郵船クルーズ34年ぶりの新造客船「飛鳥Ⅲ」命名式を開催
2025年7月20日(日)就航 非日常で上質な空間の旅を提供 オープニングクルーズでは日本国内30港に寄港予定
郵船クルーズ株式会社(本社:横浜市、代表取締役社長:西島 裕司)は、34年ぶりの新造客船「飛鳥Ⅲ」(52,265総トン)の命名式を2025年7月11日(金)に横浜港大さん橋国際客船ターミナルに停泊中の「飛鳥Ⅲ」内で開催いたしました。

「飛鳥Ⅲ」は郵船クルーズにとって34年ぶりの新造客船となり、7月20日(日)の就航後は「飛鳥Ⅱ」(2006年就航/50,444総トン)との2隻運航を開始します。
<「飛鳥Ⅲ」命名式について>
「飛鳥Ⅲ」命名式は、最先端のデジタル技術を駆使したホログラフィックスクリーンやLEDスクリーンを実装する船内の「リュミエール シアター」で開催しました。郵船クルーズ株式会社代表取締役社長 西島 裕司からの挨拶では、「飛鳥Ⅲ」就航における謝辞や「飛鳥Ⅱ」との2隻運航を含めた今後の展望を話しました。来賓挨拶では、中野 洋昌 国土交通大臣、山中 竹春 横浜市長、片岡 達也 株式会社横浜銀行代表取締役頭取にご挨拶のお言葉をいただきました。その後、命名者の日本郵船株式会社 曽我 貴也社長令夫人 曽我 多美子氏より本船にご命名いただき、新船の安全を願う伝統的な儀式であるシャンパンスプラッシュを行いました。
また、命名式後に「飛鳥Ⅲ」のメインアトリウム「アスカプラザ」で行われたキャプテンズパーティーでは「飛鳥Ⅲ」のキャプテン(船長)小久江 尚より挨拶を行い、7月20日からの就航に向けた抱負を話しました。
■郵船クルーズ株式会社 代表取締役社長 西島 裕司(にしじま ゆうじ) 挨拶
1991年の初代「飛鳥」就航から34年、2006年の「飛鳥Ⅱ」就航からは19年目にして、本日、かくも盛大に「飛鳥Ⅲ」命名式を執り行えますこと、郵船クルーズ一同、大変光栄に思っております。「飛鳥Ⅲ」は、まだコロナ禍のさなかであった2021年に建造契約の締結を発表、ドイツでの約2年間の建造を無事終了しました。本年6月2日に母港横浜に到着し、7月20日の就航に向けて最終準備を進めているところでございます。環境に配慮したクルーズ客船であることは勿論、お客様が快適にお過ごしいただけるよう船内設備には工夫を凝らし、更に船内を著名な作家の皆様の美術品・工芸作品で彩っております。この船を舞台に、ご乗船されるお客様に“最幸の時間"をご提供するべく、海陸社員一同、心を一つにして努めてまいります。
「飛鳥Ⅲ」の就航により、飛鳥クルーズは、はじめて「飛鳥Ⅱ」との2隻運航となります。2隻が互いに高め合いつつ、より多くの“最幸の時間"を編んでゆくことを通して、日本のクルーズ文化の未来を拓いてまいります。
■「飛鳥Ⅲ」キャプテン(船長)小久江 尚(こぐえ ひさし) 挨拶
「飛鳥Ⅲ」は4月10日にドイツで産声をあげ、約三ヶ月を経て、本日命名をしていただくことができました。日本では古来から「3」は縁起の良い数字、幸運の数字と言われており、新しいものを得る力、物事を大きく発展させるエネルギーがあるとも言われているそうです。「飛鳥Ⅲ」にも「3」という数字がありますので、「3」という数字を背負いながら、これからの日本のクルーズ業界の最前線を走っていきたいと思います。
この船の幸運を紹介させていただきます。ドイツを出港した「飛鳥Ⅲ」は偶然にも、2006年まで初代「飛鳥」として活躍していた船、現在の「アマデア」にアフリカ沖で会うことが出来ました。さらにその後、セントヘレナ島沖で「飛鳥Ⅱ」とのランデブーも実現しました。「飛鳥Ⅲ」はドイツで生まれながら、長女の初代「飛鳥」、次女の「飛鳥Ⅱ」に、順番に挨拶ができました。
このように「飛鳥Ⅲ」は誕生から、非常に幸運な船だと思っております。日本のクルーズのフラグシップとなれればと思いますので、皆様のご協力、ご支援、そして「飛鳥Ⅲ」にご乗船いただきますよう、よろしくお願いいたします。
「飛鳥Ⅲ」は、7月20日(日)の就航後、オープニングクルーズでは日本国内の30港(横浜港を除く)に寄港します。船内に広がる、非日常の上質な空間で過ごしながら、日本各地を巡ります。初航海となる「Maiden Voyage函館・小樽」は7日間でベストシーズンの北海道2港を巡るスロートリップが魅力です。ノスタルジックで歴史ある街並みと美食の街として人気の函館と小樽を訪れます。この他「飛鳥Ⅲ」初となる「日本一周クルーズ」などもご用意しています。「飛鳥Ⅲ」は、より自由に、豊かに、新たな時代のクルーズの価値を創造します。




<「飛鳥Ⅲ」船内紹介>
「飛鳥Ⅲ」のコンセプトは、「お客様好みに広がる旅」。船内は、明るく開放的な光の層と日本の伝統美が融合した、唯一無二の空間が広がります。これまで「飛鳥Ⅱ」で培ってきた心地よいおもてなしはそのままに、多彩な選択肢を揃え、あらゆる世代やニーズ、スタイルにお応えできるサービスを提供することが特長です。
「飛鳥Ⅲ」のメインアトリウム「アスカプラザ」、洋上のリゾート「アルバトロスプール」
「飛鳥Ⅲ」のメインアトリウム、3層吹き抜けの「アスカプラザ」は自然の色合いでまとめられており、落ち着いた雰囲気を演出。中央には蒔絵の重要無形文化財保持者(人間国宝)室瀬 和美氏による高さ8.8m×幅3mの壮大な漆芸作品が鎮座しています。「アスカプラザ」をはじめ「飛鳥Ⅲ」船内には、日本を代表する作家のアート作品が各所に展示されているのも特長です。「ギャラリーカフェ」(6デッキ)には千住博氏によるフレスコ画「ウォーターフォール・オン・カラーズ」が飾られ、その作品は、船旅の中で心を癒す特別な空間を演出します。さらに、これからの活躍が期待される若手作家の作品やアート公募展で選ばれた作品も加わります。これらのアート作品は、レストランやカフェなどのパブリックスペースだけでなく客室にも飾られています。また、ジェットバス2台が設置された「アルバトロスプール」では、空一面に輝く星々を眺めながら洋上のリゾートを満喫できます。


客室
「飛鳥Ⅲ」の客室は、全室大海原の絶景を一望できる海側にプライベートバルコニー付き。客室クラスは、至極のバトラーサービスが“最高峰のラグジュアリーステイ”を叶える「ペントハウス」、快適さと自由を追求した客室設計でワーケーションスタイルにも最適な「スイート」、日本の生活スタイルに配慮した設計の「バルコニー」の3つをご用意。旅の目的や時間の過ごし方に合わせてお選びいただけます。なお「アスカバルコニー」は国際的なクルーズ客船のインテリアコンテスト「CSI awards 2024」のベストステートルーム賞を受賞しました。




レストラン
至福の「食体験」も「飛鳥Ⅲ」の魅力のひとつです。飛鳥クルーズの伝統を受け継ぎ、さらなる進化を遂げ、美食の世界がより一層広がります。厳選された食材を用いたフランス料理、イタリア料理、割烹料理など、多彩な料理を6つのレストランで提供します。その日の気分でお好みのレストランとメニューをお好きな時間にお楽しみいただけます。


グランドスパ(展望大浴場・露天風呂)・ウェルネスエリア
船首に位置する「グランドスパ」は、日本船ならではのおもてなし。展望大浴場からは船の針路を、露天風呂からは移り行く大海原を眺めながらゆっくりと湯に浸かることができる「飛鳥Ⅲ」こだわりの施設です。また船首に位置する眺望の良い「ビスタラウンジ」からは美しい夕景や入港シーンを楽しめます。さらに、パドルテニスのコートと3on3バスケットボールコートが併設された「アスカフィールド」やゴルフシミュレーターを導入した「ザ・リンクス」など、各種ウェルネスエリアも完備。


ブリッジ(操舵室)
「飛鳥Ⅲ」では日本のクルーズ船で初となるD.P.S(Dynamic Positioning System 船位保持制御システム)・POD推進器の搭載や電源受電システム、さらに世界の中型客船で数少ないLNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)燃料に対応したエンジンを搭載し、環境に配慮したクルーズを実現します。

<日本のクルーズ客船で初(※1)となる「D.P.S」「POD推進器」搭載>
D.P.S(Dynamic Positioning System 船位保持制御システム)は錨を下ろすことなく風、潮、波などの外力を自動計算し、船首方位・船体位置を保持する制御システムで、海底環境を損なうことなく入港・停泊を実現します。また、POD推進器はプロペラを直結した360度回転する電気モーターを水中下に配置し、プロペラの推力の方向を360度どの方向にも向けることが可能になります。
※1 両機器の搭載は、日本籍クルーズ船として初
<「LNG燃料」で走るクルーズ客船>
「飛鳥Ⅲ」では、LNG燃料・重油・軽油の3種類の燃料に対応したエンジンを搭載。LNG燃料は化石燃料としては最もクリーンな燃料とされており、硫黄酸化物、窒素酸化物の排出量を削減し、環境負荷を低減します。
<日本のクルーズ客船で初となる「陸上電源」の利用>
「飛鳥Ⅲ」は世界標準規格に合致したAMP電力受電装置(※2)を装備。陸上電源の供給が可能な港においては高効率な陸上電源からの電力供給が受けられるため、本船のエンジンを停止させることが可能となり、環境負荷を低減します。
※2 AMP電力受電装置 (Alternated Maritime Power)
■飛鳥クルーズ概要 https://www.asukacruise.co.jp/
飛鳥クルーズは、日本船ならではの上質な空間で、和のおもてなしと日本文化の魅力を発信する、至福のクルーズ体験を提供します。
「飛鳥Ⅱ」は、「お客様の好みに寄り添う旅」をコンセプトに、アジア・オセアニア方面の海外クルーズ、日本の夏祭りをめぐるクルーズ、ワンナイトクルーズ等、多岐にわたる航路を展開。全室海側の客室、ゆったりとしたスペースや露天風呂など充実の設備、お客様の嗜好に合わせた多彩な食事やエンターテイメントが特長。
「飛鳥Ⅲ」は、「お客様好みに広がる旅」をコンセプトとし、3泊4日のクルーズや日本一周クルーズ、さらに海外クルーズと多方面にわたる航路を提供。これまで培ってきたクルーズ文化、和のおもてなしを継承しながらも、多彩なダイニング、エンターテイメントやウェルネスなど心身を満たすプログラムを備え、より自由に、豊かに、新たな時代のクルーズを創造します。
2隻運航となり、“本物との出会いと感動を伝える”ことをブランドコンセプトに、飛鳥クルーズでしか得られない“最幸の時間”を創出し、日本のクルーズ文化の発展を目指します。
「飛鳥Ⅱ」 船籍:日本 船籍港(母港):横浜港 総トン数:50,444GT 全長:241m 乗客数:872名 乗組員数:約490名 客室数:436室(全室海側)
「飛鳥Ⅲ」 船籍:日本 船籍港(母港):横浜港 総トン数:52,265GT 全長:230m 乗客数:740名 乗組員数:約470名 客室数:381室(全室海側バルコニー付き)
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