【地域資産の再生】「空室」を「セーフティネット」へ。岸和田市社協、大阪府営住宅の「目的外使用」スキームで第3回「LIFULL HOME'S基金」採択
〜「未活用の公共ストック」×「民間資金」で、即入居可能な居住支援モデルを構築〜
社会福祉法人岸和田市社会福祉協議会は、「第3回 LIFULL HOME'S基金」の助成先に採択されました(https://np-foundation.or.jp/information/000342.html)。
本事業は、地域に眠る未活用資産(アセット)である「大阪府営住宅の空き室」を、本来の用途とは異なる「目的外使用」という行政手続きを用いて借り上げ、民間の助成金で設備投資を行うことで、「DV被害者や困窮者のための緊急シェルター」として社会資源化する取り組みです。
■事業構築の背景:あるのに使えない「資産(アセット)」のジレンマ
当会では、年間延べ約300泊に及ぶ緊急シェルターの提供を行ってきましたが、既存施設が満床状態で受け入れできないことが続いています。
一方で、地域には公営住宅(大阪府営住宅)の空き室が点在していますが、これらは風呂釜、エアコン、照明等の設備がなく、DV被害で着の身着のまま逃げてきた方や、貯蓄のない困窮者が「今すぐに住む」ことは物理的に不可能であり、貴重な公共資産が福祉の現場で活用されにくい現状がありました。
■本事業のスキーム(解決策)
この「設備の壁」を突破するため、本事業で以下の3者連携スキームを構築します。
1.大阪府営住宅の「目的外使用」
通常の入居募集ではなく、福祉目的のために法人として空き室を借り上げる「目的外使用」制度を 活用し、岸和田春木住宅の2室を確保します。
2.居住環境の整備
公的資金では賄いにくい「設備投資(エアコン・家電購入)」に対し、助成金(70万円) を充当。行政コストをかけずに居住環境を整備します。
3.社協による「伴走支援」
ハード(住居)の提供だけでなく、必要に応じて当会の専門職による就労支援や家計管理支援をセットで提供し、シェルター退去後の自立までを一気通貫で支えます。
■事業概要
事業名:公営住宅を活用した住宅確保要配慮者への居住支援事業
実施場所:大阪府営岸和田春木住宅2戸 ※予定
スキーム:公営住宅の目的外使用許可に基づく借り上げ
助成元:公益財団法人日本フィランソロピック財団「第3回 LIFULL HOME'S基金」
事業期間:2026年2月〜6月末(以降も継続運用予定)
■本件に関するお問い合せ先】
社会福祉法人 岸和田市社会福祉協議会
住所:〒596-0076 大阪府岸和田市野田町1丁目5番5号
TEL:072-439-8255 Email:soumu@kishisyakyo.net
