more trees、隈研吾デザインの新作「KODACHI」を6月25日発売

坂本龍一と隈研吾の森への「祈り」から生まれた、森林保全と遊び心をあわせもつ国産材プロダクト

一般社団法人more trees

一般社団法人more treesは、代表で建築家の隈研吾がデザインを手がけた新作「KODACHI」を、2025年6月25日(水)に販売開始します。

天地や前後を入れ替えても美しく成立するデザインは、どの面も正面となり得る柔軟さをもち、ランダムな柱がもたらす遊び心ある表情が使い手の想像力をかき立てます。また、本プロダクトを1個ご購入いただくと、日本の山に苗木が1本植樹されます。人と自然、都市と森、現在と未来の「かけはし」となる国産材プロダクトです。

■隈研吾メッセージ

木々の中に浮かんでいるような棚をデザインした。​
以前デザインしたTSUMIKIの断面を縦に伸ばして柱とし、
それを棚板のエッジに沿ってランダムに配置することで、​
棚の上に置かれた「もの」が柱によって見えたり隠れたりする…​
そんな森の中で「かくれんぼう」をしているような、​
楽しげな風景を生み出したいと考えた。

1954年生。1990年、隈研吾建築都市設計事務所を設立。以来、「自然と技術と人間の新しい関係を切り開く建築」をテーマに、世界50カ国以上でプロジェクトを展開。代表作に「V&A Dundee(スコットランド)」「竹屋(中国)」「根津美術館」「高輪ゲートウェイ駅」などがある。2015年には森林保全団体more treesのオリジナルプロダクト「TSUMIKI」のデザインを手がけ、2023年より同団体の代表に就任。2024年には、ノーベル平和賞のためのインスタレーション制作をmore treesが担当するなど、建築を超えて木や森と社会をつなぐ活動にも取り組んでいる。(photo: ©Designhouse)

■坂本龍一と隈研吾の対話、そして棚に込められた「祈り」

2007年、音楽家 坂本龍一が森林保全団体「more trees」を創立しました。2023年、坂本が逝去。その遺志を継ぎ、代表に就任したのが坂本の40年来の友人でもある建築家 隈研吾です。坂本が森に遺した静かな旋律は“おとづれ”(音連れ)となって隈のもとへ。音と建築、異なる表現で自然と向き合ってきたふたりは今なおかたちをかえて対話を続け、KODACHIという棚が生まれました。

「棚」という漢字の右側にある朋は「友、仲間」を意味します。それが「木」と組み合わさることで、棚は崖に沿い木材で棚のように張り出して作った道、「かけはし」を意味するものとなりました。

気候変動、森林破壊、生物多様性の喪失——かつてない速度で自然のバランスが崩れ、地球の未来が不確かさを増すいま、人と自然を、都市と森を、そして現在と未来をつなぐ「かけはし」となりたい。KODACHIは、そんな祈りを暮らしの片隅に息づかせていきます。

■プロダクトの特長:苗木の植樹

KODACHIを1個ご購入につき、TREES FOR SAKAMOTOを通じて高知県梼原町の森に1本の苗木が植えられます。梼原町は、坂本龍一がmore treesを立ち上げた2007年当初から活動を共にしてきた、いわば原点の地。同時に、木材を活かす独創的な隈研吾建築が生まれるきっかけとなった梼原町は、隈の原点ともいえる場所です。「梼原という特別な場所に呼びよせられ、惹きつけられ、木の使い方を学んでいった」(隈)

坂本と隈、ふたりの森への祈りが重なる地に、KODACHIが苗木を届けます。KODACHIを迎えることが国産材利用を通じた林業や木材産業の活性化を後押しするとともに、植樹によって日本の森を育てることにつながります。

TREES FOR SAKAMOTO(https://trees4skmt.org/)は、坂本龍一の森への想いを受け継ぐ植樹のためのドネーションプラットフォーム。5つの地域へ木1本単位での寄付ができ、そのうちの1か所が高知県梼原町です。

■プロダクトの特長:想像力を呼び覚ますデザイン

KODACHIは単にモノを安置する家具ではなく、使い手の想像力を呼び覚ます"小さな森”です。天地や前後を入れ替えても美しく成立する柔軟さと、ランダムに配置された柱が象徴する遊び心。何を置くか、どこに置くか、どう組み合わせるかといった使い手のアイディア。デザインと想像力を掛け合わせることで、多様な風景を立ち上げることができます。

素材のこと:「合板」に込めた希い

KODACHIには北海道産のシナ合板を使用しています。シナノキは日本固有種で、北海道に多く自生しています。無垢材ではなく合板を選んだのは、木材の伸縮が少なく、棚などの組立式プロダクトに適しているため。また、TSUMIKIが無垢材を使い手仕事重視だったのに対し、KODACHIでは合板を選び機械加工を多く取り入れることで、熟練技術に過度に依存せず若手や新たな人材が関わりやすいものづくりに挑戦しました。合板の選択には、ものづくりの担い手を育て、日本の豊かな木の文化を未来へ手渡していきたいという希いが込められています。

■ プロダクト概要

商品名  :KODACHI
デザイン :隈研吾(建築家/more trees 代表理事)
素材   :北海道産シナ合板
サイズ  :幅700 × 奥行220 × 高さ540mm(組立式)
重量   :約5kg
耐荷重  :450kg
炭素固定量:約9.2kg
価格   :36,000円 +tax
付属物  :TREES FOR SAKAMOTOのイメージ写真と隈研吾のサイン入り植樹証明が同梱されます
商品紹介 :https://www.more-trees.org/news/kodachi/

販売開始日:2025年6月25日(水)
販売サイト:more trees STORE「KODACHI」で6/25より先行販売。全国の販売店でも順次取り扱い予定です。

一般社団法人more trees

「都市と森をつなぐ」をキーワードに国内22か所、海外2か所で森づくりを行う森林保全団体。2007年に音楽家 坂本龍一が創立し、建築家 隈研吾が代表を務めています。地域固有の風土や技術を活かしながら土地に適した樹種を選び植林・育林をする「多様性のある森づくり」、法人参加型の森づくり「企業の森」、対価を森の保全に還元する「森林由来カーボン・オフセット」、クリエイターや地域の職人と協働で木材利用を進める「ものづくり/空間プロデュース」、森の情報や魅力を伝える「イベント/ワークショップ」など、《人と森がずっとともに生きる社会》をめざした取り組みを行っています。

所在地:東京都港区赤坂4-7-7 H&K赤坂レジデンス201

代表理事:隈研吾

webサイト:https://www.more-trees.org/

オンラインストア:https://more-trees-design-jp.stores.jp/

撮影協力:廣瀬真也(KODACHI写真)

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

URL
http://more-trees-design.jp/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
渋谷区千駄ヶ谷1-9-11 フレンシア外苑西103
電話番号
03-5770-3969
代表者名
水谷 伸吉
上場
未上場
資本金
50万円
設立
2011年01月