世界最大規模のデザインイベント「ミラノデザインウィーク2023」に出展

未利用「海苔」の可能性を、精緻な日本のものづくりの技術と共に探る 。コンセプトは「Less, Light, Local」

荒川技研工業株式会社

荒川技研工業株式会社は、2023年4月18 日(火)から23 日(日)にイタリア・ミラノで開催される 世界最大規模のデザインの祭典「ミラノデザインウィーク 2023」に出展します。コンテンポラリーデザインスタジオ we+ による ARAKAWA GRIP の可能性を拡げた作品をご覧いただけます。

荒川技研工業のワイヤーシステム「ARAKAWA GRIP」の精緻な技術と、we+が素材の可能性を探究している「海苔」。その2つの組み合わせから生まれる、新たな可能性の提案です。
 

  • 海藻加工の高い工芸技術と気候変動による問題
 日本は、多くの海藻加工技術を有し、多種多様な海藻を食べる世界随一の海藻利用国。なかでも寿司やおにぎりに使われるシート状の板海苔は、手漉き和紙の製紙技術をもとに江戸時代に生まれたと言われ、工芸との関わりが深い大変ユニークな加工品です。限られた資源を無駄なく保存し、おいしくいただくための先人の知恵が詰まっています。しかし近年、気候変動による水温上昇や海流・生態系の変化により、十分な栄養を採取できず色褪せて育つ海苔が大量に発生。食用に適さず買い手がつかないことから、その多くが焼却処分されています。
 
  • ⾷⽤としては使えない板海苔の新たな価値を追求
 今までガラスや木材などの異素材と組み合わせることで軽やかな空間を生み出してきたARAKAWA GRIPと、シート状だから丈夫で軽く、サステイナブルでもある海苔を主材に双方の魅力が引き出されるインスタレーションと照明を展示します。板海苔が工芸から派生したように、本作品もまた工芸のあり方に学び、土着の素材と技術を使って、シンプルに構成。これからのプロダクトのあり方を模索するとともに、海藻大国日本から、新素材として世界の注目を集める海藻の新たな活用方法を発信します。
 
  • 開催概要
タイトル:Less, Light, Local
サブタイトル:The NORI Project exploring the future of seaweed through Arakawa Grip technology
会期:2023年4月18日(火)~23日(日) 11時~19時 
入場料:無料
会場:Almach Art Gallery (Via Gaudenzio Ferrari, 3, 20123 Milan, Italy)
主催:荒川技研工業株式会社
ディレクター:STUDIO BYCOLOR
クリエイター:we+
協賛:KITOTE、株式会社NBCメッシュテック
後援:JF全漁連、全国漁連のり事業推進協議会、有限会社田中正造商店

「ミラノデザインウィーク 2023」特設サイト
日本語: https://www.arakawagrip.co.jp/50grips/mdw2023/
英語: https://www.arakawagrip-global.com/50grips/mdw2023/
 
  • 6月に東京本社ショールームにてMDW凱旋展を開催予定
本展示会を6月に東京・表参道のTIERS GALLERY by arakawagrip(荒川技研工業本社TIERS 3F)で開催予定です。詳細は追ってご案内します。 

  • 50周年プロジェクト「50 GRIPS」

荒川技研工業は2023年9月に50周年を迎えます。2023年から2024年にかけて50周年記念プロジェクトを「50 GRIPS」として様々な企画を行います。ロゴデザインはグラフィックデザイナー・三星安澄氏。「信頼と技術のアラカワ」を一目で感じさせるダークブルーをベースに、クリエイティビティが拡がる陽射しをイメージしたサンライトピンクのカラースキームは、50 周年のトータルディレクションを手掛けるSTUDIO BYCOLOR によるものです。
ARAKAWA GRIP 紹介YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=1QhwWOKFujk

 

  • ディレクター:STUDIO BYCOLOR

色や素材の持つ力を効果的に活用するデザイン事務所 STUDIO BYCOLOR。2013年、秋山かおりにより設立。2002年千葉大学工学部デザイン工学科卒業、オフィス家具メーカー勤務を経て現在に至る。マテリアル実験から生まれた INHERENT:PATTERN は 2022 年 iF DESIGN AWARD を受賞。その他 German Design Award、DFA アジアデザイン ゴールド賞、DIA Top100、グッドデザイン賞受賞、LEXUS NEW TAKUMI PROJECT2016 選出等。グッドデザイン賞審査員の他、千葉大学、法政大学デザイン工学部にて非常勤講師を務める。近年は素材を切り口に日本のクリエイティビティを海外へ伝えるMATERIAL IN TIME を香港をはじめとする国内外で主催。2022 年荒川技研工業が運営する TIERS GALLERY にて、Almach Art Gallery 共同主催の BLACK SERIES のディレクションを務める。

https://studiobycolor.com/
 

  • クリエイター:we+

リサーチと実験に立脚した手法で、新たな視点と価値をかたちにするコンテンポラリーデザインスタジオ。林登志也と安藤北斗により2013年に設立。
利便性や合理性が求められる現代社会において、見落されがちな多様な価値観を大切にしながら、自然環境や社会環境と親密な共存関係を築くオルタナティブなデザインの可能性を探究している。デザイナー、エンジニア、リサーチャー、ライターといった多彩なバックグラウンドやスキルを持つメンバーが集い、日々の研究から生まれた自主プロジェクトを国内外で発表。そこから得られた知見を生かし、R&Dやインスタレーション等のコミッションワーク、ブランディング、プロダクト開発、空間デザイン、グラフィックデザインなど、さまざまな企業や組織のプロジェクトを手がけている。
近年は、自然とともに暮らしてきた歴史を学び、自然現象の移ろいやゆらぎを生かすことで、自然と人工が融合した新たなもののあり方を模索する「Nature Study」や、都市が生み出す廃材を土着の素材と見立て、複雑になりすぎたものづくりの原点を考察する「Urban Origin」といったリサーチプロジェクトにも力を入れている。
Dezeen Awards / Emerging Design Studio of the Year Public Vote(英)、Wallpaper* Design Awards(英)、EDIDA / Young Designer of the Year Nominee(伊)、日本空間デザイン賞金賞、DSAデザイン賞金賞等受賞多数。作品はドイツのVitra Design Museumに収蔵されている。
https://weplus.jp/
 
  • 荒川技研工業とは

 1973年に創業。創業者であり、工学博士である荒川秀夫氏が「ないものを創る」を理念に会社を立ち上げ、1975年に世界に先駆けてワイヤー金具の調整機構「ARAKAWA GRIP」を開発。その後この技術を核とした用途製品を次々と開発し、製造、販売事業を展開、小さいながらも自社のブランド「ARAKAWA GRIP」を持つ。表参道に本社兼ショールーム「TIERS」を構え、西日本の営業拠点である大阪オフィス兼ショールーム、そして、製造(部品製造、設計、生産技術、資材、組立)及び出荷を行う東日本の営業拠点、所沢事業所、と、これら3拠点の緊密な連携をもとに、北海道から沖縄まで日本列島すべてをカバーしている。国外では「メイドインジャパン」のARAKAWA GRIPとして愛されており、日本のものづくりを世界に発信し続けている。
オフィシャルサイト:https://www.arakawagrip.co.jp/

<関連リンク>
ミラノショールームオープン:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000043672.html
グッドデザイン・ロングライフデザイン賞受賞:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000043672.html

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

荒川技研工業株式会社

3フォロワー

RSS
URL
https://www.arakawagrip.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都渋谷区神宮前5-7-12 TIERS
電話番号
03-5774-8190
代表者名
荒川創 
上場
未上場
資本金
2300万円
設立
1973年09月