日本総険プレゼンツー「挑戦”の先に、見えるもの」vol.1:男木島
日本総険が“挑戦”をテーマにお届けするストーリーシリーズ。第一話は、男木島で出会ったやわらかな勇気の物語。
■なぜ、私たちはこの企画に挑むのか
日本総険はこれまで、法人向けのリスクマネジメント事業に取り組んできました。
その本質は、「挑戦する心を止めずに、安心して一歩を踏み出せる環境をつくる」ことだと考えています。
私たちが向き合っているのは、リスクそのものではなく、その先にある“挑戦”です。
誰かが前に進もうとする姿に、私たち自身も力をもらってきました。
挑戦を応援する会社として、その現場で生まれる物語を社会に届けていきたい――
そんな思いから、この企画を始めました。
瀬戸内国際芸術祭の会場でも、アートに関わる人、島で暮らす人、遠くから訪れる人など、
それぞれが自分の想いを胸に、“挑戦”しています。
私たちは、作品そのものではなく、その背景で動いている“人”の挑戦に目を向け、
現場で出会った“挑戦する人”たちの日常や気持ちを、記録し伝えていきます。
シリーズ第1回となる物語は、男木島で出会った、ひとりの青年の挑戦です。
■男木島――アートと暮らしが交差する小さな島
瀬戸内海に浮かぶ男木島。
迷路のように入り組んだ坂道と、瓦屋根の家々がぎゅっと寄り添う、どこか懐かしい風景が広がる小さな島です。
高松港からフェリーで約40分。港に降り立つと目の前に広がるのは、海と山、そしてどこまでも続く細い路地。坂を上がりながら歩くと、昔ながらの集落の中にアートの作品が点在しています。
瀬戸内国際芸術祭の期間中は、古民家や空き家がアート作品の展示空間として生まれ変わり、島のあちこちで驚きや発見が待っています。アートと自然、そして島の人々の暮らしがゆるやかにつながり、ここにしかない時間が流れます。




■言葉と出会いが広げる、挑戦の景色
そんな男木島で、この春の瀬戸内国際芸術祭でボランティアスタッフとして活動する一人の青年と出会いました。
港から続く坂道をいくつも上がった先にある「男木島パビリオン」という作品。
そこで受付をしてくれたのが、今回の主人公ウー・チンさんです。

彼は台湾出身。
高校時代から日本語に興味を持ち、地元で熱心に勉強を続けてきました。
2年前、ワーキングホリデー制度を利用して来日。
最初は茨城県で生活していましたが、約1年前に瀬戸内国際芸術祭のことを知り、
「ボランティアとして現場に関わってみたい」という思いで瀬戸内へと移ります。
5月10日からボランティアスタッフ「こえび隊」の一員として、芸術祭に参加。
小豆島、豊島、女木島、男木島とさまざまな会場を巡り、アート作品の案内役をつとめています。
日本語、英語、そしてネイティブの中国語。
三つの言語を使い分け、来場者とコミュニケーションを重ねてきました。
ウーさんが特に心に残った出来事として話してくれたのは、海外からの観光客を案内したときのこと。
「最初は、自分のメイン言語ではない言葉もちゃんと伝わるか不安でした。でも“英語が話せるんですね、助かりました”と声をかけられて、自分の存在が役に立てたことが嬉しかったです。“ありがとう”の一言がすごく励みになりました」
「説明を聞いて作品のことがよくわかった」と言われると、やりがいを強く感じたそうです。
実際、インタビューをさせていただいている間も、たくさんの海外の方が作品を訪れていました。
建物に入って来たときはどこか不安そうなのに、ウーさんが言葉を発した瞬間にホッとした表情に変わる様子がとても印象的でした。
作品を後にするタイミングで、まるで友達に話しかけるような親しみを持ってウーさんに声をかける来
場者の方もいて、短い時間でもウーさんの人柄が伝わっているのだと感じました。
■言葉の先に、かなえたい夢
ウーさんは、芸術祭の春会期が終わると、沖縄へと向かう予定だと教えてくれました。
今度はゲストハウスでの仕事にチャレンジするそうです。
どうして彼は何度も異国の地で新しいチャレンジを続けるのでしょうか。
その背景には、彼自身の夢があります。
「将来は旅行業やホテルで働きたい。いろんな国の人と話すのが好きなので、
そういう場所が向いていると思います」
芸術祭の期間中、ボランティアの共同宿舎「こえび寮」を利用していたウーさん。
賑やかで明るい雰囲気のなか、一日の出来事や翌日の担当会場について話すのが楽しい、
と教えてくれました。
この日々の中で、自分の言葉が誰かの役に立つこと、そして仲間と気持ちが通じ合うことが、
「もっと多くの人とつながりたい」という彼の夢をますます強くしたといいます。
慣れない土地、文化、言葉への少しの緊張――
それでも、夢があるからこそ、ウーさんは挑戦し続けているのだと感じました。
■挑戦は続いていく
男木島での日々を経て、ウーさんはまた新しい場所へと歩みを進めます。
どこにいても、出会いを大切に、夢に向かって挑戦を続けていくのでしょう。
その姿は、きっとまた誰かの一歩のきっかけになっていくはずです。
日本総険も、その連鎖のなかで誰かの背中を支える存在でありたい。
そう願いながら、これからもさまざまな現場の物語に寄り添っていきます。
<作品紹介>
大岩オスカール+坂 茂「男木島パビリオン」
建築家・坂 茂氏とアーティスト・大岩オスカール氏の共同制作。
建物はリサイクル紙管(中が空洞になった紙の筒)を柱・梁・天井に使用して構成され、瀬戸内海を望む高台に位置する。
内部には、波や風、時間の流れをモチーフにした壁画と、三枚のガラス窓に描かれたイラストレーションが配置されており、ガラスの重なりによって絵柄が変化する仕掛け。視点ごとにさまざまな風景が楽しめる。
男木島にて、瀬戸内国際芸術祭の春・夏・秋会期での鑑賞が可能。
※画像:瀬戸内国際芸術祭2025出展作品/撮影:日本総険
※本画像の無断転載・二次利用はご遠慮ください




【グループ情報】
株式会社日本総険 会社概要
代表者役職氏名: 代表取締役社長 葛石 智
本社所在地: 香川県高松市サンポート2番1号
設立: 1996年12月
事業内容: 保険仲立人
証券コード: 5840
従業員数: 33名(2025年4月1日現在、連結)
拠点: 香川県
株式会社日本総険inカスタマー 会社概要
代表者役職氏名: 代表取締役社長 葛石 真士
本社所在地: 香川県丸亀市飯野町東二844-1
設立: 2000年4月
事業内容: 保険代理店
株式会社日本総険トラストテクノロジーズ 会社概要
代表者役職氏名: 代表取締役社長 葛石 晋三
本社所在地: 香川県高松市サンポート2番1号
設立: 2013年10月
事業内容: リスクコンサルティング
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