銀座にある築100年の「井筒屋」に最新のスマートホーム技術が新たな命を吹き込む

〜古民家を現代社会でも住みやすい住宅へ IoT技術を活用した再生モデルケース～

株式会社リンクジャパン

2024年4月2日 13時00分

ホームIoTプラットフォームを開発・提供する、株式会社リンクジャパン（本社：東京都港区、CEO：河千泰進一　以下、当社）は、建築設計を行う株式会社ザデザインラボ（本社：東京都中央区、代表取締役：板坂諭　以下、ザデザインラボ）が手がける東京都中央区の歴史的建造物「井筒屋」のリノベーション事業に参画しました。

築約100年の住宅と最新IoTスマートホーム技術の融合をテーマに、建物内にさまざまなスマートホーム機器を導入。当社スマートホーム統合アプリ「HomeLink」を活用した照明や施錠、空調などのコントロールを実現しています。

本事業は、建物の持つ魅力を生かしながら最新IoT技術によって歴史的建造物に新たな息吹をもたらすプロジェクトであり、当社では「古民家を取り壊すことなく現代でも暮らしやすい住宅として再生させる」モデルケースとして広く発信していきたいと考えています。住む人のライフスタイルに合わせて住まいをアップデートしていけることが当社「HomeLink」アプリの強みであり、IoT技術によって長く快適に暮らし続けられる「100年住宅」の実現を目指してまいります。

「井筒屋」とは

東京都中央区新富町に残る歴史的建造物。約100年前の大正時代に建てられた3階建ての木造建築で、かつて地元の劇場「新富座」の甘味処として使われてきた面影を今に伝えています。

18世紀に欧州から米国に伝承された「ギャンブレル屋根」と呼ばれる外観が特徴的であるほか、2階外壁部分に見られる「亀甲貼り銅板」は、現在すでに技術伝承者が途絶えた貴重な建築意匠です。

井筒屋再生プロジェクトの概要

長くこの建物で暮らしてきたオーナーの引っ越しに伴い、井筒屋は3年前から空き家の状態が続いていました。そこで、近くに建築事務所を構えるデザイナー・板坂諭氏が歴史的に価値ある建物を次世代に残そうと自ら借り受け、リノベーションに着手。味わい深い外観はそのままに耐震工事を施し、全国の古民家から大正時代の建具やガラス、照明を集めて内装を作り込んでいます。

板坂諭（Itasaka Hitoshi）氏

2012年に株式会社the design labo 一級建築士事務所を設立。住宅や商業施設などの建築設計を主軸としながらも「エルメス petit h」でのプロダクトデザインから、2025年の大阪・関西万博のパビリオンまで手掛ける。アート領域では、作品がサンフランシスコMoMA美術館など複数の美術館でコレクションに加えられるなど、国内外問わず、都市、建築、デザイン、アート、カルチャーといった幅広い分野で創作活動を展開。著書に「New Made In Japan」（青幻舎）、「IN THINGS」（Lecturis）がある。

当社が参画した経緯

当社スマートホーム機器はこれまでも、ザデザインラボの手がける建築において採用されるなど、互いに連携を深めてきました。

本プロジェクトは、歴史的に価値のある建造物に最新のIoT技術を融合させる画期的な取り組みであり、我々の持つ技術で建物に新たな命を吹き込む千載一遇のチャレンジであると考え、このたび参画を決めました。

本プロジェクトでは、築約100年の住宅において「HomeLink」アプリがまるで執事のような役割を果たし、現代でも十分に安心、快適、便利な暮らしを実現できるということを証明してまいります。

また本プロジェクトをモデルケースとして、築年数を重ねた住宅に暮らす高齢者の生活に最新のIoT技術を導入することで、見守りや宅食サービス、オンライン診療など、安心安全な生活を支援するさまざまなサービスを付加できるという点を知っていただく契機になればと考えています。加えて、都市部・地方問わず全国的に深刻化している空き家問題についても、IoT技術の側面から解決の一助を担ってまいります。

導入した技術について

「井筒屋」建物内に複数の当社スマートホーム機器を設置。黒を基調とした内装のイメージに溶け込むよう、機器は全て黒色に特別加工しました。

スマートフォンから当社「HomeLink」アプリを使用することで、照明や空調、ブラインドなどのコントロールのほか、鍵の開け閉めといったセキュリティ管理が可能です。あらゆる家電や住設機器に対応している当社のホームIoTプラットフォームを導入することにより、従来ある建物のリノベーションはもちろん、新築の戸建て物件などにおけるスマートホーム化も簡単に行える点が当社IoT技術の強みです。