newmo、事業戦略発表会を開催
タクシー・ライドシェアのハイブリッドモデルで供給を拡大 第一弾として大阪のタクシー会社に資本参画し2024年秋に事業開始 2025年度中に全国に展開予定
newmo株式会社(東京都港区、代表取締役 青柳直樹、以下newmo)は、2024年3月7日、初となる事業戦略発表会を開催いたしましたので、お知らせいたします。
newmoは、”利用者視点に立ったサステナブルな地域交通”の実現に向け、2024年1月に設立されました。2月には約15億円の資金調達を実施し、タクシー・ライドシェア事業の展開に向けて準備を進めています。
newmoとして初となる事業戦略発表会では、newmo代表取締役CEOの青柳直樹より、会社設立背景や、今後の事業戦略、展開予定、安心・安全に向けたパートナーシップ等について説明を行いました。
以下、発表要旨となります。
■newmo設立背景
newmo代表の青柳は、以前から日本各地を訪れる中で移動手段の不足による機会損失に問題意識を持ち、より便利な移動手段で地域課題を解決したいと考えていました。この分野で過去に起業を検討して断念したこともありましたが、コロナ禍を経て日本各地で移動の課題が深刻化し、タクシーの規制緩和やライドシェアの導入の議論も進むなか、長年の目標として抱き続けてきた「サステナブルな地域交通の実現」を目指し、2024年1月にnewmoを設立いたしました。
■地域交通の現状
日本各地で地域交通を支えるタクシーですが、高齢化や経済動向等によりドライバー数が2009年以前の水準と比較し約4割(約15万人)減少する(※1)など、ドライバー不足が深刻化しています。また、地域交通を支えるバスの運転手も「2024年問題」により、路線維持のための必要数12.9万人に対して3.6万人の不足が見込まれており(※2)、減便や路線廃止が相次いでいます。同様に、全国の鉄道でも2000年以降、46路線・1,193.6キロメートルの鉄軌道が廃止となるなど(※3)、地域を支える移動手段は多くの課題を抱えており、全国の自治体の首長の95%が地域公共交通サービスの現状に不満を感じているという調査もあります(※4)。
■newmo事業戦略
こうした状況のなか、newmoは地域交通の課題解決を目指し、日本全国のタクシー事業者との資本参加・提携を通じ、タクシー・ライドシェアのハイブリッドモデルで供給を拡大してまいります。
ライドシェアドライバーの拡大においては、安全運転講習の実施や事故対応、SOS機能など安心して働ける仕組みを整備するほか、需要に応じた報酬(ダイナミックプライシング)の設定や高い還元を通じて、女性・若年層を中心に担い手の裾野を広げます。
さらに、利用者向けには、専用のアプリを通じてタクシー・ライドシェアの双方を選択することができるほか、ドライバープロフィールの事前確認や、女性ドライバー、大型荷物/車いす/ベビーカー対応、外国語対応等、利用シーンやニーズに応じた多様な選択肢を提供してまいります。
(今後発表されるガイドライン等により変更となる可能性があります)
■安心・安全なサービス提供に向けて
newmoではライドシェアにおいても、タクシー同様に利用者が安心・安全に利用いただけるよう、安心・安全対策を最重要と位置づけています。1) ドライバー登録時の金融機関水準の本人確認(犯収法準拠)や、ドライバー・車両に関する厳格な要件の審査(登録時審査・定期審査)に加え、2) 運行時の乗務員管理、車両管理、点呼、乗務・運行記録、事故対応・記録、運転者指導・監督など安全運行を最適化する運行管理システムを構築することにより、安全性を担保します。
また、ドライバー登録時に最新のeKYC(オンライン本人確認)や、事故歴・違反歴・犯罪歴・反社チェック等に外部データベースを活用する「高度化」、特定講習や事故予防に最新のモビリティテクノロジーを使い一人ひとりの運転特性に合わせる「パーソナライズ」など、安全性の向上に向けたテクノロジーの活用も推進していきます。
■損害保険会社との業務提携
さらに、中長期的に安心・安全なライドシェアの実現・普及を目指し、newmoは東京海上日動火災保険株式会社(東京海上スマートモビリティ株式会社を含む)、損害保険ジャパン株式会社、三井住友海上火災保険株式会社の3社と、ライドシェア事業に関する保険商品・サービスおよび安全促進への取り組みの検討に係る個別業務提携契約を各社と締結することを合意しました。
今後、ライドシェア事業に関する保険商品・サービスおよび安全促進への取り組みに向けて、各社と連携してまいります。
詳細は下記のプレスリリースをご覧ください。
newmo、大手損害保険3社と各社個別に業務提携契約を締結 ライドシェア向け保険商品および安全促進への取り組み検討を推進
■今後の事業展開・目標
newmoは2024年秋、大阪にてライドシェア事業を開始いたします。大阪市域交通圏においてタクシー事業を提供する、岸和田交通グループの株式会社岸交に資本参加し、共同経営を通じてタクシー・ライドシェア事業の双方を推進していきます。
また、今回のパートナーシップについて、近隣エリアに複数のグループ会社を有するタクシー事業者がライドシェアへの参入を検討される際、グループ傘下の1社とnewmoが提携しライドシェア事業を開始する「OSAKAモデル」として、他地域でも同様のパートナーシップを通じたライドシェア事業を展開してまいります。
詳細は下記のプレスリリースをご覧ください。
newmo、大阪市域交通圏にてタクシー事業を展開する岸交に資本参加 2024年秋に大阪でライドシェア事業を開始
newmoでは、2025年内に全国にて、タクシー会社との提携および営業・開発拠点の開設を進め、2025年度中(2026年3月末まで)に、1) 全国主要地域での展開、2) タクシー車両数3,000台、3) ドライバー数1万人を目指します。
■目指す未来
newmoでは、子育て世代や高齢者、買い物難民、インバウンド観光客といった様々なニーズに対し、便利・安心・快適な移動手段を提供することを通じて、”移動の負”の解消に留まらず、地域経済の活性化、さらには日本経済の活性化を目指していきます。
以下URLより、当日実施したオンライン配信の内容をご覧いただけます。
https://youtube.com/live/JDUBr8KmHTk
※1 全国ハイヤー・タクシー連合会、自交総連などのデータから集計。2023年は推計値
※2 日本バス協会調べ、2021年までは実績、22年以降は推計
※3 国土交通省、「地域鉄道対策」ウェブサイトより
※4 活力ある地方を創る首長の会、自治体の地域公共交通に関するアンケート(2023年9月実施)
以上
<newmo会社概要>
法人名:newmo株式会社(ニューモ)
代表 :青柳直樹
設立 :2024年1月4日
資本金:16.65億円(2024年2月末)
所在地 :東京都港区虎ノ門5丁目9番1号 麻布台ヒルズガーデンプラザB 4階
事業概要:タクシー・ライドシェアサービスの運営
WEBサイト:https://newmo.me/
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