おしゃれなZ世代のポーチの中身が変わらない理由〜「崩れない仕組み」を朝につくり込んでいる〜

【21人分のインタビュー内容をダウンロード可能】顔の見えるインタビュー調査

一般財団法人日本ファッション協会

新作コスメが次々と生まれる中で、持ち歩くコスメには、その人なりの価値観が現われます。

前回の自主調査で見えてきたのは、日によって「変える派」と「変えない派」という、明確な2つのスタイルでした。

今回はその中でも「変えない派」21名にフォーカスし、表参道で深掘りインタビューを実施。コーデはTPOや気分に合わせて変えても、ポーチの中身は変えない。

なぜ、彼女たちは「変えない」のか。

その答えは、「崩れない仕組み」を朝につくり込んでいるからでした。

▶︎今回の街頭インタビューの【21人分のインタビュー内容】をこちらからダウンロードいただけます

調査概要

Z世代女性に対する街頭インタビュー調査

調査時期:2025年12月6日(土)

調査手法:街頭インタビュー調査

調査地点:表参道エリア

調査対象:ポーチの中身を変えない派のおしゃれなZ世代女性 21名

調査項目:コーデが変わっても、いつも同じコスメで対応できる理由は?/今ポーチに入っている“一軍メンバー”/そのアイテムをリピートしようと思った理由は?など

調査実施機関:スタイルアリーナ (style-arena.jp)

表参道で見えた「変えない派」の実態

【発見①】服は変えても、ポーチの中身は変えない

21名のうち9名は、

TPOに合わせてコーデのテイストを切り替えていると回答しました。

しかし、コーデが変わっても、ポーチの中身は同じ。

彼女たちに共通していたのは、自分にとって最適なメイクがすでに決まっているという点です。

  • 肌状態

  • ベースメイクの相性

  • 崩れ方

  • 一日を安心して過ごせるか

「服に合わせてメイクを変える」のではなく、「自分に最適なメイク」がすでに確立しているのです。

【発見②】自分らしさが完成している人は、外で直す前提がない

多くの人が口にしていたのは、「家を出る時点で完成している」という感覚です。

  • 「外でメイク直しをほとんどしない」(19歳・学生)

  • 「肌管理を頑張ってるので崩れにくい」(19歳・大学生)

  • 「スキンケアのおかげで、化粧直しの回数も軽減」(21歳・歯科衛生士)

つまり、

外出先で整え直すことを前提にするのではなく

朝の時点で“崩れない状態”をつくりこんでいるということ。

【なぜ、それが可能なのか?】

その背景には、主に二つの要因があります。

①ベースメイクの高機能化

→崩れにくいファンデーション、皮脂吸着パウダー、高密着下地

②スキンケアへの意識の高さ

→肌管理を徹底することで、先回りをして化粧崩れを防ぐ

この2つが重なり、

「外で直さなくていい」状態を実現しているのです。

【変えない=合理的な選択】

ポーチの中身を変えないのは、保守的だからではありません。

自分の生活リズム・価値観に合ったアイテムを見極めた結果としての、

「合理的で再現性の高い選択」でした。

テイストが変わっても、ポーチの中身は変わらない

「ポーチの中身を変えない」

=「ファッションの幅も限られている」?

しかし、今回のインタビューで見えてきた実態は異なりました。

21名中9名は、

その日の予定や気分でコーデのテイストを切り替えていたのです。

服はテイストまで変わるのに、ポーチの中身は変わらない。

彼女たちは、「服に合わせてメイクを変える」のではなく、

安心感を与えてくれる完成されたメイクの土台に、コーデを重ねていくという感覚なのです。

ここからは「コーデが変わっても、いつも同じコスメで対応できる理由」について実例を見ていきましょう。

ガーリー

Y2K

キレイめ・モード

ポーチの中身が変わらない、おしゃれなZ世代に選ばれるには

今回見えてきたもの。

それはポーチの中身を変えないおしゃれなZ世代は、
自分らしさが完成している=「理想に対する解決策を持っている」

ということです。

彼女たちは、

  • 信頼できる情報源を入り口に

  • 実際に自分で試して

  • 納得したものだけ残す

というプロセスを経ているから、
「一日を安心して過ごせる」コスメアイテムが固定できる。

その結果として生まれているのが、
メイク直しに頼らないための先回りの行動
=「崩れない仕組みつくり」と「肌管理の徹底」です。

この層に選ばれるのは「崩れにくい」だけでなく、
「直さなくていい安心感」を提供できるアイテム
だと言えるでしょう。


次回は対照的に、ポーチの中身を「変える派」にフォーカスすると、
どのような価値観や行動が見えてくるのか。

同じZ世代でも異なる選択をする彼女たちの実態を、引き続き紐解いていきます。

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URL
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業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都千代田区神田神保町1-5-1 神保町須賀ビル7階
電話番号
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代表者名
山下 健
上場
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資本金
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設立
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