アバターでリハビリテーション病院の業務効率化に向けた検証を開始

医療分野におけるデジタルツールの新たな応用例

生和会グループ SDX研究所

2025年2月20日 11時30分

医療法人生和会グループ MR＆S有限会社 SDX研究所（本社：大阪府堺市、所長：大門恭平、以下「SDX研究所」）は、アバター接客サービス「AVACOM」（AVITA株式会社、以下「アバターシステム」）を導入いたしました。

本システムは、モニターに映し出されたアバターがオペレーターの動作とリアルタイムで同期し、会話を行うことが可能です。また、生成AIを活用した自動応答機能も備えており、24時間・多言語での対応拡充など、幅広い活用が期待されています。

今回の第1回目の検証は、医療法人せいわ会 大阪たつみリハビリテーション病院（所在地：大阪府大阪市、理事長：福澤正洋、院長：齊藤正伸）で実施を予定しており、導入効果や運用上の課題を検証することで、医療現場のさらなる業務効率化やサービス向上を目指します。

■医療現場での課題と目的

近年、医療現場では人手不足や業務の多忙化が進んでおり、病院内には入院時の説明や院内案内など、定型的な業務が多数存在しています。こうしたルーティンワークによる負担の増大に加え、夜間や休日には対応できる職員が限られるため、患者さまやご家族さまからの問い合わせに迅速に対応できないケースも散見されています。

そこで、当プロジェクトでは「医療従事者の業務負担軽減」と「患者・ご家族の満足度向上」を目指し、アバターシステムの導入と検証を行います。

具体的には、以下の3点を主な目的としています。

1. 定型業務の自動化による負担軽減

アバターが入退院時の説明や院内の案内など、定型的な業務の一部を担うことで、医療従事者が専門的な医療ケアや緊急対応に専念できる環境を構築します。

2. 24時間対応による利便性と満足度の向上

夜間や休日など、職員数が少ない時間帯にもAIが代替的に対応できる体制を整備することで、患者さまやご家族さまの不安を軽減し、満足度向上につなげます。

3. アバター活用の最適化と改善点の洗い出し

病院内でアバターが最も効果的に機能する業務シーンを検証し、有用性や改善点を明確にします。

具体的には、案内業務以外にも患者さまの声掛けサポートや相談窓口としての活用など、どのような場面で導入すればスタッフの労力削減と患者満足度向上を両立できるかを探ります。

■今後の展望

検証結果から得られた知見をもとに、運用体制の整備を進め、段階的に導入施設の拡大を検討してまいります。さらに、生成AI技術を活用した新たなコミュニケーション手法や、多言語対応などの機能拡張も視野に入れることで、医療の質向上や地域医療への貢献を目指します。

SDX研究所では、今後も医療現場のデジタル化と業務効率化を推進しながら、患者さまやご家族さまの安心と満足度を高めるソリューションの開発・導入に取り組んでまいります。

アバター接客サービス「AVACOM」について

アバターや生成AIなどのAI技術によって接客を効率化するオンライン接客サービスです。マルチプラットフォームに対応しており、AIの活用やリモート接客（遠隔接客）により、WEBサイト上でのオンライン接客による売上・契約増加や、問い合わせ効率の向上、店舗や受付の無人化・省人化、人手不足の解消につなげています。

サービス紹介ページ： https://avita.co.jp/avacom

AVITA株式会社について

会社名： AVITA株式会社
代表者：石黒浩
所在地：東京都目黒区下目黒1丁目8番1号
URL： https://avita.co.jp/