家具再生の新しいかたちを提案する企画の第二弾「RE-INNOVATION Vol.2 Low Angle by Takayuki Fujii」を開催
古き良き時代の家具を、現代の暮らしと感覚に沿うかたちへ。
創業1928年のマルニ木工、国内外より注目を集める深澤直人、ジャスパー・モリソン、セシリエ・マンツとの協働による「MARUNI COLLECTION」をはじめ、95年の歴史の中で、これまでにも時代ごとに数々の名コレクションを発表してきました。
長年の愛用者からの修理依頼に細かく対応してきた実績の中で、マルニ木工は、単に古いものを元の姿へと戻すだけでなく、ユーザー自身の感性をフルに活かしたアレンジやカスタマイズを加え、新たな価値、存在へと変化させることができるのではないかと考え、これらの家具をリノベーション家具として マルニファニシング 公式オンラインストア(https://store.maruni-furnishing.com/)を中心に展開をスタート。昨年、この普遍的な家具の美しさをもっと知っていただくために、伊勢丹新宿店の共同企画として『RE-INNOVATION ー 家具再生の新しいかたち ー』と題したポップアップイベントを開催し、大きな反響をいただきました。
第二弾となる今回も、昨年につづき、ファッションブランド「nonnative/ノンネイティブ」のデザイナー、藤井隆行氏に監修いただき、「ローアングル」をテーマに藤井氏の感性でリノベーションしたオールドマルニの家具を販売します。
また、家具の修理やリノベーションも承っておりますので、ぜひあわせてご注目ください。
テーマは日常のなかでゆったりと過ごす「ローアングル」な時間
マルニ木工が一世紀近い歴史の中で、これまで世に送り出してきた数々の家具。半世紀以前に製造したクラシック家具でも、その確かなものづくりと機能性、普遍的なデザインで中古市場でも人気を集めるプロダクトがあります。中でも、1950年代〜1970年代に製造されたプロダクトは、当時のロゴである孔雀マークを象徴とし、中古やヴィンテージ家具好きの間で「オールドマルニ」の愛称で親しまれています。
以前から「オールドマルニ」のプロダクトの魅力を感じてくれていた藤井氏。今回、本企画に向けて、マルニ木工の家具作りの原点に触れるべく、広島にある本社工場にも足を運び、職人等との対話を通してその技術や素材の可能性を肌で感じていただき、より深くリノベーション家具の監修に携わっていただきました。
藤井氏が、今回の企画テーマとしたのは、「ローアングル」。身体を預けて、目線が下がり、時間がリセットされるような瞬間を共にしたくなる家具としてラウンジチェアを中心に、さらに同じ空間に溶け込むマガジンラックなどがラインナップされます。
1952年に「オアシス」という愛称で売り出され、当時人気を博したデッキチェアや、1970年〜80年に短期に販売された希少性の高いスカンジナビアンテイストのアームレスチェア「ニューポリマ」、その他ナイトテーブルやマガジンラックなどローアングルなプロダクトに、藤井氏の独自の感性でプロダクトを監修いただきました。
奇を衒うようなリノベーションではなく、プロダクトが製造されていた当時の時代感を残しながらも現代に通用するプロダクトの完成度を目指し、その魅力を最大限に引き出していただきました。
今回は全て藤井氏が監修したプロダクトが並び、藤井隆行監修モデルとして、当時の孔雀のロゴを復刻したプレートがつきます。全て1点ものと貴重なアイテムが一堂に揃うこの機会にぜひお越しください。
藤井 隆行 /nonnative デザイナー
1976年生まれ。奈良県出身。機能素材を絶妙なバランスで取り入れ、幅広い世代に支持されるメンズブランド<nonnative/ノンネイティブ>デザイナー。
EVENT OUTLINE
|タイトル| RE-INNOVATION Vol.2 Low Angle by Takayuki Fujii
|会期| 2023年 10月 18日(水)〜 24日(火)
|会場| 伊勢丹新宿店 本館5階 センターパーク/ザ・ステージ#5
|企画| 株式会社マルニ木工、伊勢丹新宿店
|特集ページ|https://www.mistore.jp/shopping/feature/living_art_f2/furniture26_l.html
マルニ木工のリノベーション家具
きちんとつくられた家具は、長年の使用に耐えうるもの。それでも長い間使っていくと汚れやキズ、クッションのへたり、張地のほつれ、脚のがたつきなど、さまざまな不具合が出てきます。さらに、お引越しや家族構成の変化といったライフステージの変化、模様替えや家のリフォームに合わせて、家具をアレンジしたい方も増えています。
マルニ木工のグループ会社であるマルニファニシングでは、マルニグループの持つ卓越した木工修理技術により、これまでもさまざまなご要望にお応えしてきました。より広く多くの方とともに、中古家具の次なる可能性、新しい価値を共有するため、「つくる、つかう」だけじゃなく「なおす、蘇らせる、またつかう」家具の価値を、リノベーション技術で伝えていきたいと考えています。
日本を代表する家具メーカーとして、蓄えてきた正しい家具づくりを新しいかたちで伝え、より確かにずっと、そしてもっと自由に使い続けられる暮らしの道具としての家具を提供してまいります。
マルニ木工では、自分たちの家具を中心とした修理やリノベーションの相談を承っております。ぜひこの機会に、暮らしの一部として愛着もって共に時を重ねてきた家具を整えてみませんか。メーカーならではの高品質で高い技術を持った職人がお客様一人ひとりの家具に実直に向き合い、張替え・塗装修理・座り心地の改善を丁寧に行います。
COMPANY PROFILE
株式会社マルニ木工
1928年に広島で創業した木工家具メーカー。創業以来「工芸の工業化」をモットーに、職人の手作業と緻密な機械加工を融合し、工芸的な美しさ、安定した高い品質、適正な価格を実現し、90年以上木工家具をつくり続けてきました。2008年にはプロダクトデザイナーの深澤直人氏とともに、工場の特性を活かした世界の定番となる家具を目指し、HIROSHIMAをはじめとするMARUNI COLLECTION を発表。2011年にはジャスパー・モリソン氏が、2021年にはセシリエ・マンツ氏が加わり、年々その世界観を広げています。デザイナーと技術者が真摯に向き合い、100年経っても世界の定番として愛される、精緻で優れたデザインの木工家具をつくり続けることで、何気ない日常を美しく心豊かにします。
株式会社マルニファニシング
株式会社マルニ木工の子会社である株式会社マルニファニシングは、昭和50年(1975年)日本で初めての業務用家具専門メーカーとして設立。
マルニ木工の卓越した製造技術を元に、高品質な業務用家具を供給し、国内著名ホテルやゴルフ場などへトップクラスの納入実績をつくってきました。近年は過去の納品先や一般のお客様から修理のご依頼が急増し、海外メーカーとの差別化を図る上でも家具の修理事業にシフトチェンジし、90年以上の歴史を誇るマルニ木工が長い時間をかけて積み重ねてきたノウハウと、卓越した木工技術により「なおすマルニ」として修理事業を展開。
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