奄美ビールのビール粕が鶏のエサに！奄美の新しいサステナブルブランド玉子「奄玉」がついに販売開始。玉子かけご飯や玉子焼などの料理の提供も開始します。

鹿児島県・奄美大島のクラフトビール醸造所の「ビール粕」を配合した飼料で育ったストレスフリー「平飼い」ニワトリの卵「奄玉」の販売を開始します。発売に先立ち「奄玉」を使用したメニューの提供開始。

奄美ビール株式会社

2024年4月10日 12時14分

奄美ビール株式会社（旧社名：奄美DNA株式会社本社：鹿児島県大島郡伊仙町代表取締役：平泰造　以下「奄美ビール」）は、指定就労継続支援A型事業所オレンジを展開する一般社団法人奄美プラウン（本社：鹿児島県奄美市名瀬浜里町代表理事：武原純一郎　以下「奄美プラウン」）が運営する「オレンジ平飼い養鶏場」にこれまで奄美ビールのクラフトビール醸造所「奄美ブリュワリー」から排出されるビール粕を提供してまいりました。

そのビール粕を自家配合、発酵させた飼料を食べ、平飼いでのびのびと育てられた鶏の卵「奄玉」がいよいよ販売開始されます。

販売開始にあわせて、奄美ビールでは、「奄玉」を使用したメニューを自社が運営する飲食店2店舗で提供開始します。

奄美ブリュワリー

奄美ビールのクラフトビール醸造所、奄美ブリュワリー（英語表示：AMAMI BREWERY　漢字表示：奄美麦酒醸造所）は、世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島にある奄美群島唯一のクラフトビール醸造所です。

奄美群島の素材を使用したクラフトビールを8種類、製造販売しています。（2024年4月10日現在）

奄美ビールは、世界自然遺産の地のクラフトビール醸造所として、醸造する際の熱源にガスや石油などを使用せず、電気式の醸造設備を採用するなど自然環境に配慮した取り組みを行なっています。
また、サステナブルな取り組みの一環として、醸造所から排出される「ビール粕」を同じく環境に配慮した養鶏を行っている奄美プラウンが運営する「オレンジ平飼い養鶏場」に提供してまいりました。

ビール粕とは

ビールの醸造には原料として大量の麦芽を使用します。

麦芽から糖分を抽出したカスを「ビール粕」と言い、抽出後は醸造所では使用することはなく、廃棄することになります。

平飼いとは

私たちが普段食べている鶏卵のほとんどは鶏を小さな鶏かご（ケージ）の中で飼育します。無窓養鶏場（ウインドレス）の鶏舎で敷地いっぱいに並べられた小さなケージに詰め込まれ、動き回ることもできない状態で飼育されます。スペースも少なくし、作業効率を上げることでコストを削減するなどの努力により、何十年も変わらない価格で卵は提供されてきました。

動き回れないケージの中の鶏は病気にかかりやすく、その予防のために抗生物質や抗菌剤などを与えられたりします。

一方、平飼いとは鳥かご（ケージ）飼いではなく、平らな地面の上で放し飼いの状態で飼育する方法です。自由に動き回れるので体力がつき、病気になりにくい健康な体に育ちます。鶏たちは一日中地面をかき回したり突いたりして昆虫を探したり、穴を掘った地面に体を擦り付けて砂浴びをしています。砂浴びによって羽毛についた汚れや寄生虫を落とし体を清潔に保っています。