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特定非営利活動法人プライドハウス東京
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国内初、現役学生とアスリート・体育教師が集結。スポーツ・体育現場におけるジェンダーやセクシュアリティの課題解決を議論。LGBTQ+当事者や指導者・学生など約30名が参加したユースカンファレンスを開催

特定非営利活動法人プライドハウス東京

スポーツ界からインクルーシブ社会の啓発・実現を目指す「プライドハウス東京コンソーシアム」は、体育・スポーツ分野におけるジェンダーやセクシュアリティに関する課題の解決に向け、LGBTQ+当事者・賛同者である学生と体育教員・コーチなどの指導者、アスリート約30名が集まり、現場で直面している課題と今後に向けたアクションを議論・共有するユースカンファレンスを2024年2月18日(日)に開催しました。

当日は、東京大学のダイバーシティ推進サークル・団体であるUT RISE、東京大学TOPIAと、成城大学スポーツとジェンダー平等国際研究センターの協力のもと参加型のセッションやディスカッションを行いました。

■「カミングアウトしたら部活動でいじめに遭った」スポーツ・体育現場で求められる、インクルーシブな環境作り。

国内で様々なハラスメント問題が発生している中、教育機関・スポーツ分野におけるハラスメント防止や心理的安全性の確保が重要になっています。 DEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)が広がる一方、スポーツ業界はLGBTQ+の人々への理解・取り組みが遅れており、LGBTQ+について調べたり情報を集めるなどの経験があるコーチ・指導者はわずか3割*となっています。(*日本スポーツ協会,2017)

学校教育においても、性のあり方について学ぶことが授業で想定されておらず、本イベントでも参加者が実際に経験したエピソードとして「カミングアウトしたら部活動でいじめに遭った」「水着を着たくなくて水泳の授業は休んでいた」といった内容があげられたように、体育やスポーツ現場では当事者がカミングアウトしづらい状況が色濃く残っています。また、指導者側にLGBTQ+の学習経験があったとしても「配慮すること自体がアウティングになってしまうのでは」といった考えから、能動的に対処することが難しいケースも発生し、様々なミスマッチや対話不足は発生しています。

このような状況から、プライドハウス東京コンソーシアムは、学生と指導者同士が直接話し合える環境やお互いに悩みや課題を共有することで、配慮“する側”と“される側”ではなく、対等でインクルーシブな環境作りを目指し、当イベントの開催にいたりました。

■参加者全員で若者が抱える悩みを共有。

~アスリートも交えて課題を言語化、明日へのアクションにつなげるプログラムを実施~

当日はジェンダーやセクシュアリティに関するスポーツ現場での課題の調査結果を公表し、国内外で活躍するアスリートやインフルエンサーの登壇者(当事者/アライ含む)と参加者で、スポーツ現場における課題について語るセッションを実施。これらの課題をもとに参加者全員で若者が抱える悩みの共有や課題解決に向けてのディスカッションを行いました。

第1部では、プライドハウス東京コンソーシアムのメンバーである株式会社スポーツワンのリードのもと、競技性を伴わず勝敗を決めない「オルタナティブスポーツ」を通して全員でアイスブレイクを行いました。その後は「知らないだけで、行動を間違えることもある」

「スポーツは本来、だれでもアクセスできるべきだが、学校教育の環境や状況でネガティブなものになってしまう。改善が必要。」といった当事者学生やアスリートからの問題提起から第2部がスタート。

プライドハウス東京が18~29歳の若者を対象に実施した調査で、LGBTQ+当事者は学校体育においてジェンダーやセクシュアリティに関する否定的な言動や態度を経験しやすく、体育現場を自分らしくいられる空間だと感じにくい傾向があるという調査結果が紹介されました。また、UT RISE(※)が学生等48人に実施したアンケートでも「『スポーツのもやもや』と聞いて思い当たる経験がある」という回答が集まりました。

その後のトークセッションでは、LGBTQ+当事者アスリート・インフルエンサーである、かなたいむ。さん、杉山文野、村上愛梨、当事者学生の計4名が、体育の授業や部活動で経験し感じた課題や疑問を参加者の実体験をもとに話し合いました。

フェンシング元女子日本代表で日本オリンピック委員会 理事の杉山氏は「同じスポーツでも男女で分けられたり、ユニフォームが違うのが嫌だった。そんな中でフェンシングはユニフォームの男女差もなかった」と競技を継続できた理由を紹介。トランスジェンダー男性でYoutuberのかなたいむ。さんも「男女でスポーツが分けられることがしんどかった」と、スポーツ現場での男女二元論や男らしさ・女らしさの押し付けの現状について言及した他、体育の授業については、体の変化に伴い体育の授業での着替えや男子の目線を不快に感じたとコメント。

トランスジェンダー男性である当事者学生も、水泳の授業を6年間欠席し続けた結果、教員からいい顔をされなかったエピソードを紹介。「レズビアンであることがばらされ、いじめに遭うようになった」といった部活動の過去を話した元ラグビー日本代表でプライドハウス東京アスリート発信チーム理事の村上は、小さな社会での生きづらさを実体験を交えて伝えました。

その他にも参加者からは以下のような意見があがりました。

「地元のサッカーチームに入っていたけど、『少年』サッカーなので男子しか試合に出られない。性別で分けられずに、一回くらい出たかった」

「性自認が男性なので、『女子はこうやった方が上手くなる』というアドバイスを素直に受け入れられず、だからこそ周りに比べて上手くならず、自分の体と向き合うスポーツというもの自体が嫌になってしまった」

「2012年から中学校の保健体育でダンス・武道が必修になり「男子は武道、女子はダンス」のような空気感が否めなかった。」

「男女混合で練習をするとき女子だからという理由で手加減されるのは嫌だ。『私』の実力に合わせて調整してほしかった」

「私はノンバイナリーだからスポーツは絶対に踏み込めない世界だと感じる」

「女子アスリートは競技と関係ないことが取り上げられ、男性アスリートと異なる扱いをされている」

「性のあり方に関わらず、スポーツのメリットを享受できる世の中になって欲しい」

※誰もが安心して過ごせる東京大学・社会を目指すサークル

■「体育の成績の評価方法を変えてみる」「SNS発信を拡散したり署名活動に参加しよう」今すぐできるアクションを明確化

第3部では、6グループに分かれてグループワークを実施。第2部に出た意見や同性愛嫌悪、トランスジェンダー嫌悪、スポーツ時の服装、スポーツ自体の文化についてなど、各チームで課題を話し合い、今後のアクションを議論し発表しました。教員・スポーツ指導者を含む参加者からは、以下のようなアクション内容があげられました。

「自分の言動に気をつけるだけでなく、そもそもLGBTQ+やジェンダーについて知らないというのがよくないのでSNSなどで拡散して、まずは知ってもらおう」

「当事者の声を調査してデータで可視化しよう」

「体育教員とスポーツ指導者は、勝利の目的化や男性のほうが女性よりスポーツができるという思い込みをなくし、体育の成績の評価方法を変えてみるといったアクションを起こす」

「指導者と生徒で意見交換をする」

「選挙に行って投票しよう。意思決定の場から変えていこう」

その他会場からは、「子どもたちが本当にスポーツを楽しめる社会をつくるために今、議論やアクションが重要」といった声も出ました。終了後には来年度から保健体育科の教員になる学生より「教員全員でスポーツ現場の課題について学ぶ必要があり、まずは正しい知識を身につけていきたい」といった声の他、指導者として従事する方からは「イベントを通して反省にもなりもっと考えなければいけないことだと思った。生徒や選手ともっと対話をしていきたい」といった感想があがりました。

今後も「プライドハウス東京」では、スポーツ現場におけるLGBTQ+の活動を支援するプログラムを企画・実施し、課題解決に向けて活動していきます。

【イベント概要】

◆日時:2024年2月18日(日)14:00~18:00

◆場所:成城大学(東京都世田谷区成城6-1-20)

◆参加者:学生、体育教員/スポーツ指導者、アスリート(LGBTQ+当事者/アライを含む)など30名

◆関連団体

- 主催:プライドハウス東京アスリート発信チーム(企画・運営:一般社団法人S.C.P. Japan)

- 協力:UT RISE、東京大学TOPIA、成城大学スポーツとジェンダー平等国際研究センター

- 助成:日本財団

■「プライドハウス東京」コンソーシアムとは

「プライドハウス東京」は、LGBTQ+やソーシャル関連の活動を行うNPOや個人、企業や大使館とともに、「教育・多様性発信」「文化・歴史・アーカイブ」「ウェルネス・サポート」「アスリート発信」「祝祭・スポーツイベント・ボランティア」「居場所づくり」「仕組みづくり」「レガシー運営チーム」という個別テーマを掲げた8つのチームにわかれ、協働プログラムを企画・実施しています。

https://pridehouse.jp/

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本社所在地
東京都新宿区新宿 1-2-9 JF新宿御苑ビル2階
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五十嵐ゆり
上場
未上場
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-
設立
2023年02月
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