痛みだけではない慢性疲労や感覚異常・不眠も伴う、女性に多い線維筋痛症と治療最前線 世界的に注目を集める栄養療法学会の国際大会が2018年春開催

現在、世界の医療関係者の間で、治療が困難と言われている生活習慣病や慢性疾患に対して食事・サプリメント・ビタミン点滴に代表される栄養療法が有効であるというエビデンスを共有する動きが拡まっています。
線維筋痛症という病名は、世界的に有名な女性歌手がその病気に罹患していることを告白して、はじめて耳にした人も多いのではないでしょうか。この病気は残念ながら、いまだ原因不明の全身性疼痛を中核症状とする疾患です。人口の約2%が罹患していると考えられており、我が国でも200万人の患者さんがいると推定されます。
線維筋痛症自体の認知度がまだまだ低く、診断に至らずつらい症状に苦しんでいる患者さんも多いと思われます。また、痛みだけではなく全身倦怠感や睡眠障害、うつ病に似た精神症状などがあるために発見されにくいという特徴があります。慢性化すると、気温や湿度の変化、皮膚や爪、毛髪へのちょっとした刺激でも全身の至る場所で激痛が走り、食事、入浴、着替え、寝返り、歩行などが困難になります。国際オーソモレキュラー医学会(会長 柳澤厚生 HP: www.isom-japan.org )は栄養療法による病気の治療や予防の普及を目指して国際的に活動しています。予防目的での栄養療法にとどまらず、最新のエビデンスに基づく治療レベルの栄養療法を目指しています。線維筋痛症のような原因不明の病気に関しても数多くの治療成績が報告されています。

この病気の患者さんと向き合う北九州市、かたやま脳外科内科クリニックの片山成ニ医師は次のように語っています。「線維筋痛症は女性が約80%を占め、年齢分布は50歳代にピークがありますが、10代での発症も見られます。線維筋痛症の中核の症状は全身性の疼痛、頭痛、睡眠障害、慢性疲労、四肢のこわばり、抑うつ症状などです。リウマチをはじめとする膠原病など、他の疾患と合併する場合もあり、線維筋痛症以外の様々な診断名で治療されていることも多いと思われます。」

問診を中心とした診断
線維筋痛症は、レントゲンなどの画像診断や血液検査などでは異常は発見されません。診断は医師による問診と診察によって行われます。片山医師は「線維筋痛症の症状は、患者さんお一人お一人でまったく違いますが、


①慢性、全身性の痛みが安静時にもあり、特に朝こわばって痛い
②夜眠れない、途中で目が覚める
③エネルギーがなくいつも疲労感がある
④不安やうつ症状などのストレスのサインがある
⑤他の疾患が除外できる

 


などの条件が揃っていれば、可能性が高いと思います。
その他にも


○頭がぼーっとして集中できない               
○臭い、音、光に過敏
○血管に沿って痛む
○胸が締め付けられる、息があがる
○腸や膀胱の過敏症状がある
○頭がふらふらする
○手足がしびれる、ちくちくする

 

など、多様な症状が見られます」と語っています。

■痛みのコントールと栄養療法。両面からアプローチ
線維筋痛症の場合、まずは痛みと睡眠をコントールすることが重要です。「線維筋痛症の痛みは、痛む部位が手足や肩、腰などの局所であっても、その部位に原因はなく、脳の誤作動によって痛みを過剰に感じている状態と考えられています。まずは、痛みを鎮痛剤などを用いて軽減しつつ、睡眠障害があれば睡眠導入剤などを使用して改善するようにします。脳の誤作動に関連する脳化学物質は、セロトニンを中心とする神経伝達物質で、線維筋痛症の患者さんではそれらのバランスが崩れていおり、そのバランスを取り戻すための栄養療法による体質改善が有効な治療となります。セロトニンはトリプトファンや5-HTPなどのアミノ酸から合成されます。アミノ酸はタンパク質を構成する成分です。我々がお肉やお豆などから摂ったタンパク質は消化管で分解されてアミノ酸の形で吸収され、体の中で再度さまざまタンパク質に合成されます。しかし、病気の状態では食事のみから必要十分な量の栄養素を補充することがしばしば困難となっています。アミノ酸療法は、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の原料となるアミノ酸(トリプトファン、5-HTP、チロシン、L-ドーパなど)を用いた治療で、多くの患者さんから支持されています。

加えてビタミンBを中心としたマイヤーズカクテルも有効です。マイヤーズカクテルはビタミンB1,B2,B3,B5,B6,B12,ビタミンC、グルタチオン、マグネシウムなどの点滴製剤です。痛みのコントールと体質改善。両面からのアプローチが有効です」と片山医師は解説しています。認知度が低いがゆえに、この病気を知らずに辛い日々を過ごしている人も多く、体のあちこちの痛みが続く場合には線維筋痛症を疑って、ホームページなどでチェックしてから治療可能なクリニックに相談に行くとよいと、医師や専門家はアドバイスしています。

■注目される治療レベルの栄養療法。初の海外開催が日本に
レストラン監修等でも注目される「国際オーソモレキュラー医学会」(本部/カナダ トロント 会長/柳澤厚生)の、第47回世界大会が2018年4月27~29日の3日間、東京都渋谷区のセルリアンタワー東急ホテルで開催されます。その国際大会の参加申込受付が9月14日に開始されました。会長の柳澤厚生医師は「日本国内でもオーソモレキュラー医療を実践するクリニックは増えています。しかし海外からの最新情報が共有されることが少ない一方で、インターネット等では情報が溢れ、何をとり入れるべきか分からないといった声も多く聞かれます。この大会を通し、「ヘルスケア」に関わるすべての人たちに正しい知識を届け、病気の治療や予防に役に立ててほしいと思います」と語っています。世界大会には、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、理学療法士などのヘルスケア有資格者に加え、栄養やヘルスケアに関わるすべての方にご参加いただけます。参加ご希望の方は2017年9月14日から国際オーソモレキュラー医学会ウェブサイト(www.isom-japan.org)にアクセスして申込みフォームから申し込んでください。


■オーソモレキュラー医学
オーソモレキュラー医学は、約50年前、2度のノーベル賞を受賞したアメリカのライナス・ポーリング博士により、「ビタミン、ミネラル、アミノ酸などの栄養素を、分子レベルで最適な量で投与し、病気の予防や治療をする医学」として提唱されました。「オーソモレキュラー」は、Ortho(オーソ)(矯正、修正、正しい)とMolecular(モレキュラー)(分子)を組み合わせた同博士による造語です。

■国際オーソモレキュラー医学会
本学会は1968年、オーソモレキュラー医学という栄養療法を人々の健康に関わる医師・歯科医師・薬剤師・栄養士・指導士そして一般の人々に伝えることを目的として、エイブラム・ホッファー医師により、カナダで設立されました。現在、傘下にはアメリカ・カナダ・日本を含め21カ国の学会が加盟し、栄養療法による病気の治療や予防の普及を目指して国際的に活動しています。
本学会は、いわゆる予防目的での栄養療法にとどまらず、最新のエビデンスに基づく治療レベルの栄養療法を目指しています。オーソモレキュラー医学は、現代の医療を取り巻く様々な課題に対する1つの答えとして、患者様をはじめこれからの社会に必要とされる概念であると考えます。
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