2016年「熱中症ゼロヘ」プロジェクト キックオフイベント事後レポート 2016年初めて「今年の熱中症傾向」について解説関東甲信越では、梅雨明けと同時に厳重警戒レベルで熱中症の注意が必要
~福原遥さん考案のお弁当が「熱中症ゼロ弁当」に認定~
「熱中症ゼロへ」プロジェクトは、2013年よりスタートした日本気象協会が推進している活動で、今年で活動開始から4年目となります。
発表会は日本気象協会常務理事・古市信道の挨拶により開会。古市は「今年は、プロジェクトの活動開始から4年目となり、従来の活動に加えて海外の方を意識した施策や、『倒れるかも予測情報』といったより有益な情報の発信をしてまいります」と語りました。
続いて、日本気象協会気象予報士・田口晶彦から、「熱中症発生傾向」についての発表と解説を行いました。この先3カ月の天候の状況や過去の熱中症発生者数などをもとに「首都圏においては、梅雨明け前には早くも埼玉県・山梨県での熱中症の注意度が厳重注意レベルまで上がってくる」といった解説を行い、会場からは驚きの声が上がりました。
また、会場にはスペシャルゲストとして、蝶野正洋さんと福原遥さんが登場し、熱中症の症状やその危険性といった部分に関して、医師の三宅康史氏を交えてトークセッションを行いました。
その後、ゲストの2人それぞれが事前に考案した「熱中症予防につながるようなお弁当」をそれぞれ披露していただきました。福原さんは、「福原特製 夏にぴったり弁当」と名付けたバランスの良いお弁当を、蝶野さんは「塩にぎり」をそれぞれプレゼンし、熱中症対策にも効果的な塩分やカリウムなどバランスが良く摂取出来るということで、福原さんのお弁当が今回「熱中症ゼロ弁当」に輝きました。
日本気象協会では、今後も熱中症にかかる方を減らし、亡くなってしまう方をゼロにすることを目指して「熱中症ゼロヘ」プロジェクトを2016年もさらに推進してまいります。熱中症の発生に大きな影響を与える気象情報の発信を核に、より積極的に熱中症対策を呼びかけていきます。
【出演者コメント】
日本気象協会/常務理事 気象予報士 古市信道
「熱中症ゼロヘ」プロジェクトは、日本気象協会が推進する熱中症の啓発活動として位置づけています。熱中症は年々患者数も増えてきており、その背景として「地球温暖化・都市化」「高齢者人口の増加」「知識や危機感の不足」の3つの大きな要因が考えられます。熱中症は、正しい知識と行動で防ぐことが出来ます。「熱中症ゼロへ」プロジェクトでは、正しい知識の提供を核に予防を呼びかけてまいります。「私は大丈夫。ではなく、みんなで気をつける」ということで、熱中症で亡くなる方をなくしていきたいと考えています。
日本気象協会/メディア・コンシューマ事業部 気象予報士 田口晶彦
気温の上昇と熱中症による搬送者数の増加には、相関関係があります。この先3カ月間の天候の特徴としては、気温が高い状態が続くことが予想されます。また、この夏は南から暖かく湿った空気が流れ込みやすくなることが見込まれます。梅雨の時期から蒸し暑さが始まるため、特に室内での熱中症に注意をしていただければと思います。関東甲信地方に目を向けてみると、内陸部ほど危険の高まりが早まり、梅雨明け前には埼玉県・山梨県での熱中症の注意度が厳重注意レベルまで上がってきます。梅雨明け頃には、関東の北部全域で厳重注意レベルとなります。
蝶野正洋さん
熱中症がどの程度の症状なのか、これまではいまいち分からなかったが、今日の話の中で様々な症状があるということに気付かされました。
気象予報は、雨が降るかどうかを気にする程度だったが、これからは晴れた暑い日でも気にしなければと感じました。救急救命は、夏は熱中症という症状に対して自分たちで予防をしなければならないので、皆さんも熱中症に対しての正しい知識をもっていただいて、自分の身を守ると同時に、お子様やご年配の方々をはじめとした周りの人にも教えてあげることが必要だと感じました。
福原遥さん
これまで熱中症にはかかったことがないと思っていましたが、夏の暑い時期によくなっている「顔のほてり」も熱中症の症状かもしれないということで、非常に驚いたと同時に、熱中症の危険性にも気付かされました。
熱中症がここまで大変な症状になってしまうものだとは知らなかったので非常に勉強になりました。皆さんもぜひ私が考案した「福原特製 夏にぴったり弁当」を食べて、熱中症には十分に注意して夏を乗り越えて欲しいです。
医師/昭和大学病院救命救急センター長 三宅康史氏
そもそも熱中症の症状には、「めまいや顔のほてり」といった軽い症状から、「呼びかけに反応しない・水分補給が困難」といった重いものまであります。熱中症にかかってしまう要因としては、「気温や湿度等の環境」や「体調」「身体にどういった負荷がかかっているか」が大きく関わっています。応急処置としては「涼しい場所へ移動をする」「衣服を脱がし、身体を冷して体温を下げる」「塩分・水分を補給する」が重要になってきます。
■「熱中症ゼロヘ」プロジェクトとは
熱中症にかかる方を減らし、亡くなってしまう方をゼロにすることを目指して、日本気象協会が推進するプロジェクトです。熱中症は、正しく対策を行うことで防げます。熱中症の発生に大きな影響を与える気象情報の発信を核に、より積極的に熱中症対策を呼びかけていきます。
2013年夏にプロジェクトを発足、4年目となる2016年はこれまでの活動に加え、新たなプロジェクトも始動いたします。
■「熱中症ゼロヘ」プロジェクト 2016年主な活動内容
■主催イベント
・熱中症ゼロへ メインイベント開催(6/19(日) サンシャインシティ噴水広場)
■タイアップイベント・セミナー
・エコライフ・フェア2016出展
(6/4(土)・6/5(日)代々木公園[渋谷区代々木神園町2−1])
・太陽のマルシェ出展
(6/11(土)・6/12(日)月島第二児童公園[中央区勝どき1-9-8])
・地方自治体におけるイベントの実施
(神戸市、福岡市、東京都台東区[浅草神社]、仙台市)
・五大都市セミナーの主催
(東京都豊島区、神戸市、福岡市、尾張旭市、仙台市)
■後援自治体・協力事業者との啓発活動
・後援自治体に熱中症予防のための啓発ツール(ポスター・うちわ・リーフレットなど)を配布
・熱中症ランクボードを自治体や、協力いただいた団体に無料で贈呈
・自治体主催の熱中症啓発活動に対し協賛企業のサンプル品を提供するなど、普及活動に協力を行います。
■2016年の新規取り組み
・日傘プロジェクトの実施(文化財指定庭園8カ所におけるレンタル日傘の設置)
・倒れるかも予測情報のリリース(全国47都道府県における予測情報の公開)
・楽天レシピとの熱中症対策レシピカードのリリース
●一般財団法人日本気象協会について
日本気象協会は、1950年の設立以来、60年以上にわたり、広域予報にとどまらない、より生活に身近な都道府県単位の気象情報やピンポイントの天気予報を、各メディアや自社メディアを通して発表している民間の団体です。
国内の民間気象事業者としては最大の規模で、全国に支社や支局、支店があり、天気予報のエキスパートである気象予報士278名(2015年7月現在)が多面的に業務に関わっています。気象予報の業務に関しては24時間365日体制で最新の情報を発信しております。
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