ASTRA FOOD PLAN、𠮷野家の玉ねぎ端材をアップサイクルする実証実験において、大企業との連携によるサプライサイクル構築を実証
3月22日開催、東京都スタートアップ社会実装促進事業「PoC Ground Tokyo」の成果報告会にて発表予定
「サスティナブルな社会の実現」をミッションに掲げるフードテックベンチャーのASTRA FOOD PLAN 株式会社(埼玉県富士見市、代表取締役:加納 千裕 以下ASTRA FOOD PLAN )は、2023年1月より東京都スタートアップ社会実装促進事業「PoC Ground Tokyo」(以下、PoC Ground Tokyo)の採択事業として𠮷野家の玉ねぎ端材をアップサイクルする実証実験を行ってまいりました。その結果として、大企業との連携による「かくれフードロス削減」のためのサプライサイクル構築を実証したことを2023年3月22日開催のPoC Ground Tokyo成果報告会にて発表することをお知らせします。また、今後の展開として、自治体との連携による「アップサイクルプロジェクト」に取り組んでまいります。
- PoC Ground Tokyoの成果報告会にて、𠮷野家の玉ねぎ端材をアップサイクルする実証実験の成果発表を実施。「スタートアップと大企業の連携を成功させるための秘訣とは」をテーマとしたパネルディスカッションにも登壇
本採択事業では、当社が開発した食品の乾燥・殺菌装置『過熱蒸煎機』によって“かくれフードロス”となっている未利用資源をアップサイクルする取り組みの実証実験を行ってまいりました。実証実験では、株式会社𠮷野家ホールディングス(東京都中央区、代表取締役社長:河村泰貴 以下𠮷野家)と、株式会社ポンパドウル(神奈川県横浜市、代表取締役:三藤貴史 以下ポンパドウル)との共同プロジェクトとして開発されたオニオンブレッドが、2023年2月2日より全国のポンパドウル26店舗および通信販売にて発売開始するなどの成果を上げました※。
この取り組みにより、大企業との連携による「かくれフードロス」削減のためのサプライサイクル構築を実証したことを本イベントで報告します。
加えて、同イベント内で「スタートアップと大企業の連携を成功させるための秘訣とは」というテーマのパネルディスカッションに協力企業である𠮷野家と共に登壇し、その舞台裏を語ります。
※𠮷野家、ポンパドウルとの取り組みについては下記リリースを参照下さい
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000099210.html
▽東京都スタートアップ実証実験促進事業 (PoC Ground Tokyo)Webサイト
https://poc-ground.tokyo/
▽「PoC Ground Tokyo」成果報告会について
2022年度第1期採択企業6社および第2期採択企業6社の合計12社が、実証実験の概要や実証結果及び今後の展開について、ピッチを行います。
日時:3月22日(水)18:00~21:00
場所:オンライン配信(事前登録制)
※ASTRA FOOD PLANは第二部の19:00以降に登壇となります。
視聴方法:下記ページより視聴者登録をお願いします。
https://poc-ground.metro.tokyo.lg.jp/event/20230322/
- 今後の展開:自治体との連携による「アップサイクルプロジェクト」に取り組む
- 𠮷野家ホールディングス 執行役員 グループ商品本部 素材開発部 部長 辻智子よりメッセージ
今回、ASTRA FOOD PLAN社の過熱蒸煎の技術により玉ねぎを効率よく乾燥粉末にすることで、規格外品を高付加価値な新たな食材とすることが可能となり、想像以上の用途の広がりと将来性を見出すことが出来ました。これは、当社単独では成し得なかったことです。企業として環境に配慮した事業活動や社会貢献を求められる中、社外のスタートアップ企業の優れた新技術と共に迅速に課題に取り組むことは、新しい形のオープンイノベーションなのかと思っております。
- 埼玉県富士見市 星野光弘市長よりメッセージ
市内にあるASTRA FOOD PLAN社の加納千裕社長が「かくれフードロス」に着目し、玉ねぎ端材を同社で開発した装置に入れ、風味や栄養価を落とさずに酸化も防ぐ魔法の粉(野菜パウダー)に生まれ変わる工程を現場で目の当たりし、私は無限の可能性を感じました。
これまでも産業振興基金を活用して中小企業が新たに取り組む事業の支援をしてまいりましたが、同社で現在提案している本市を起点に産官学が連携して、規格外野菜を野菜パウダーにアップサイクルし、付加価値を高めて商品化、販売につなげていく「アップサイクルプロジェクト」を成功させるために、できる限りの支援をしてまいりたいと思っております。
- 代表メッセージ
民間企業における「かくれフードロス」問題解決に向けて、今後も𠮷野家様をはじめ様々な企業と連携して仕組みづくりを推進してまいりますが、次なる展開は地域型サプライサイクルの構築です。
今回の実証実験が多くのメディアで取り上げられたことや、複数のビジネスコンテストで最優秀を受賞したことなどをきっかけに、本社を置く埼玉県や、富士見市からも期待をいただき、産官学連携による地域のSDGsに取り組むきっかけにもなりました。
今後も、サスティナブルな社会の実現のために、“かくれフードロス”問題を解決する持続可能な「仕組みづくり」に取り組んでまいります。
- 代表経歴
埼玉県出身。食品関係事業をする父と栄養士の母の影響で幼い頃から食に興味をもち、これまで一貫して食に関わるキャリアに携わる。女子栄養大学 栄養学部を卒業後、株式会社ロック・フィールドで製造・販売に従事。その後、株式会社榮太樓總本鋪で商品企画・新ブランド「にほんばしえいたろう」の立ち上げを担当し、150余年続く和菓子ブランドのリブランディングも経験。株式会社塚田農場プラスでは弁当の商品開発に従事。キャリアの過程では、父である加納勉が創業した会社において、過熱水蒸気によるピューレ製造技術を用いた商品開発から販売営業まで一貫して担い、過熱水蒸気オーブンの法人向け営業にも従事。同社退職後2020年8月、過熱水蒸気技術を用いた新事業としてASTRA FOOD PLANを設立。代表取締役社長に就任。
- 『過熱蒸煎機』について
能な装置です。以下の3つの特徴により、野菜の不可食部分や、米ぬか、果物の搾りかす、飲料ざんさにいたるまで、高付加価値化した食材にアップサイクルすることが可能です。
1.食材の風味の劣化と酸化を防止
数百度の高温スチーム 過熱水蒸気を用いることで食材の酸化を抑え、栄養価の損失と風味の劣化を防ぎます。食材によっては旨味成分が増加し、ビタミンE、β-カロテンや葉酸などの栄養価が、熱風乾燥を用いた場合と比較して高いことも分かっています。
2.低コスト、高い生産効率を実現
ボイラーレスの過熱水蒸気発生装置を開発し、熱風と併用することでエネルギー効率が極めて高い乾燥・殺菌技術を実現。連続式で生産効率が高く、従来型乾燥技術のコストの課題をクリアしました。
3.スピード殺菌乾燥
過熱蒸煎機での食材への加熱時間はわずか5~10秒。短時間加熱で食材の劣化を抑えながらも、過熱水蒸気の効果でしっかりと殺菌ができるので安全に加工できます。
- 製品概要
発売日:2022年4月4日
※『過熱蒸煎機』カタログダウンロードはこちら
https://www.astra-fp.com/download/
- ASTRA FOOD PLANについて
『過熱蒸煎機』は、高い生産効率とコストパフォーマンスを実現したことから、従来コストの問題で有効活用できなかった野菜の芯や皮、ヘタをはじめとする食品ざんさ等を付加価値の高い食材にアップサイクルすることができます。
食品ざんさ廃棄の課題を抱える事業者に『過熱蒸煎機』を販売すると同時に、本装置で作られる新たな食品原料の用途開発を食品メーカーと協力して行うことで、フードロス問題の解決を目指しています。
https://www.astra-fp.com/
※「過熱蒸煎」は特許庁商標登録済み商標です。登録商標第6534112号
【会社概要】
会社名:ASTRA FOOD PLAN株式会社
URL:https://www.astra-fp.com/
本社所在地:埼玉県富士見市鶴瀬東1-10-26
代表取締役:加納千裕
設立:2020年8月
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