【意識調査2025】シニアの保険に関する実態調査
シニア専門の調査プラットホーム コスモラボ (会社名:コスモヘルス株式会社、本社:東京都港区、代表取締役社長 小塚 崇史)が保険に関する市場調査・アンケートリサーチのレポートをリリースいたしました。
シニア・高齢者に特化したマーケティングリサーチ コスモラボ
https://cosmolab.jp/lp/research/
調査のポイント
▶︎ シニア層に支持される二大保険商品と加入傾向
アンケート調査から、生命保険の加入率が88.8%、自動車保険が79.1%と高い水準にあることが分かりました。火災保険も68.5%が加入しており、シニア層の保険加入傾向には特徴的な分布が見られます。各保険商品の加入率からは、人生設計や財産保護に関するリスクへの意識の高さが読み取れます。
▶︎ 商品選択の基準は補償内容と保険料が最重要
保険商品選択の重要ポイントでは、「補償内容」が81.8%、「保険料」が80.8%を占めています。一方、家族や友人からの紹介は12.8%にとどまり、シニア層は自身の判断基準を重視する傾向にあります。商品選択では補償内容とコストのバランスが重視されています。
▶︎ 契約更新時が保険見直しのベストタイミング
保険の見直し時期として、69.0%が「更新時」を選択しています。次いで「保険会社からの提案時」が46.0%となっており、この2つの機会が契約見直しの重要な契機となっています。更新時期における適切なアプローチが、契約継続や新規契約獲得に影響を与えています。
1:現在、保険に加入していますか?(有効回答者数:194人)
96.4%が「加入している」と回答しており、シニア層における保険加入が一般的である状況を明確に示しています。未加入者や過去加入者は3.6%と少数にとどまっていますが、この層には特定のライフスタイルや価値観があると考えられます。
2:加入している保険商品を教えてください(複数回答可)(有効回答者数:187人)
生命保険の加入率が88.8%、自動車保険が79.1%と上位を占め、シニア層の基本的なリスク対策として定着しています。火災保険(68.5%)や医療保険(62.6%)も高い加入率を示しており、生活基盤の保護と健康への備えを重視する傾向が明確です。
一方で、傷害保険(24.1%)や賠償責任保険(19.8%)の加入率は相対的に低く、これらの商品については潜在的なニーズの掘り起こしが課題となっています。
3:保険商品を選ぶ際に重視する点を教えてください(複数回答可)(有効回答者数:187人)
最も重視されているのは「補償内容」(81.8%)と「保険料」(80.8%)であり、これらが商品選択の主要な判断基準となっています。「信頼性」(44.9%)や「保険金の支払いの迅速さ」(26.7%)も一定の関心を集めており、安心感のある保険サービスへのニーズが読み取れます。
特筆すべきは、家族や友人からの紹介(12.8%)が低い割合にとどまっている点です。これは、シニア層が保険選びにおいて、他者の意見に依存せず、自身の判断を重視する傾向があることを示唆しています。
4:保険商品を見直すタイミングを教えてください(複数回答可)(有効回答者数:187人)
69.0%の回答者が「更新時」に保険を見直すと回答しており、これが最も重要な機会となっています。「保険会社から提案されたとき」(46.0%)も有効なタイミングとして認識されており、保険会社からの能動的なアプローチが契約更新や新規契約の促進に寄与することが分かります。
5:保険商品を見直す際に困ることがあれば教えてください(複数回答可)(有効回答者数:187人)
最も多い課題は「補償内容が複雑で分かりにくい」(46.0%)で、次いで「保険料が高い」(44.9%)となっています。「種類が多すぎて選べない」(36.9%)や「他社との比較が難しい」(35.8%)も主要な課題として指摘されており、商品選択における情報の複雑さと比較の困難さが浮き彫りとなっています。
総評
今回の調査では、シニア層の94.6%が保険商品に加入していることが確認され、特に生命保険、自動車保険、火災保険の加入率が高いことが分かりました。これらの商品がシニア層の生活リスク管理において重要な役割を果たしており、基本的な保障への関心の高さが示されています。
一方で、「補償内容が分かりにくい」「商品が多すぎて選べない」という具体的な課題も明らかになっており、情報提供の簡略化や説明方法の改善が求められています。特に、商品の特徴や利点を分かりやすく伝える工夫、比較検討を容易にする情報提供の整備が重要です。
更新時期や保険会社からの提案時期が契約見直しの重要な機会となっており、これらのタイミングを活用した効果的なアプローチが、契約維持や新規顧客の獲得につながる可能性があります。また、シニア層の多様なニーズに応えるため、商品内容の分かりやすい説明と、個々の状況に応じた丁寧な提案が求められています。
今後は、シニア層の特性を踏まえた商品開発やコミュニケーション戦略の展開が、市場の更なる成長につながると考えられます。特に、デジタル技術を活用した情報提供の充実や、対面でのきめ細かなサポート体制の整備など、多面的なアプローチが効果的でしょう。
【コスモラボについて】
コスモラボは、シニア・高齢者に特化したマーケティングリサーチサービスを提供しています。
主に60歳以上の15万人のシニア会員を対象に、アンケートリサーチ、インタビュー調査、ホームユーステスト(HUT)など、多彩な調査手法で企業のマーケティング活動を支援します。
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■過去の調査レポート■
【調査概要】
◾️調査方法:ネットリサーチ
◾️調査地域:全国
◾️対象者 :「コスモラボ」のアンケートモニター
◾️回答総数:194
◾️調査対象期間:2024年9月30日
【データのご利用に関して】
調査データの引用および転載の際は、出典を明記いただき、あわせて広報担当までご連絡をお願いいたします。
https://cosmolab.jp/contact
【会社概要】
◾社名 :コスモヘルス株式会社
◾代表者:代表取締役社長 小塚 崇史
◾本社 :東京都港区新橋1-12-9-10F
◾設立 :1984年7月1日
◾資本金:1億円
◾URL :https://www.cosmohealth.co.jp/
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