セツロテック、クォンタムフラワーズ&フーズと業務提携
ゲノム編集技術×中性子線技術で世界最速の育種サービスを提供
ゲノム編集受託サービスを提供する株式会社セツロテック(本社:徳島県徳島市、代表取締役:竹澤慎一郎、以下「セツロテック」)は、株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ(本社:茨城県水戸市、代表取締役:菊池伯夫、以下「QFF」)と業務提携し、ゲノム編集技術×中性子線技術による育種サービスの提供を開始します。
概要
セツロテックは、生物の遺伝子を自在に編集できるゲノム編集技術を活用し、農業畜産分野における新品種開発を支援する研究開発受託サービス「PAGEs」を展開しています。これまで、ニワトリやブタなどの畜産動物の開発から始まり、植物や微生物など多様な生物種へと開発対象を広げてきました。一方、QFFは、放射線の一種である「中性子線(量子線)」を用いた「量子バイオテクノロジー」として「中性子線育種」を世界で初めて社会実装したディープテック・カンパニーであり、種苗などに中性子線を照射し突然変異を高確率で誘発する「スピーディ育種」サービスを展開しています。
ゲノム編集育種技術と中性子線育種技術は、それぞれ補完関係にあり、お互いの強みが相手の弱点を補うことで、それぞれの技術の価値が最大化されます。QFFが持つ中性子線育種技術は、高確率で突然変異を誘発し、目的遺伝子の探索等を目的にしたスクリーニング系を構築する事ができますが、突然変異を狙った箇所で自在に起こすことはできません。一方、セツロテックのゲノム編集技術は、特定の遺伝子を狙い撃ちして自在に変異を導入することができますが、遺伝子とその機能が明らかでない場合は、別のアプローチで事前に標的遺伝子の探索を行う必要があります。今回の業務提携により、セツロテックとQFFがそれぞれの技術の強みを組み合わせることで、世界最速の育種サービスを提供いたします。
【クォンタムフラワーズ&フーズ(QFF)について】
茨城から世界へ。多様な遺伝資源を開発し、⾷糧問題を解決する、クォンタムフラワーズ & フーズ(QFF)。量子線を用いた「量子バイオテクノロジー」を世界で初めて社会実装することで、地球温暖化や食糧問題といった様々な社会問題を解決し、世界的に求められている持続可能なバイオ・アグリテックビジネスモデルを国内外に展開し、地球の未来を切り拓くことを目標としています。
【セツロテックについて】
セツロテックは、徳島大学で培った技術とノウハウを基に2017年に創業した、徳島大学発ベンチャー企業です。徳島大学の竹本龍也(代表取締役会長CTO)らは、2015 年に「ゲノム編集マウスを簡便にかつ高効率に作製できる手法」を開発しました(特許6980218号)。また、徳島大学の沢津橋俊(取締役CSO)は、培養細胞で高効率ゲノム編集を実現するVIKING法を開発しました(特許6956995号)。さらに、独自の新規ゲノム編集因子ST8(特許7113415号)を開発し、医療分野のほか、農業や畜産分野において品種改良を高速化する研究開発を進めています。セツロテックは、これらの独自技術を活用し、アカデミア・企業の研究者向けのゲノム編集受託サービスを展開するほか、Cas9代替因子を活用したゲノム編集生物を広く産業界に提供し、ゲノム編集産業を開拓することを目指すPAGEs(Platform App(lication) using Genome Editing by Setsurotech)事業を展開しています。「徳島をゲノム編集産業発祥地に』というビジョンを掲げ、地域産業に貢献していきます。
◆株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ(QFF)の概要
- 商号:株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ
- 代表者:代表取締役 菊池 伯夫
- 所在地: 茨城県⽔⼾市⼤町3丁⽬4−36 ⼤町ビル
- 設立:2018年7月
- 主な事業の内容:量子農業・バイオ技術の開発、供与、知財管理
- URL:https://qff.jp/
◆株式会社セツロテックの概要
- 商号:株式会社セツロテック
- 代表者:代表取締役 竹澤 慎一郎
- 所在地:徳島県徳島市蔵本町3丁目18番地の15 藤井節郎記念医科学センター
- 設立:2017年2月22日
- 主な事業の内容:ゲノム編集による研究支援サービスならびに新品種の事業化
- URL:https://pages.setsurotech.com/
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