AITによる"考える力を養う"アート講座<TAS>2024年度プログラム内容公開!今年のテーマは、気候危機やメンタルヘルスと芸術
本日(2024年3月29日)より申し込み受付開始。5月から講座スタート
特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]は、2024年度のTAS(TOTAL ARTS STUDIES)プログラムのお申し込み受付を2024年3月29日(金)より開始します。
2024年のTASは、「TASラボ」と「TASオープン」の2つのプログラムで構成されており、5月から12月までの期間でさまざまな講座が開催されます。
AITは、2001年より現代アートの学校「MAD(Making Art Different)」などの教育プログラムを開催し、これまでに延べ2,600名以上が受講。2021年に、TOTAL ARTS STUDIES(略称・TAS)にリニューアルしました。近年は、気候危機やメンタルヘルスなど、AITが行うソーシャルアクションと芸術を接続するプログラムへと変化しています。2024年はこの流れをさらに活発化させ、国際的なアートの最新動向を探るほか、「気候危機」や「ケア」など今を生きる私たちに重要な課題を芸術の視点から考える機会を提供していきます。
TAS2024プログラムの特徴と概要
▲約1ヶ月間集中して学ぶ少人数制・対面型アートコース「TASラボ」
「ラディカルな美術史:エコロジーとケアの新たな物語
— ターナーからジョーン・ジョナスまで」
多様な関心を持つ参加者同士の対話を大切にする、対面式の講座です。研究者や小説家などの領域横断的な活動を行う個性豊かなゲストとともに、美術史を異なる視点で捉え直し、生きることと深くつながる「気候危機」や「ケア」の役割を芸術の側面から想像します。
申込開始:3月29日(金)〜
講座期間: 5月16日(木)〜 8月1日(木)
会場:代官山AITルーム(東京都渋谷区猿楽町)
時間: 19:00-21:00(120分)
特典:オンデマンド・アート講座TASプレミアの視聴アクセス権(24レクチャー / 期限なし / 13,200円相当)、セッションの録画(アーカイヴ)視聴、セッションの参考文献リスト付
ゲスト(敬称略)
小野正嗣
小説家、早稲田大学文化構想学部教授
伊東多佳子
富山大学 芸術文化学部 准教授
円香 / Madoka
現代魔女、VR/XRアーティスト
▲直前まで申し込み可能!オンラインの入門講座「TASオープン」
「What is Art Today? — 深化するアートの世界」
3つのテーマ「キュレーションのビジョン」「アート・インダストリー」「アートとケアの実験性」をユニークな角度から深く掘り下げます。20年以上、現代アートの分野で実務経験を持つ専門家、キュレーター、研究者らによるレクチャーでは、海外のアートシーンや最新のアートニュースも取り上げ、急速に変化するアート界の動向を追います。
詳細公開・申込開始(予定):4月17日(水)〜
講座期間: 5月14日(火)〜12月10日(火)
会場:オンライン(Zoom)
時間:19:00-20:00(60分)
料金:各回 2,750円 (税込)〜
インストラクター
ロジャー・マクドナルド
TOTAL ARTS STUDIES プログラム・ディレクター/ フェンバーガーハウス館長
堀内奈穂子
AITキュレーター / ディア ミーディレクター
塩見有子
AITディレクター
TAS インスタライブ配信予定!「説明会+ミニ・トーク」
2024年4月22日(月)19:00 - 19:45
AITのInstagram公式アカウント(@ait_npo)にてロジャー・マクドナルドと堀内奈穂子が、今年のTASラボのおすすめポイントや、各シリーズのキーワードなどを紹介します。
▼▼▼▼▼ TASラボの詳細は以下▼▼▼▼▼▼
約1ヶ月間集中して学ぶ少人数制・対面型のアートコース
このコースのキーワードは、「エコロジー」「ラディカルケア」「レジスタンス」。気候危機と芸術の関係性、ケアや喜びの場としての美術館など、オルタナティヴな美術史や解釈を通して、私たちが生きる複雑な時代について考えます。特に近年は、気候変動と生物多様性の崩壊など、地球規模の非常事態に直面しています。私たちはその緊急性をどのように自身の日常と結びつけながら想像することができるのでしょうか。良く知る名画や芸術家、これまでの美術史の中では取り上げられる機会が少なかった重要な作品も交えながら、芸術が私たちに与えてくれる想像力を手がかりに、数百年にわたる芸術の思考の森を散策します。
【開催概要】
TAS ラボ:「ラディカルな美術史:エコロジーとケアの新たな物語 —ターナーからジョーン・ジョナスまで」
シリーズ1 「変革としての芸術:絵画、音楽、文学からみる抵抗」
5月16日(木)、5月23日(木)、5月30日(木)、6月6日(木)
シリーズ2 「コミュニティ、ケア、コモンズを通して希望を取り戻す」
6月13日(木)、6月20日(木)、6月27日(木)、7月4日(木)
シリーズ3 「宇宙船地球号での生活と、今、アクションを起こすとき」
7月11日(木)、7月18日(木)、7月25日(木)、8月1日(木)
時間:19:00-21:00( レクチャー75分+ティー&コーヒー・ディスカッション45分)
場所:代官山AITルーム(渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山B403)
回数:各シリーズ4回(全12回)※1シリーズごとに参加可能
定員:各シリーズ 16 名(先着順)
料金:各シリーズ 39,600円(税込)※全シリーズ申込はセット割引あり
ゲスト(敬称略):小野正嗣(小説家、早稲田大学文化構想学部教授)、伊東多佳子(富山大学 芸術文化学部 准教授)、円香 / Madoka(現代魔女、VR/XRアーティスト)
インストラクター:ロジャー・マクドナルド(TOTAL ARTS STUDIES プログラム・ディレクター / フェンバーガーハウス館長)、堀内奈穂子(AITキュレーター / ディア ミーディレクター)、塩見有子(AITディレクター)
* 各シリーズの最終日には交流会を開催予定です。
* 料金には、セッション代のほか、オンデマンド・アート講座「TASプレミア」( 24レクチャー / 視聴期限なし / 13,200円相当)、ドリンク・お菓子代が含まれています。
【特徴】
・ユニークな視点から美術史を学び、「ディープ・ルッキング(深い観察)*」も体験できます
・テーマに沿った音楽を聴いたり、ティータイムを設けディスカッションを行います
・キーワードや専門用語は、わかりやすく解説し、初めてアートを学ぶ方でも安心です
・ゲストや同じ興味を持つ方との交流を楽しめます
・忙しい方でも最短約1ヶ月から参加可能
*ロジャー・マクドナルドによる著書『Deep Looking : 想像力を蘇らせる深い観察のガイド』より。アートへの深い観察が人間の意識をどのように拡張してきたか、未来を切り拓くヒントを探る。
【特典】
・オンデマンド・アート講座TASプレミアの「崩壊の時代の芸術体験」コースと「芸術から眺めるこども、こころ、せかい」コースからピックアップした24レクチャーの視聴(期限なし / 13,200円相当)
・セッションの録画(アーカイヴ)視聴。セッションを欠席しても何回でも視聴可能(期間限定 / ダウンロード不可 / 転載不可)
・セッションの参考文献リスト付き
【お申し込み方法】
各シリーズの詳細ページより必要事項を記入しお申し込みください。
お申し込み時にご登録いただいたメールアドレス宛に詳細をお送りします。
ゲストおよびインストラクター プロフィール
<ゲスト(敬称略)>
小野正嗣(小説家、早稲田大学文化構想学部教授)
1970年大分生まれ。東京大学教養学部卒業。パリ第8大学博士号取得。2013年十和田奥入瀬芸術祭に小説「...to watashi, towadashi」出品。第18回全国障害者芸術・文化祭おおいた大会(2018年)ではオープニングステージの脚本を手がける。主な著書に、『にぎやかな湾に背負われた船』(2002年、朝日文庫、第15回三島由紀夫賞)、『マイクロバス』(2008年、新潮社)、『獅子渡り鼻』(2013年、講談社)、『九年前の祈り』(2014年、講談社、第152回芥川賞)、『歓待する文学』(2021年、NHK出版)などがある。2016年には「新潮11月号」において、日本で難民申請をする難民のルポルタージュ「東京スカイツリーの麓で―あるコンゴ人難民の受難の物語」を発表。2018年から2024年までNHK「日曜美術館」のキャスターを務める。
伊東多佳子(富山大学 芸術文化学部 准教授)
1963年神奈川県生まれ。日本学術振興会特別研究員、高岡短期大学講師を経て、2004年4月助教授、2005年10月より現職。 主要論文として「自然哲学としての環境美学の試み-環境芸術からのアプローチ- 」(2001年)、「失われた風景──環境芸術のゆくえ」(2002年)、「自然と人工/芸術のあいだ : デイヴィッド・ナッシュの環境芸術作品をめぐる考察 」(2015年)、「環境美学—自然や環境をそれ自体として観照することは可能か」( 2020年)、「急激に加速する人間の活動による気候変動の時代における芸術と環境美学」(2020)などがある。
円香 / Madoka(現代魔女、VR/XRアーティスト)
留学先のLAでスターホークの共同設立したリクレイミングの魔女達に出会い、クラフトを本格的に学びはじめる。普段はXR体験を開発する傍ら、モダンウィッチクラフトの文化を日本に紹介している。未来魔女会議主宰。『文藝』、『エトセトラ』、『ムー』、『Vogue』、『WIRED』などに現代魔女に関するインタビューや記事を掲載。逆卷しとねと共に、まどかしとね名義でサイボーグ魔女プロジェクト進行中。
<インストラクター>
ロジャー・マクドナルド(TASプログラム・ディレクター / フェンバーガーハウス館長)
東京生まれ。イギリスで教育を受ける。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。2018年から気候危機に関する研究を開始し、2019年、望月地域にて市民運動グループ「MOACA」設立。気候危機や「適応」に関するレクチャーとディスカッションを開催。AITでは、設立メンバーの一人として、TAS(TOTAL ARTS STUDIES)のプログラムディレクションなどを担当。2022年に『DEEP LOOKING(ディープ・ルッキング)想像力を蘇らせる深い観察のガイド』を出版。
堀内奈穂子(AITキュレーター / ディア ミーディレクター)
エジンバラ・カレッジ・オブ・アート現代美術論修士課程修了。2008年より、AITにてレジデンス・プログラムや展覧会、シンポジウム、企業プログラムの企画に携わる。ドクメンタ12マガジンズ・プロジェクト「メトロノーム11号 何をなすべきか?東京」(2007)アシスタント・キュレーター、「Home Again」(原美術館、2012)アソシエイト・キュレーターを務める。国際交流基金主催による「Shuffling Space」展(タイ、2015) キュレーター、「Invisible Energy」(ST PAUL St Gallery、ニュージーランド、2015)共同キュレーター。アーカスプロジェクト (2013) 、パラダイスエア(2015、2016)、京都府アーティスト・イン・レジデンス事業「大京都in舞鶴」(2017)のゲストキュレーターを務める。 2016年より、AITの新たなプロジェクトとして、多様な子どもたちとアーティストをつなぐ「ディア ミー(dear Me)」プロジェクトを開始。アートや福祉の考えを通した講座やワークショップ、シンポジウムを企画する。
塩見有子(AITディレクター)
学習院大学法学部政治学科卒業後、イギリスのサザビーズインスティテュートオブアーツにて現代美術ディプロマコースを修了。帰国後、ナンジョウアンドアソシエイツにて国内外の展覧会やアート・プロジェクトのコーディネート、コーポレートアートのコンサルタント、マネジメントを担当。2002年、仲間と共にNPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]を立ち上げ、代表に就任。AITでは、組織のマネージメントのほか、レジデンス・プログラムやメルセデス・ベンツやマネックス証券、ドイツ銀行、日産自動車など、企業による芸術支援プログラムのコンサルティングなどを行う。その他、財団や企業等の委員やアドバイザー、審査員などを務める。
TAS(TOTAL ARTS STUDIES)について
2001年の設立以来、既存のアート系教育施設とは異なる横断的で先進的な独自のスクールプログラム「MAD(Making Art Different)」を約20年に亘り開催し、総勢2,500人以上に及ぶ修了生を輩出してきた[AIT/エイト]。アート・社会・教育分野の実績とネットワークを生かし、より複合的なアートの学びを提供する”MAD”が2021年にリニューアルして2021年からTOTAL ARTS STUDIES(略称・TAS 読み・タス)となりました。
有料オンライン講座の「TASプレミア」では下記2本の講座を配信中です。
◉「崩壊の時代の芸術体験」ロジャーマクドナルド(TASプログラム・ディレクター)
◉「芸術から眺めるこども、こころ、せかい」堀内奈穂子(AITキュレーター)
AITについて
2001年、現代アートに興味がある誰もが学び、対話し、思考するプラットフォームづくりを目指して、6名のキュレーターとアート・マネジャーが立ち上げた非営利団体です(2002年法人化)。AITは、これまで約20年にわたり多様なゲストとともに芸術の歴史や表現、実践について教育プログラムを実施してきました。ほかにも、先進的な企業の社会的要望に基づいたアートプログラムにコンサルティングや企画で関わるほか、芸術家や研究者延べ150人以上を派遣・招聘し、知識と経験を共有する国際交流の場を、多数の海外文化機関・財団との協働を通じて創出しています。
AITの「気候危機へのアクション」について
<全体概要>
「芸術分野から考える、気候危機へのアクション」を開始。この活動に賛同される方や今後のご案内を希望する方は、以下のボタンから入力をお願いいたします。(公開イベントなどのお知らせをご案内します)
<今後の予定>
2024年7月27日(土)気候危機とアートのラウンドテーブルを開催予定です。
<活動歴>
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2024年 第3回「アートと気候危機の勉強会」開催。(会場:森美術館、主催:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]、助成:公益財団法人石橋財団、協力:森美術館) ※後日レポートを公開予定
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2023年 GCCによる「非営利団体・公共団体のための、脱炭素アクションプラン」日本語版Ver.1をリリース
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2023年 ギャラリー気候連合(Gallery Climate Coalition [GCC])において、環境責任に効果的なステップを踏む団体として、日本初の「アクティブメンバー」に認定
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2022年〜 「美術手帖オンライン」にて気候危機の連載ページを公開中
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2021年〜 AITブログで「気候危機とアート」シリーズを随時更新中
AITの「メンタルヘルスとアートのアクション」について
<ディア ミープロジェクト>
2016年開始。さまざまな子どもやユースとともに、芸術体験や学びから生き方を育み合うプログラムです。
https://dearme.a-i-t.net
<Collective Amazements Troupe (CAT)>
ディア ミーのプログラムの一環として、オランダのMuseum of the Mindと日本のアトリエ・エーと協働しながら鑑賞・創作プログラムを通してアートとメンタルヘルスについて考察しています。
サポートのお願い
AITでは、気候危機や、メンタルヘルスとアートのプログラムを支援くださる個人・企業のみなさまからのご寄付を募っております。また、アートの体験や学びを通して社会課題を考える研修プログラムのご提案も承っています。ご検討の際は、AITまでお問合せください。
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