25卒外国人留学生の内定承諾の決め手は? 1社内定 vs 複数内定者の決断に隠された違いとは? アンケート調査
企業を選ぶ際、留学生の一社内定者は「職種」と「自分の能力を活かせること」を重視、留学生の複数内定者は企業の「将来性」「希望の勤務地」「給与・待遇」を重視していることが明らかに!
外国人留学生専門の人材紹介会社 株式会社ASIA Link(本社:東京都小平市、代表取締役:小野朋江)は、海外展開中の中小・中堅メーカーに対して海外営業職・エンジニア職の新卒紹介を行っています。このたび、就職活動を経験した25卒留学生にアンケート調査を行い、1社内定で内定承諾した留学生と複数内定の留学生が企業選びで何を重視しているのか、その違いを比較しました。採用活動が長期化している企業が内定承諾後に入社をしてもらえる留学生に働きかけをするために、1社内定で内定承諾をした留学生の特徴を明らかにしました。
レポートの全文はこちらから→ https://blog.asialink.jp/business/20241126/
サマリー
(1)一社内定で内定承諾した留学生が企業選びで重視したポイント
・「希望の職種」(62.5%)、「希望の業界」(60.4%)、「自分の能力を活かせる仕事」(56.3%)
・職種や自身の能力を活かしたいという傾向が強いことがわかりました。
(2)複数内定した留学生の企業選びで重視したポイント
・「希望の業界」(75.0%)、「将来性がある」(62.5%)、「希望の勤務地」や「給与・待遇」(50.0%)
・企業の条件面を重視しており、将来性や勤務地、待遇に注目しています。
(3)一社内定者と複数内定者で最も大きな差があった項目:希望の職種
・一社内定者62.5%、複数内定者31.3%で31.2ポイント差
・一社内定者は職種を重視し、複数内定者は職種にあまり重きを置いていません。
(4)一社内定者と複数内定者で次に差があった項目:規模の大きい企業
・一社内定者10.4%、複数内定者37.5%で27.1ポイント差
・複数内定者は大企業を重視し、勤務地や給与・待遇が合う企業に魅力を感じていることがわかりました。
(5)企業がすべき一社内定で内定承諾する留学生へのアプローチ方法
・留学生が重視する「自分の能力を活かせること」(専門や語学力)が入社後のどのような業務に活かせるのかを具体的に説明することで、内定承諾と入社後の職場定着につながると考えられます。
留学生の内定状況
留学生に内定があるかどうかを尋ねたところ、86名より回答が得られました。一社内定が39名(45%)、複数内定が16名(19%)、内定なしが31名(36%)で、一社内定が最も多い結果となりました。一社内定39名(45%)のうち、34名(87.2%)が内定承諾していました。
一社内定で内定承諾する留学生と複数内定の留学生が企業選びで重視している点
一社で内定を得た39名と複数社で内定を得た16名に企業選びで重視している点について尋ねました。
一社内定者が企業選びで重視した点の上位三項目は「希望の職種」(62.5%)、「希望の業界」(60.4%)、「自分の能力を活かせる仕事」(56.3%)で、職種や自身の能力を活かしたいという傾向が見られます。
複数内定者は「希望の業界」(75.0%)、「将来性がある」(62.5%)、「希望の勤務地」や「給与・待遇」(50.0%)で、企業の条件面を重視しています。
最も差が大きかったのは「希望の職種」で、一社内定者が62.5%、複数内定者が31.3%で、31.2ポイントの差がありました。一社内定者は職種を重視しており、複数内定者は職種にあまり重きを置いていないことがわかります。
次に差が大きかったのは「規模の大きい企業」で、一社内定者は10.4%、複数内定者は37.5%で、27.1ポイント差がありました。複数内定者は大企業を重視しており、勤務地や給与・待遇面などで自分の希望が適う大企業に魅力を感じていると考えられます。
まとめ
一社の内定で内定承諾をして就職活動を終了した留学生は、企業選びで重視している点「希望の職種」「希望の業界」「自分の能力を活かせる」という点を満たせていると判断し、内定承諾の決断をしたのだと思われます。一方で複数の企業から内定を得ている留学生は、将来性のある業界で、福利厚生の充実した大手企業を志向する傾向が見られました。条件面から企業を選び、比較するため、結果的に複数内定が出るまで就職活動を続けることにつながっていると考えられます。
企業はよりよい労働条件、より大きな規模の企業を求めて複数内定を取る留学生を深追いするよりも、自身の専門性や強みにフィットした仕事ができる企業を選ぼうとする留学生を取りこぼさないよう注力していったほうがいいと思われます。そのような留学生に訴求するためには、彼らが重視する「自分の能力を活かせること」(専門性や語学力など)が入社後の業務でどのように活かせるのかを具体的に説明するなどの働きかけが必要になると思います。それらの働きかけにより、内定承諾と入社後の職場定着につながっていくと考えます。
調査概要
・調査期間:2024年9月8日~2024年10月1日
・調査機関(調査主体):株式会社ASIA Link
・調査対象:2025年3月卒業予定の外国人留学生
・サンプリング:ASIA Linkに登録している2025年3月卒業予定の外国人留学生696名及び教職員を通じてアンケートに協力してくれた留学生
・有効回答数:86名
・調査方法:Web上のアンケートフォームのリンクをメール送信
レポートの全文はこちらから→ https://blog.asialink.jp/business/20241126/
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■ASIA Linkについて
ASIA Link(読み:アジアリンク)は、「多様な価値観を受入れる懐の深い社会を、留学生とともに、「働く」を通じて実現する。」を企業理念に掲げ、日本の中堅・中小企業と外国人留学生をつなぐ人材紹介事業を2012年1月より運営しています。顧客企業は約200社、登録外国人は11,900人(2024年10月時点)。最も得意とする分野はメーカーへの人材紹介で、海外営業職や技術職、将来の現地拠点幹部候補等で多くの外国人社員が活躍しています。企業の経営を人材面から支援するという考えのもと、紹介して終わりではなく、企業との信頼関係を構築しながら長いお付き合いをしています。
■株式会社ASIA Link 会社概要
企業理念 :多様な価値観を受入れる懐の深い社会を、留学生とともに、「働く」を通じて実現する。
会社名 :株式会社ASIA Link
所在地 :東京都小平市小川町2-1971 エッグビル305
創業 :2011年10月
代表取締役:小野 朋江
事業内容 :
- 外国人留学生・高度外国人材専門の人材紹介(正社員)
- 経営者と外国人留学生の就職マッチング会「社長LIVE」企画・運営
- 外国人材採用・活用セミナー講師
- 外国人留学生育成事業
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