能登の復興と未来を見据える七尾高等学校SSH:oviceバーチャル空間を活用し、プロコーチとともに問題解決型学習に取り組むー被災地高校へのマイク付きイヤホン及びワークショップの無償提供についてー
シェヘラザードが運営する「コーチ探せる」と協働:スーパーサイエンスハイスクール石川県立七尾高等学校で探究と協働的思考力を育むプロジェクトを展開
このプログラムでは、シェヘラザードが運営するコーチを探す専門プラットフォーム「コーチ探せる」に登録しているプロフェッショナルコーチ38名が、学生たちの対話と学習を支援します。
授業では、バーチャル空間oviceを活用し、能登地域の震災復興をテーマにした探究学習が展開され、生徒たちは現実世界の問題解決に向けた実践的なスキルを身につけることが期待されています。
[概要 プロコーチ集団と探究学習]
七尾高等学校では、文理の枠を超えた探究活動である「融合プロジェクト」の高度化により「総合知」の創出を図るとともに学際的協働を主導する科学技術ファシリテーターを育成するシステムを構築することを目標とした授業を行っています。
2022年に、科学技術ファシリテーターの育成として、1年生・2年生を対象にした「ファシリテーション講座(基礎編・応用編)」を弊社のプログラムで実施致しました。
結果として、生徒の「協働的思考力」の高まりをデータとしても実感できたことから、2023年秋に更に一歩踏み込んで、実践的に生徒の授業の中にプロコーチがチームコーチの手法をもってさらに、生徒一人ひとりがファシリテータースキルを向上するための学習を支援していくことになりました。
2023年11月には、Teamsを活用してグループワークにプロコーチが関わり探究的な問いを促していくことを支援する授業を実施しましたが、2024年1月の能登半島地震により予定していたプログラムを変更して「復旧・復興」をテーマにし、且つ震災の影響により学校に登校できない1割の生徒もともに学びを続けられる手法としてバーチャル空間で探究学習を継続することとなりました。
2023年 ファシリテーション講座(基礎編)実施の様子
2023年 ファシリテーション講座(応用編)実施の様子
■ブログ 教育現場へのファシリテーション支援活動★七尾高等学校
■教育現場への登録ファシリテーター(チームコーチ)60名 2024年2月23日現在
https://www.c-sagaseru.com/?ssh_supporter=1
[石川県立七尾高等学校 SSH担当教員 中村先生からのコメント]
七尾高校独自の取組である「融合プロジェクト」では、理数科、普通科文系フロンティアコース、文系、理系のクラスを解体し、30のグループを作り、異なる背景を持つ生徒が課題研究に取り組みます。
例年は「能登を良くするにはどうすればよいか」をテーマに活動してきました。
本年度は1月1日に被災したことから、「能登が復旧・復興するには、どうすればよいか」を考えていきます。生徒だけでなく、プロコーチに携わっていただくことで、意味のある、深い活動にできればと思います。
[今後の展望]
2月28日の活動でテーマを決め、生徒それぞれが各自の立場で(理数科、文系、理系)復旧、復興策を考え、持ち寄り、議論することで新しいアイデアが生まれることを期待しています。
来年度も活動を続け、1学期中に各グループの案をまとめ、発表する発表会を開催する予定です。
[授業概要]
■授業テーマ:「能登が復旧・復興するには、どうすればよいか」
■場所:ovice (バーチャル空間)
■実施日:2024年2月28日(水)6・7限(14:15-16:05)
■参加:2年生(200名)+プロコーチ(30名)
■授業概要:ホールシステムアプローチ(Whole System Approach)は対話型・幅広い関係者が参加する場・主体性を重視・ポジティブ発想を兼ね備えたアプローチであり、全体の文脈を共有しながら、創造的な意思決定やアクションプランを生成する方法論です。
そのなかでオープン・スペース・テクノロジー(Open Space Technology,OST)の手法の「チョウチョ」が他の花にとまることで新たなコミュニケーションを生んだり、「ハチ」が次から次へと課題に飛び移ることで多くの情報をグループに提供したり、さまざまな貢献をすることができる手法を応用します。
■メインファシリテーター(プロコーチ):坂本祐央子 株式会社シェヘラザード 代表取締役/国際コーチング連盟PCC
■グループファシリテーター(プロチームコーチ) 39名
石田昌俊・佐藤智絵・花村哲・妻鹿由佳子・小倉嘉夫・鈴木淳也・石原直樹・中村慎一・丸山敬太・河内裕子
田中君佳・塩見真理・渡邉豊・川野伸一・木村多喜子・こじまりょうこ・村井大輔・みやがわともこ・西本哲
畑谷繁美・平岡洋平・新村美穂・隂山加奈・藤森文子・水野由美・星千鶴・福澤博貴・田中涼子・牧歌織
石川きょうこ・和田眞由美・男鹿綾子・玉柏祐里・たかつちあやこ・白石涼子・秀田好章・ミニャール 知子
横山純子
30グループに分かれて学ぶ、バーチャル空間
[スーパーサイエンスハイスクール(SSH)とは]
高等学校等において、先進的な理数教育を実施するとともに、高大接続の在り方について大学との共同研究や、国際性を育むための取組を推進します。また創造性、独創性を高める指導方法、教材の開発等の取組を実施します。
[石川県立七尾高等学校]https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/nanaoh/
SSH概要
https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/nanaoh/SSH/about_SSH
発災から1ヵ月~七尾高校のこれまでとこれから~
https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/nanaoh/wysiwyg/file/download/1/3966
名称:石川県立七尾高等学校
住所:石川県七尾市西藤橋町エ1番地1
学科:普通科[文系フロンティアコース、普通コース(文系・理系)]、理数科
学級数:各学年5クラス(合計15クラス)
Webサイト:https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/nanaoh/
[プロコーチ(ファシリテーター)]
探究学習の場では、プロコーチはファシリテーターとして、チームコーチングの手法の1つとして、関わります。
認定資格または国際コーチング連盟の資格を取得しているプロコーチが、七尾高等学校の探究学習のサポーターとして55名登録しています。
・ファシリテーター
集団による問題解決、アイデア創造、教育、学習等、あらゆる知識創造活動を通じて人々の活動が容易にできるよう支援する役割を担う人です。
・チームコーチング
チーム全体のパフォーマンスを向上させるために、チームのメンバーに対して外部のコーチが一対多(チーム全体に対して)で支援するプロセスです。
[バーチャル空間 oVice(オヴィス)] https://www.ovice.com/ja
oviceは「オンラインでのコミュニケーションを最大化」することを目指して開発されたバーチャル空間で、
アバターを使ってオンライン画面上を自由に動いて話しかけることができます。
[コーチを探すプラットフォーム コーチ探せる]https://www.c-sagaseru.com/
ビジネスマンや経営者の為のサービスとして認識されがちなコーチングですが、「誰でもが気軽にコーチへ相談できる環境を⽇本に構築し たい」という思いから『コーチ探せる』は⽣まれました。
働き⽅の多様化・環境の変化により、不安や迷いが多くなるなか成⻑したい⼈をサポートするコーチを無料で紹介し、気軽に直接コーチに相談できる、複数のコーチから相談の提案が届く仕組みで、「相談する」をもっと気軽に、もっと⾝近 になるよう社会のインフラにしていきます。
『コーチ探せる』は、⽇本のコーチ図鑑を⽬指しています。
[株式会社シェヘラザード]https://www.sahrzad.com/
株式会社シェヘラザードは、探究と協働的思考力を育むプロジェクトへのプログラムの無償提供、及びコーチ探せる登録プロコーチのボランティア支援をサポートしています。
そして、今回oViceを活用することで教育現場に必要な、Chromebookで利用する「イヤホンマイク」140個を能登半島地震で被災した状況でも教育を止めない、被災地の学校における教育の姿勢に感銘し寄付いたしました。
被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げるとともに、私たちの小さな行動が、少しでも被災された学校教育の支援に役立つことを願っています。
株式会社シェヘラザード 概要
会社名:株式会社シェヘラザード
代表者:代表取締役 坂本 祐央子
所在地:石川県金沢市彦三町1-2-1 アソルティ金沢彦三1階
設立:2011年8月
事業内容:コーチを探すプラットフォーム「コーチ探せる」 を運営
銀座コーチングスクール八重洲校・新潟校・仙台校を運営
研修教育事業、コーチング国際資格取得支援
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