ミンテル、コスメウィーク東京で2023年の中国美容トレンドを発表
日本最大のBtoB化粧品展示会であるコスメウィーク東京・大阪。東京は2023年シーズンの初開催となり、日本市場への新規参入者を含め、世界各国から化粧品・トイレタリーの企業、ブランド、メーカーが集まるなかプレゼンテーションを行いました。
「ミンテルは、質の高い消費者データ、綿密な市場分析、比類のない美容業界の専門知識、消費者が何を求め、なぜそうするのかをブランドが理解するための支援に取り組んでおり、クライアントの成長戦略の中心に位置しています。本日、私は中国の美容業界の発展に関する、私たちの洞察と提言の一部を共有しましたが、マーケットの複雑さと消費者行動の変化の速さを考えると、C Beautyについてブランドが学ぶべきことはまだまだたくさんあります。」
ミンテルAPACインサイト担当SVP Ruyi Xu
プレゼンテーションでは中国美容のトレンドに関するケーススタディを紹介し、以下のような重要な商機が提言されました。
新たな 国潮(グオチャオ)*
現在、中国の消費者は、効能、テクスチャー、成分などの面で国内ブランドが進歩していることに注目しています。ミンテルのデータによると、中国の消費者の約半数(49%)が、国内の機能重視のフェイシャルスキンケアブランドを好んでいることがわかります。実際、地元の成分や文化的要素の探求が進み、研究開発への投資も増えているため、国産のブランドは、デザインやパッケージングを超えた国産の新時代として多国籍企業と競争できる力を備えています。
*国潮(グオチャオ): とは、中国の若い消費者が、中国の伝統的な文化やスタイルと国内のブランドや製品との融合にますます関心を寄せていることを意味する全国的なトレンドのこと。
健康な肌の実現を目指して
ミンテルのデータによると、中国人女性消費者の42%が自分の肌を「不健康」だと認識していることが明らかになりました。一方、中国の女性消費者の34%が敏感肌であると回答し、敏感肌用スキンケア製品ユーザーの48%が「肌の角質を修復する」ことを敏感肌用スキンケア製品の最も重要な訴求事項と考えています。今後、肌のバリア修復は、角層ケアなど新たな切り口で開発する機会があり、重要な注力分野となるでしょう。また、健康な肌の追求を、頭皮やカラー化粧品など、より多くのサブカテゴリーに広げていくこともチャンスといえるでしょう。
ローカルクリーンビューティーの台頭
中国では標準化されていませんが、消費者が安全性を求め、持続可能性についての情報や関心を深めていることから、クリーンビューティーのコンセプトは急速に拡大しています。
現在、現地のクリーンビューティー・ブランドは、中国特有のニーズや資源をブランドコンセプトや製品デザインに取り入れ、中国の消費者にアピールし、際立たせています。余計なものを加えない、「フリーフロム処方」とエシカル訴求は、クリーンコスメティック製品の最も重要な側面であり、この2つの訴求グループが主要カテゴリーで拡大傾向を示しています。
ミンテル プレスオフィスでは、APACインサイト担当SVPのRuyi Xuのメディア向けインタビューを受け付けています。ぜひお問合せください。
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