unname社が講師を担当する「バンタンテックフォードアカデミー」マーケティング授業初の‟実践型授業”を企画・実施しました。

～ファッションレンタル「collEco」のマーケティング戦略を生徒が立案＆発表イベント開催～

マーケティング側面から事業成長を支援する株式会社unname（本社：東京都渋谷区、代表取締役：宮脇 啓輔、以下「unname社」）は、株式会社バンタン（本社：東京都渋谷区、代表取締役：木村 良輔）が運営するIT専門校「バンタンテックフォードアカデミー」のマーケティング講師を2021年4月より担当しています。前半授業で講義したマーケティング思考を社会の場で活かしていけるよう、企業のマーケティング戦略立案にチャレンジする”実践型授業”を企画し、9月3、10、17、24日の4回にわたりバーチャル教室にて実施いたしました。
9月24日の最終日には、生徒（以下、「メンバー」とする。）各チームが企業の代表へ提案する発表会を開催し、採用された戦略はunname社が今後活用・検証してまいります。

 

• 本取り組みの背景

バンタンテックフォードアカデミーは「世界で一番、社会に近いスクールを創る」のビジョンのもと、あらゆる業界で活躍できるIT人材を育成する専門スクールです。「IT×ビジネス」という次世代のビジネス界において必要とされるサービスを逆算して開発できる人材創出が重要だと捉え、2021年4月よりマーケティング授業が開講されました。
unname社はマーケティングの施策やスキルではなく、最も根源的な「価値を顧客に届ける」ということを体現している企業です。その点でバンタンのスクールコンセプトに合致する企業であることからお声がけいただき、本授業の講師を半年間担当しています。
講師就任のリリース：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000056697.html

担当授業概論

<担当授業について＞
期間：2021年4月〜9月（前半4~7月、後半9月）
授業時間：週2回 / 各100分

4～7月の前半授業ではマーケティング思考の基礎を固めるため、マーケティング概論、フレーム、webマーケティングについて座学形式で講義を実施。メンバーから「マーケティングとは何かを理解した」などの感想が出たものの、実践を通た知識は身になるという考えと、社会に出る前に一度はリアルなマーケティング戦略立案にチャレンジし答えのない世界に対して自分なりのアイデアを出す経験をしてほしいとの想いが強く、unname社が支援するファッションレンタルサービス「collEco」のマーケティング戦略を立案する“実践型授業”を実施する運びとなりました。

前半授業風景

• 実践型授業：Z世代×Z世代の新しいチャレンジ

実践型授業は、前半授業で学んだマーケティング思考をフル活用し、unname社が支援する「collEco」のマーケティング戦略立案にチャレンジする内容です。
「collEco」は、福岡県を拠点とする代表・濱崎氏率いるチームが2020年3月に立ち上げたメンズ専門のファッションレンタルサービスです。人気ハイブランドのメンズファッションを取り扱うことで、簡単に手が届かないブランドや新しいスタイルにチャレンジしてみたい男性から支持を得ています。

今年6月よりマーケティング支援を行う過程で、現ユーザーの約7割合を占めているのがZ世代だということが分かり、Z世代をメインとしたマーケティング戦略を立てる必要性が高まりました。デジタルネイティブであるZ世代の価値観やニーズは様々な企業調査などで「モノを持たない世代」「ミニマル志向」と特徴づけられていますが、まだまだ実態は明確ではないと感じています。

そこで今回、マーケティングに挑戦するメンバーは17～23歳とＺ世代ど真ん中であることから、ユーザーの価値観により近い視点でマーケティングアイデアが生まれることを期待しています。また、「collEco」の代表・濱崎氏も22歳と同世代であることから、Z世代が立ち上げたベンチャー企業をZ世代がマーケティングするチャレンジングな取り組みでもあります。
新型コロナウイルス感染症予防の観点からバーチャル教室「oVice」で行われた3回の戦略会議は、各チームが熱量高く議論を繰り広げており、中にはユーザーの声を直接ヒアリングするといった実態調査を行うメンバーがいるなど、実行力の高さに驚かされる場面もありました。

バーチャル教室「oVice」での戦略会議風景

• 発表会当日

実施日時： 9月24日（金）午前の部：10:30-12:30、午後の部：13:30-15:30
発表場所： Zoom
チーム数：全7チーム（全27名）

全7チームがそれぞれの調査を通して個性豊かな提案を発表しました。

1. 現ユーザーであるZ世代を中心にペルソナ設定し、ペルソナのペインの深堀りとそれを解決する施策までをセットとした戦略提案するチーム
2. ペルソナ構築を通して30代社会人にマーケティング戦略をシフトすべきと提案するチーム
3. オンライン限定のレンタルサービスから実店舗運営に切り替えるべきと提案をするチーム

など、これまでとはまた異なる視点での提案が多数あり、unname社としても新たな価値観を持って今後のマーケティング戦略を考える機会となりました。


【優勝チーム】午前の部　Bチーム（4名）
提案内容：
「大学に通うオシャレ好きな男性はオシャレを楽しみたいとき、お金を自由に使えず、自分スタイルのオシャレを発掘できずに困っている　だから、collEco株式会社様のサービスでオシャレの体験の価値を提供することで大学に通うオシャレ好きな男性は、手軽に自分スタイルのオシャレを楽しむことができる。」

ペルソナ設定と根拠：

collEcoのサービス価値：

提案する施策：
ペルソナとする世代は「サブスクリプションサービス」が定着しつつあることとや、大学生男性が抱えるペインが「使えるお金に制限がある」ことから、ペルソナのお財布にも優しいコスパの良いサブスクを提供することを提案。

 

優勝理由：
「まさに今collEcoが狙っているターゲット層と一致していることに対して、ペルソナの状況や痛みが納得できるデータや資料などの根拠の引用が多数あり、納得感もって提案していただいたペルソナに対するマーケティング戦略を進めていけると思えました。」


【優勝チーム】午後の部　Aチーム（4名）
提案内容：
「24歳社会人男性は、コロナで窮屈さを感じており、新しい服をオンラインで買うときのサイズ感の違いによる返品の手間に困っている。だから、collEco株式会社様のサービスでブランド情報やサイズ感を詳しく知れる価値を提供することで、24歳社会人男性は安心してレンタルできる。」

ペルソナ設定と根拠：

collEcoのサービス価値：

提案する施策：
①オンライン上でサイズ感をイメージできるよう、身長ごとに着用写真を追加するという提案。ユーザーインタビューでも言及されている「サイズによる失敗」を減らすことができる。

②「自分の価値観に合う」ブランドかどうか判断するためにブランド詳細を追加するという提案。ユーザーインタビューで言及されている「流行ではなく、自分が好きかどうかでそのブランドを所有する（または身に着ける）ことに価値を感じる」ということに対して、自分とブランドの価値観をすり合わせする機会を提供できる。

優勝理由
「優勝の判断軸は、社内間で新しい学びがあるかどうかと実際にやってみたいと思えるかどうかです。Aチームは、サイズに対する顧客のペインの深堀りが我々にとって新しい視点であったこと、そして、提案内容が明確で実効性が高く、実際に“やってみたい”と思えたことが大きなポイントでした。」
 

• 講師による統括

講師 青木

青木 喬平（株式会社unname）
「マーケティング戦略は顧客のニーズを理解し、サービスの価値をどう提供するかを考えることだと思っています。それを何度も授業を通して伝えてきました。今回の実践型授業では、メンバー全員がサービスを利用する顧客に目を向け、必死に「顧客のニーズは何か」を考えていました。調査情報の読み込み、SNSの分析、顧客インタビューを実際にメンバーたちが行ったことは、彼ら自身にとっても非常に良い経験になったと思っています。また、メンバーたちが発表した提案は同じ内容のものが一つもなく、改めてマーケティング戦略によって事業は大きく変わることがあると僕自身とても勉強になりました。」

• バンタンテックフォードアカデミー責任者のコメント

バンタンテックフォードアカデミー 責任者 渡辺氏

渡辺 敦司様（株式会社バンタン）
「マーケティングの本当の力は実践の場でしか培われないのではないか」。これはバンタンテックフォードアカデミーでマーケティングの授業を導入すると決めた時から私が大きく課題に感じていたポイントでした。4Pや3C、STPといったフレームワークだけを学んでも実際の企業が抱えている課題の肌触りは、メンバーには中々伝えづらいものがあります。今回、株式会社unname様のご協力をいただき、collEco株式会社様にマーケティング戦略を提案する機会をいただけたことは、メンバーが「本当のマーケティング力」を身につける非常に良い機会になったと感じています。この場をお借りして、実現にご尽力いただいたcollEco株式会社様及び株式会社unname様に改めて御礼申し上げます。」

• collEco株式会社のコメント

collEco 代表 濱崎氏

濱﨑 皓王様（collEco株式会社）
「この度は、バンタンテックフォードアカデミーの実践型のマーケティング授業に参加させていただき誠にありがとうございました。弊社のような初期のスタートアップにとって、マーケティングをハックする事は極めて重要であり、顧客のニーズをいかに深く理解し、そこにどう訴求するか、というシンプルで難題な命題を愚直に解き進めていかなければなりません。そんな中で、メンバーの皆様が独自の目線で調査、分析し、それを元に立案したマーケティング戦略は弊社にとって魅力的で、勉強させていただく点が幾つもありました。一緒に参加させていただいた弊社スタッフも、メンバーの枠に囚われない発想に刺激を受け、今後の戦略に活かしたいとのことでした。バンタンテックフォードアカデミーの皆様と、株式会社unnameの皆様に心より感謝申し上げます。」
 

• 参加したメンバーのコメント

【午前Cチーム・Nさん】
「どこにターゲットを絞って転換していくのか、それをどうやって自分たちが納得できるところまで深掘りしていくか、どうやって相手が納得できる根拠をつけていくか、というところが難しかったです。」
【午後Cチーム・Nさん】
ニーズをそのままに受け止めるだけでは不十分で、顧客自身もニーズを理解できていない時があると感じた。本当に求めているところはどこなのか。それがとにかく大事に感じた。」
【午後Bチーム・Mさん】
「マーケティング戦略の作り方を座学だけでなく実践で体験できたというのも大きいですが、答えのない世界でどのように解を練り上げていくかが難しかったです。仲間とアイデアのブレストやディスカッションをしていく中で、自然とアイデアがいい感じに提案まで昇華できた事に自分でも驚きました。」
【午後Aチーム・Hさん】
「当たり前のことなのかもしれないですが、身の回りにある商品やサービスがここまでちゃんと考えられてできているということです。日常生活でそこまで考えることもなく過ごしてきましたが、最近はほんの少しだけ商品やサービスにどんな意図があったりするのか考えるようになりました。」
 

• unname社の今後の取り組み

unname社は「Update your peak」のミッションのもと、企業の事業成長をマーケティングの側面から支援しています。プロモーションを中心とした単なるマーケティング施策を提供・代行する支援とは一線を画し、事業計画からマーケティングKPIの落とし込みや、限られた予算やリソースの中から最適な戦略戦術を一緒に立案し、実行まで伴走します。本授業のように学生に向けたマーケティング授業だけでなく、事業成長に悩む企業の社内研修や社員ボトムアップの講習も行っています。
また、3社限定で無償の社内向けマーケティングセミナーを実施するキャンペーンを行っています。ぜひご応募ください。
▼お問い合わせはこちらから
https://forms.gle/FcGTKsRXhzz3LT9U9
※応募多数の場合は相談内容を加味した上で3社を決定させていただきます。ご了承ください。
※応募期間は2021年10月31日23:59迄です。

unname社のマーケティング支援についてご興味のある方、サービスページをご確認の上、お問い合わせください。
▼サービスページ
https://unname.co.jp/update-marketing/lp
 

• 各会社概要

■株式会社unname
代表取締役：宮脇 啓輔
所在地　  　：東京都渋谷区渋谷 2-22-6 幸和ビル10F
URL　 　 　：https://unname.co.jp/
設立　  　　：2019年4月
事業内容　：マーケティング支援事業、コンセプトメイキング事業

■株式会社バンタン
代表取締役：木村 良輔
所在地　  　：東京都渋谷区恵比寿西1-31-9
URL　 　 　：https://techford.jp/
設立　  　　：1965年4月
事業内容　：ファッション、ヘアメイク、ビューティ、グラフィックデザイン、映画映像、フォト、ゲーム、アニメ、マンガ、サウンド、パティシエ、カフェ、フードコーディネーター、IT、プログラミング、エンターテインメント領域のクリエイター、インフルエンサー、プロデューサー等を育成するスクール運営事業、卒業生の支援事業等

■collEco 株式会社
代表取締役 ：濱崎 皓王
所在地 　    ： 福岡県福岡市中央区大名2丁目 6-11 Fukuoka Growth Next 307号
URL　　     ：https://about.colleco.co.jp/
設立            ： 2020年３月
事業内容 　：ファッションレンタルサービス「colleco」の開発、企画、運営