花王様にもご採用頂いたガラス受託溶解ビジネスを、大学・研究分野の方々にも広く展開いたします。
少量多品種を得意とする中小企業だからできる、「ガラスづくり」のサポートについてのご案内です。
半導体製造に欠かせない露光装置やレーザー加工技師の目を守る保護メガネ用ガラス等、高機能な光学ガラスフィルターを開発・溶解(製造)する株式会社五鈴精工硝子(本社:大阪府泉佐野市、代表取締役社長:西川 貴生、以下 五鈴精工硝子)は、従来企業向けにご利用頂いていた受託溶解ビジネスの拡販を推進してまいります。大学や各種研究機関等、少量のガラスを必要とされる皆様にガラス制作の場を提供してまいります。
・受託溶解について
「自社設備ではガラスが溶かせない」「ちょっと試しにつくってみたい」
受託溶解はこのようなお客様のお悩み、お困りごとを解決する為にスタートした事業です。設備、費用、材料等、様々な事情によりガラスを溶かす事が出来ないお客様の代わりに、光学ガラスに100年携わってきた五鈴精工硝子が自社の設備を用いて溶解いたします。これまでは企業様からのお問い合わせがほとんどでしたが、大学や研究開発機関等、ガラスの溶解を必要とされる団体の方々にも本ビジネスを展開してまいります。
【受託溶解詳細】
・るつぼ:粘土るつぼ、石英るつぼ ※その他、多種多様なつぼの材質にも対応
・1回の溶解量:100g~100Kg
・溶解温度:~1,600℃
【フロー】
・お打ち合わせ:ガラスの種類(組成系)や作りたいガラスの詳細をお伺いいたします。
・技術検討・お見積:弊社技術部門にてガラス化の可否や実現性を検討、費用を試算致します。
・受託溶解:弊社設備を用いて実際に溶融いたします。(内容によっては、お客様から材料をご支給いただくケースもあります)。
・受託溶解採用実績(花王株式会社様)
実際に受託溶解をご利用頂いた花王株式会社様(以下、花王様)の事例を紹介いたします。
花王様は、プラスチック循環社会の実現に向けて、使用済み紙おむつの再資源化に取り組んでおられました。
「使用済み紙おむつ炭素化リサイクルシステム」実証実験の進捗について
この実証実験によって変換された炭化物を熱エネルギーに活用し、そこで得られた灰の利用用途を検討しておりました。花王様内ではこの灰と他の原料を混ぜ合わせて溶融する事でガラス質が形成される事は確認ができていましたが、外観性向上に課題がありました。
そこで溶融条件や他原料との配合はすべて弊社にお任せ頂き、複数回にわたる配合変更、試験溶融を重ね、お問い合わせから3ヶ月後にキューブ状のガラスが完成しました。
花王様からは、「よりよい成形条件の提案や、サンプルの試作など、結果通り展示物として外観性の高い製品に仕上げていただけました。弊社ではガラスも含め、様々な素材としての変換をめざし、これからも研究を進めていきたいと思います」と、ありがたいメッセージを頂戴しています。
・今後の展望
受託溶解は、少量多品種を得意とし、細かなカスタマイズに対応してきた五鈴精工硝子だからこそ提供できるビジネスだと考えています。ガラスを必要とする方々へ設備や技術を提供し、「新しいガラスづくり」に貢献してまいります。
連絡先
会社名:株式会社五鈴精工硝子
本社所在地:〒598-0048 大阪府泉佐野市りんくう往来北1-53
電話番号:072-458-6680(営業)
担当部署:営業部
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