空き家となっていた京都鴨川近くの築130年を超える京町家3棟の宿再生プロジェクトに空間プロデュースパートナーとして参画。2024年10月オープン!
リノベーションにおけるデザイン・設計から家具・アート制作・建築施工までの空間プロデュースを実施
◾️京町家を次世代に残すプロジェクトとしてスタート
京都に古くからある連棟形式の建物は、京都の歴史や文化を表しているだけでなく、何世代にわたり、そこに住み、そこでの暮らしを愛した人たちの大切な思い出が詰まったものですが、京都のいたるところで使われず、捨て去られた京町家がたくさんある現状を知りました。文化的にも価値のある京町家を残すために、建物に新たな命を吹き込むには何をするべきかを考え、宿を中心とした施設へリノベーションして京町家を次世代に残す「KYOTO MACHIYA COLLECTION」が始まりました。「福音」「銭屋町」に続く第3弾となる「鴨川ガーデンズ」における空間プロデュースパートナーとして当社へご依頼を頂きました。
◾️古民家の課題と資材高騰・職人不足による課題をチームで克服
当施設は築130年を超える京町家の為、基礎の変形や柱・梁・壁の歪みなど水平・垂直が取りづらく現場での調整や確認がどうしても多くなり、新築の倍以上は労力もかかってしまうということが調査段階で見えており、資材高騰や職人不足・労務費高騰などの問題も抱えていました。しかしながら、古民家には素晴らしい魅力が詰まっているので、出来る限り素材や風情を残しながら歴史も垣間見れる空間を目指し、新旧融合した京町家宿として蘇らせたいとの想いで、デザイナー・建築士・職人と密に連携の取れるチームを事前に作り、クリエイティブ面だけでなく、費用面・工期面・納まりを意識しながらチームでリノベーションを進めていきました。
◾️リノベーションにおける空間の特徴
鴨川の情景が浮かぶ、音色を感じる空間をコンセプトに、京都の日常で自然と耳に入る音に色や形を与え、音色に包まれる空間を創造し、宿のロケーションで最大の魅力となる鴨川の季節や時間に伴い様々に変化する表情豊かな情景を切り取りました。3棟それぞれに色や形のストーリーを描き、個性的な空間に仕立てています。
「KYOTO MACHIYA COLLECTION」の特徴でもある、お風呂を象徴的に見せる空間構成から内外装までの素材をこだわった空間ディレクションを行っています。京都ならではの伝統工法を大切に、大工・左官・和紙・建具・家具・庭・簾など京都の職人と組みながら作り上げました。これからも京都の素晴らしい職人と共に伝統を繋ぐ再生プロジェクトを手掛けていきたいと思います。
<before>
◾️施設概要
施設名:KYOTO MACHIYA COLLECTION -鴨川ガーデンズ-
住所:京都府京都市東山区豊浦町346番
構造:木造2階建
面積:敷地面積:206平米
述べ床面積:棟1(89.4平米)、棟2(40平米)、棟3(36.2平米)
WEB:施設ホームページ(https://kyotomachiyas.com/ja/collection-home-japanese/)
<TEAM MEMBER>
空間プロデュース:佐藤 博喜(株式会社空間編集舎)
空間プロデュース補:落海 達也(somo)
クリエイティブディレクション/空間デザイン:吉永 健(株式会社晴組)
建築設計・監理:落海 達也(somo)、酒井 敬洋(DICETTA)
造作家具設計・インテリアコーディネート:板鼻 美幸(アトリエサキアン)
建築施工:野崎 智久(大吉ホーム)
造作家具制作:有限会社アリアソシエイツ
和紙アート制作:ハタノワタル
庭制作:黒松造園
簾制作:合名会社久保田美簾堂
陶器風呂制作:株式会社マルイチ奥田陶器
木風呂制作:志水木材産業株式会社
他
<株式会社空間編集舎>
地域に眠る魅力を新たな価値で贈る 空間づくりと商品づくりの事業コーディネートとして、地域課題解決や事業バリューアップに向けた企画・デザインから設計・製作までのお手伝いをしています。地域が大切にしているコトや言葉から、"言語化"と"ビジュアル化”でプロジェクトをつくり動かし、日本文化の多様性と豊かさを国内外の人々に伝え、地域のファンづくりと地場産業の活性化を目指しています。ざっくりとしたご相談からお聞きし、適材適所のチームを編成し、具体的な形にしていきます。
WEB:コーポレートサイト(https://kukan-henshu.jp)
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像