ニコン、新規事業躍進の屋台骨XTIA の「まっすぐ測れる力」が躍動

世界で初めて光コム技術を産業化に成功した東京⼯業⼤学発のベンチャー、XTIA（クティア）は、精密機器大手のニコンが取り組む新事業「光による除去加⼯を⽤いた加⼯ビジネス」に測定技術が採用されたことを発表致します。

ニコンは、デジタルカメラを扱う映像事業、露光装置を扱う精機事業に次ぐ新たな事業として育てるべく次世代プロジェクト本部の立ち上げに取り組んでいます。
 
ニコンはXTIAの光コム技術と光加⼯機を組み合わせ「同軸計測加⼯」という全く新しいコンセプトを⽣み出し ました。加⼯対象物に対し、光コムの計測レーザーと加⼯に使うレーザーを重ねて当て、戻ってきた光のうち光コムのみを取り出すことで、加⼯とまったく同じ場所を計測することが可能になりました。

 ニコンは世界で最も精密な機械と呼ばれる半導体露光装置の開発部門を有しています。トップレベルの⾼度な光学技術と半導体露光装置で培った超精密制御技術を組み合わせることで新たな価値を生み出そうとしていました。ただ、従来の機械加⼯では、熱影響や切削抵抗によって歪みが⽣じたり、微細加⼯が⾼コストであったりしました。光による除去加⼯装置を⽤いることで、歪みの発⽣しない微細加⼯が安価に実現できます。また、ドリルが⼊り込めない複雑な形状 や隠れた箇所でも加⼯が可能であり、加⼯できる材料も多岐にわたるため、様々な分野でお客様の期待に応えられる可能性を秘めています。

 ここで重要なカギを握るのが、加⼯対象物を⾼速にかつ⾼精度に計測する有⼒な技術でした。超精密な加⼯をするには、 対象物の形状を超精密に測ることが不可欠だからです。ミクロンレベルから⼤型機械まで幅広いモノを⾼精度に測定することを得意とするXTIAの技術を活用するに至りました。

 ニコンは「信頼と創造」という企業理念のもと2025年のありたい姿を「お客様の欲しいモノやコトをお客様にとって最 適な⽅法で実現」することと定義し、新たな価値を創造し、収益を拡⼤していくことを中期経営計画に盛り込んでいます 。XTIAは「正しく測る」光コムの技術を⾼めながら貢献してまいります。

詳しくはXTIA公式HPまで
URL:  https://xtia.co.jp/archives/news/nikon_casestudy