日油株式会社の産学委託研究型オープンイノベーションプログラムに採択決定
「ゲノム編集微生物による健康食品素材の生産技術の開発」
ゲノム編集受託サービスを提供する株式会社セツロテック(本社:徳島県徳島市、代表取締役:竹澤慎一郎、以下「セツロテック」)は、日油株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:宮道建臣、以下「日油」)による産学委託研究型オープンイノベーションプログラム(以下「本プログラム」)に採択されました。本プログラムは、豊かで持続可能な社会の実現のための新たな価値を提供することを目的とし、日油との協創により、健康食品分野に関連する技術や製品を開発する産学連携プロジェクトです。セツロテックは、「ゲノム編集微生物による健康食品素材の生産技術の開発」の提案内容で採択され、当社独自のゲノム編集因子ST8を用いた微生物のゲノムエンジニアリングにより、効率的な有用素材生産系の構築を目指します。
【内容】
本プログラムでは、人生100年時代を控え、健康で長く暮らせる社会を目指し、健康を中心とした食を取り巻く諸問題の解決に向けて、「健康食品向け有用素材」「健康食品向け有用素材の高機能化や生産効率化、高度利用に関する技術」「プロテインクライシスへの対応を目指した培養素材」の3つのテーマが募集されました。
今回、セツロテックは、日油との協創により、独自のゲノム編集因子ST8を用いた微生物のゲノムエンジニアリングによる効率的な有用素材生産系の構築を目指します。ゲノム編集技術の発展により、「ゲノム編集育種」と呼ばれる、より効率的かつ簡便な生物の改良手法が開発され、社会実装を進める動きが世界中で加速しています。ゲノム編集技術は、技術自体の汎用性が高く、微生物を含む幅広い生物種への応用が可能であり、本技術の活用によって、有用素材の開発対象を大きく広げることが可能です。ゲノム編集技術を活用することで、培養細胞の遺伝子に多数の改変を加え、物質・素材の生産のために特定の機能を高めた細胞(スマートセル)を作製することができます。既に、セツロテックは、酵母などの微生物からブタなどの哺乳類に至るまで、幅広い生物種でのゲノム編集実績をもち、特に、産業用酵母(倍数体)における高効率なゲノム編集技術を確立しています。豊かで持続可能な社会の実現のための新たな価値を提供することを目指す日油との協創により、健康食品向け有用素材の高機能化や生産効率化、高度利用を目指していきます。
【セツロテックについて】
セツロテックは、徳島大学で培った技術とノウハウを基に2017年に創業した、徳島大学発ベンチャー企業です。徳島大学の竹本龍也(代表取締役会長CTO)らは、2015 年に「ゲノム編集マウスを簡便にかつ高効率に作製できる手法」を開発しました(特許6980218号)。また、徳島大学の沢津橋俊(取締役CSO)は、培養細胞で高効率ゲノム編集を実現するVIKING法を開発しました(特許6956995号)。さらに、独自の新規ゲノム編集因子ST8(特許7113415号)を開発し、医療分野のほか、農業や畜産分野において品種改良を高速化する研究開発を進めています。セツロテックは、これらの独自技術を活用し、アカデミア・企業の研究者向けのゲノム編集受託サービスを展開するほか、Cas9代替因子を活用したゲノム編集生物を広く産業界に提供し、ゲノム編集産業を開拓することを目指すPAGEs(Platform App(lication) using Genome Editing by Setsurotech)事業を展開しています。セツロテックのPAGEsでは、対象素材や対象生物の実現可能性調査や簡易特許調査などから、ゲノム編集生物作出まで、事業開発を幅広くサポートすることが可能です。セツロテックは、「ゲノム編集産業革命で、人と地球をもっと豊かに」というビジョンを掲げ、ゲノム編集技術の社会実装に貢献して参ります。
◆株式会社セツロテックの概要
1. 商号:株式会社セツロテック
2. 代表者:代表取締役 竹澤 慎一郎
3. 所在地:徳島県徳島市蔵本町3丁目18番地の15 藤井節郎記念医科学センター
4. 設立:2017年2月22日
5. 主な事業の内容:ゲノム編集による研究支援サービスならびに新品種の事業化
6. URL:https://www.setsurotech.com/
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