「称賛」を通じて組織の成功循環を創り、エンゲージメント向上を支援する アプリサービス「PRAISE CARD」を活用し、 エンゲージメント向上を目的とした実証実験結果を公表

株式会社博報堂コンサルティングおよびBIPROGY株式会社/株式会社博報堂が共同開発・運営する「PRAISE CARD」では、この度エンゲージメント向上を目的とした実証実験結果を公表しました。

「PRAISE CARD」とは「称賛」を通じて組織の成功循環を創り、エンゲージメント向上を支援するアプリサービスです。本実証実験は、東京女子大学 現代教養学部心理・コミュニケーション学科 心理学専攻の正木 郁太郎 准教授監修のもと分析されました。

今回の実証実験では、「PRAISE CARD」を利用し称賛活動に積極的に参加している組織は「関係の質(インクルージョンスコア)が向上しやすくなる」「失敗を許容する文化が醸成されやすくなる」「パーパス浸透がしやすくなる」といったことが明らかになりました。

博報堂コンサルティングでは、今後も称賛文化を通じた組織変革・インナーブランディングに取り組み、企業のブランド変革をご支援します。

【背景】

人的資本経営を加速させるために、エンゲージメントサーベイを実施する企業は年々増えていますが、結果スコアの読み解きや分析ができず、適切な組織改善アクションに繋がらない企業が散見されます。また組織改善において感謝・称賛(=ポジティブフィードバック)の大切さは理解しているものの、その効果が定量的に把握できないことを理由に、アクションとして採用されないケースも少なくありません。

本調査は、エンゲージメントスコアと感謝・称賛の相関を分析・定量化することで組織改善における感謝・称賛の効果を再確認し、多くの企業における組織改善アクションの1つとして、感謝・称賛が位置づけられることを目指して実施しました。

【実証実験の概要】

2024年度にBIPROGYで実施したエンゲージメントサーベイの第1回と第2回のスコアが両方得られており、かつ、PRAISE CARDの利用が一定数ある組織を調査対象としました。
※エンゲージメントサーベイはQualtrics社が実施。

・エンゲージメントサーベイ:(第1回)2024/6実施、(第2回)2025/1実施

・PRAISE CARD利用データの集計期間:2024/4/1~2025/2/28

・分析対象とした組織数:50組織

【分析結果】

■称賛活動に参加している組織ほど、「従業員が歓迎・尊重されたりしていると思う」スコアが向上

PRAISE CARDを積極的に利用し、称賛活動を実践している上司がいる組織ほど、インクルージョン(=従業員が歓迎されたり尊重されているかという指標)の得点が向上していました。様々な分析結果から、上司がどれだけ多くの人とポジティブな関係構築をできているかが、組織の関係の質向上に重要であると考えられます。

※1:あるノードが少数の他のノードに依存している度合いを示し、ネットワーク内での独立性の低さや支配関係を測る指標
※2:リンクの多さと重要性を考慮してノードの影響力を評価する指標                          ※3: 表中の送信枚数/受信枚数は、称賛カードの送受信枚数に該当

      図1. 組織長のPRAISE CARD利用とインクルージョンスコアの変化との偏相関

■称賛活動をする組織は、スタッフの自発的な行動が促進される傾向

PRAISE CARDを積極的に利用し、称賛活動を実践している上司がいる組織は、チェンジマネジメント(=ビジョンを共有し、組織変革に向けた行動を促す)の得点が高い組織であるという関係性が明らかになりました。上司が部下を称賛することで、部下の自発的な行動を期待し、失敗を許容する組織風土が形成されていると推察されます。

  表1. 組織長のPRAISE CARD利用とイノベーション/チェンジマネジメントスコアの変化との相関

称賛活動をする組織は、パーパスの浸透がされやすくなる

PRAISE CARDを積極的に利用し、称賛活動を実践している上司がいる組織は、パーパスの浸透度のスコアが向上する結果も得られました。自分や他者の強みを考えることが、自らの存在意義や社会的役割を考えるきっかけとなり、企業の理念との紐づけを無意識下で行っていたのではないかと考えられます。

※1:ネットワーク内で他のノード間の最短経路にどれだけ頻繁に登場するかを示し、情報の流れを仲介する重要度を測る指標

        図2. 組織でのPRAISE CARD利用とパーパス浸透度スコアの変化との相関

上記に加えて、調査結果の詳細はこちらをご確認ください

【今後のPRAISE CARDの取り組み】

これまでの組織マネジメントでは、仕事なのだから割り切って合理的に判断しなければならないという「ドライ」な側面が求められてきたため、職場での感謝・称賛に不慣れな人は少なくありません。しかし、人間は感情に引きずられる生き物なので、仕事だからといってドライになりきれるわけではなく、「感情」の側面の重要性は誰もが感じています。

PRAISE CARDを活用して、組織における感謝・称賛のハードルを下げ、「感情」の側面をうまく引き出すことは、これらの課題に対する解決策の1つとなります。また、PRAISE CARDのようなデジタルツールを活用することで、これまで可視化が困難であった感謝・称賛という感情面の実態をデータで定量的に捉えることができ、エンゲージメントサーベイ結果のような他分析データとの掛け算によって

組織や個人の解像度をより高めることが可能になります。

今後は、感謝・称賛とエンゲージメントスコアの相関をさらに深く紐解くと共に、エンゲージメントスコア以外の人事データと感謝・称賛との相関についても広く調査・分析する予定です。

●「PRAISE CARD」について

PRAISE CARDはパソコンやスマートフォンを活用し、オンライン上でデジタル称賛カードを贈り合えるサービスです。
組織内のコミュニケーションの活性化をはじめ、共通の価値観の浸透や社員教育など、幅広いシーンでご活用いただけます。

https://praise-card.com/

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会社概要

URL
https://www.hakuhodo-consulting.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区丸の内2-5-1 丸の内二丁目ビル6F
電話番号
-
代表者名
喜馬克治
上場
未上場
資本金
1億円
設立
1999年04月