ゲーム×リアル海洋再生。遊ぶほど海が豊かに!ゲームの中で植えた“海草”が現実の海にも生える。「メタモバース(META‑MOVERSE)」浜名湖サンホールで開催。
2025年9月6日(土)・7日(日) 【浜名湖サンホール】
株式会社 地球中心デザイン研究所(英名:Earth Centric Design Lab 本社:東京都港区 代表取締役:佐藤カズー, 以下 ECD)は、日本財団「海と日本プロジェクト」と慶応SDM未来共創イノベーション研究室と共同で、9月6日(土)・7日(日)の2日間、静岡県・浜名湖サンホールの「見て 知って 感じて はまなこSHOW!2025」にて、6歳から18歳を対象にした環境学習体験イベント「メタモバース(META‑MOVERSE)」を開催します。メタモバースは、ECDと慶応SDM未来共創イノベーション研究室が独自に開発したゲームコンテンツで、リモートセンシングと水中ドローンを利用して計測した浜名湖の3D点群データを元に海の地図を、教育版マインクラフトの専用ワールドに再現したものです。

参加者がゲーム内で「アマモ※」を植えると、それに比例してCO₂ の吸収量※が可視化されます。さらに、植えられた「アマモ」の量に応じて浜名湖の生態系が豊かになっていく仕組みも備わっており、ゲームを通じて「脱炭素 × 生物多様性」のシミュレーションを体験できます。加えて、ゲーム内で植えた座標と連動して、実際の浜名湖でもアマモが植栽されるなど、バーチャルの活動が現実にフィードバックされる「海洋デジタルツイン」として機能することを目指しています。教育版マインクラフトを活用したこの新しい環境教育プログラムではブルーカーボンの仕組みを“遊びながら”学ぶことができます。
※アマモ: アマモは海の浅瀬に生える海草。魚やカニなど多くの生き物のすみかとなり、海の生態系を支える大切な存在です。CO₂ を吸収して地球温暖化対策にも役立ちます。
※CO₂の吸収量: CO₂ 吸収量については、浜名湖産アマモの炭素収支を基に算出しています。静岡大学・笹浪和宏教授が独自に実施した6箇所での計測データから中央値を取り、計算に反映しています。
なぜ“ゲームで海が守れる”のか
アマモ場は「魚のゆりかご」と呼ばれ、水質浄化やCO₂ の吸収(ブルーカーボン)にも大きく貢献します。ゲーム内でアマモを植えると、現実の海でも1ブロック(0.25m²)につき約24gのCO₂ を吸収するアマモが連動して植栽されます。バーチャル空間での「植える」という行動と、実際の藻場再生活動をシンクロさせる取り組みです。
学習(知る)→体験(植える)→可視化(変化を見届ける)という一連の導線をデザインし、楽しく学べる環境教育を提供することを目的としています。さらに今後は、誰もがいつでもアクセスできるプログラムとして展開していくことを目指しています。

プログラムの流れ
1.知る:
ゲームについて、藻場の働きや環境変数の基礎をスライドで学習。浜名湖でアサリが取れなくなってしまっている問題や、アマモがあることで、CO₂ を吸収し、地球温暖化を遅らせていることなど、ブルーカーボンについて学びます。
講師は地球中心デザイン研究所の佐藤カズーと、Minecraftカップ運営委員会事務局コンテンツクリエイター、三國陸真が務めます。
2.実際に遊ぶ:専用ワールドでみんなでアマモを植栽。
(実際のゲーム画面)

1.実際の浜名湖を再現したエリアへ参加。

2.アマモを植える。

3.現実の海では1ブロック、
約24gのCO₂ 吸収量。

4.アマモを植えるほど、
海が豊かになり、魚が増加。

5.みんなで魚を捕まえ、図鑑を埋めるミッションも。宝箱、沈没船があったり、ラストには花火が上がったりミッションの得点が高かった上位3名は表彰されるなど、楽しみながら海を守る体験を楽しみます。
イベント概要
名称 : メタモバース(META-MOVERSE)浜名湖イベント
実施日時:2025年9月6日(土)・7日(日)
第1回10:30~ / 第2回12:20〜 / 第3回 14:20~(体験時間各回60分)
開催場所:ボートレース浜名湖サンホール
(〒431-0398 静岡県湖西市新居町中之郷3727-7)
プログラム :
①オリエンテーション(海と藻場の役割)
②教育版マインクラフトの専用ワールドでアマモを植える(UI上のカウンターで進捗を可視化)
③表彰式
スピーカー :
佐藤カズー(地球中心デザイン研究所) 、
三國陸真(Minecraftカップ運営委員会事務局コンテンツクリエイター)
参加条件:6歳から18歳 ※保護者同伴可
参加費:無料
募集人数:各セッション先着20名様 ※保護者同伴可 ( 1人1台PC貸与 / 入れ替え制 )
参加方法:当日体験ブース受付にて、整理券を配布。
主催 :
日本財団 海と日本プロジェクト
共催 :
地球中心デザイン研究所
慶応義塾大学大学院SDM未来共創研究室
浜名湖ワンダーレイクプロジェクト
協力:特定非営利活動法人デジタルものづくり協議会
メタモバース企画 / 開発 / 講師プロフィール

佐藤カズー
地球中心デザイン研究所 CEO/CCO
慶応義塾大学大学院SDM研究科(未来共創研究室)特任准教授
1973年生まれ。レコード会社、外資系広告代理店を経て、2009年TBWA博報堂入社。2024年10月に地球中心デザイン研究所を設立。広告のみならず、プロダクトデザイン、建築、公共施設のデザインなども手掛け、国内外のクリエイティブ賞の受賞は数百を超える。また、フィルム、デザイン、デジタルといった多領域に渡る部門で、カンヌライオンズなど国際クリエイティブ賞の審査員、審査員長も務める。Campaign誌 アジアクリエイターオブザイヤー受賞。環境学修士。
【コメント】
「アマモはCO₂を吸収するだけでなく、海の生態系全体を支える“OS”のような存在です。」
――このことを子どもたちにどう伝えるか。悩んだ末に選んだのが、“ゲーム”という手法でした。
キャプチャー画面だけを見ると一見ゆるいゲームのように見えますが、その裏側には浜名湖の
海底地図の作成やCO₂吸収量の算出など、アートとサイエンスの要素がふんだんに
組み込まれています。
今回の実現にあたりご協力いただいた、浜名湖有識者会議のメンバーの皆様、
静岡県職員の皆様、そして慶應義塾大学の山形先生に、心より感謝申し上げます。
「真面目なことほど、面白く。」
ゲームを楽しむ子どもたちの笑顔に、早く出会いたいです。

三國 陸真
早稲田大学創造理工学研究科 博士課程に在学。子ども・若者のまちづくり参加促進を目的に修士課程からMinecraftを活用したまちづくりワークショップに関する研究を行っており、大学講義の実施や国内・国際学会での研究発表に取り組む。2022年度よりMinecraftカップに参画。大会・ワークショップで使用するワールドデータの作成やワークショップの企画・運営に取り組み、子どもたちのデジタルものづくり教育を促進。NPO法人キンダーフォーラム 理事長
【コメント】
マインクラフトを活用したまちづくりは世界的に取り組まれていて、いまやマインクラフトはゲームとしてだけではなく、シミュレーション・教育ツールとしても扱われています。
そのマインクラフトを使って、今回はブルーカーボンに特化した世界初のシミュレーションシステムを開発しました。マインクラフトで再現した浜名湖を舞台に、子どもたちは楽しみながらブルーカーボンを学習・実践します。
ぜひ一緒にマインクラフトを活用して、ブルーカーボンを達成した未来社会づくりを目指しましょう!

地球中心デザイン研究所
社名:株式会社地球中心デザイン研究所
(英:Earth Centric Design Lab)
設立:2024年10月2日
代表:代表取締役 佐藤カズー
所在地:東京都港区芝浦1-13-10第3東運ビル
資本金:5000万円
事業内容:ブランディング、CIデザイン、広告コミュニケーション、映像コンテンツ、空間デザイン、UI/UXデザイン、戦略策定、新規事業開発、サービス開発、プロダクト開発、地方創生 他
お問い合わせ:info@ecdtokyo.jp
※MinecraftはMicrosoft社の商標です。また、本ページに関する内容はMicrosoft社及びMinecraft開発社のMojang Studiosの承認を得ているものではなく、公式として提供するものではありません。
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