、新しいガラスカッターです。

 その革新的なデザインと機能性が高く評価され、国際的なデザイン賞である「Red Dot Award: Best of the Best 2025」を受賞いたしました。伝統技術の継承と革新を通じて、ものづくりの新たな価値を社会に提案し続けます。

■ 持続可能な未来に向けた取り組みと地域社会への感謝

 私たちは「未来を見ながら歩む」という企業理念のもと、事業活動を通じて社会の持続的な発展に貢献することを使命と考えています。創業以来、長年にわたり本社機能を置かせていただいた吹田市江坂地域、そして現在の本社・開発拠点である摂津市の皆様をはじめ、事業を展開する各地の地域社会に支えられてきたことに、深く感謝申し上げます。

 皆様への感謝を胸に、これからも地域社会と共に歩む企業として、飯田事業所におけるISO14001(環境マネジメントシステム)の認証取得や、大学などの研究機関との積極的な産学連携など、事業を通じた社会貢献活動にも力を入れています。「技術の進化と人材の育成」に注力し、これからも社会と共に成長し続ける企業として、次の100周年に向けて誠実に歩んでまいります。

■ 90周年記念サイト開設のお知らせ

 この度の90周年を記念し、これまでの歩みと未来へのビジョンをまとめた記念サイトを公開いたしました。ぜひご覧ください。

記念サイトURL: https://www.mitsuboshidiamond.com/90th/

【会社概要】

会社名:三星ダイヤモンド工業株式会社

代表者:代表取締役社長 若林 真幸

所在地:〒566-0034 大阪府摂津市香露園32-12

創立:1935年

事業内容:各種硬脆性材料の加工ツール、および加工装置の開発・製造・販売

URL:https://www.mitsuboshidiamond.com/

三星ダイヤモンド工業株式会社

三星ダイヤモンド工業株式会社

1935年の創業以来、ガラスカッターの製造から事業を開始し、脆性材料の加工技術を核として、フラットパネルディスプレイ(FPD)、半導体、太陽電池など、時代の最先端分野に事業を拡大してまいりました。長年追求してきた「切る・割る」技術を進化させ、お客様と共に未来を創造する技術開発型企業です。

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会社概要

URL
https://www.mitsuboshidiamond.com/
業種
製造業
本社所在地
大阪府摂津市香露園32-12
電話番号
-
代表者名
若林 真幸
上場
未上場
資本金
4150万円
設立
1935年10月